病気で休職しています、という質問を受けました。 | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

弁護士の労働問題解決講座 /神戸

労働問題で活躍する弁護士が,
解雇・残業代・労災などを解決し
あなたの権利を,100%追求する
ノウハウをblogで紹介します。

 
弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
病気で休職しています、この後どうなるんでしょうか、という質問を受けました。
まずはご質問ありがとうございます。
また、お体にはお気を付け下さい。
 
休職は、実は、グレーな制度です。
 
原則論でいうと、病気など自分の都合で休職するということは労務を提供するという雇用契約の基本的な義務を果たしていないことになります。
病気(ケガも含む)による就労不能が長期間継続している場合は解雇の通告を受けることもありえます。
 
したがって、休職は、就業規則などで認められた、解雇猶予措置みたいなものです。
就業規則で、病気による休職が一定期間(たとえば1年)に及んだ場合は退職となる(自然退職)と定めているところは多い。
 
このような場合、休職期間満了時に職場復帰できるほど病気が回復していなければ退職しなければならなくなります。
弁護士のところに相談に来られる方も、早く職場に復帰したいということが多い。
 
病気休職からの復帰には、休職の原因になった病気が治ゆして仕事を行える健康状態に回復したことが必要です。
裁判例では、原職復帰でなくとも、配置可能な業務があれば復職を認めるべきであるという考えを示しており、広く職場復帰を認めようとしています。
 
ですから、医師に健康状態を相談しながら、会社とも話し合って職場復帰先を検討することが大切です。
 
なお、病気といっても、仕事のストレスなどで病気になった場合は労災になりますので、ここで述べたことはあてはまりません。