録音証拠は信用できない? | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
「パワハラなどでは録音などの証拠が大事」と繰り返してきました。
 
そのせいか、最近は、録音やLINEなどのSNSが裁判の証拠に出されることが多い。
 
ただし、裁判官は、LINEのやりとりはともかく、録音については、それほど信用できないと考えているようです。
 
なぜか?
 
録音とくに隠し録音は、有利な証拠を用意しようと思って準備しているのではないか? 無理矢理相手に言わせているのではないか? などの疑問が残りやすいからです。
 
裁判では、全体的な流れの中でどのような発言があったのか、意図的に言わせる・誘導などがあったのか、かなり慎重に判断します。
 
弁護士としても、録音全体を確認してからでないと裁判では使えません。
 
一部だけ切り取った発言を出しても信用できないのです。