こんにちは。
東京 新宿・中野の石けん教室 しゅわしゅわしゃぼんの会

一社)ハンドメイド石けん協会 シニアソーパー

 講師 YUKI です♥︎

 

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます乙女のトキメキ

 

最近、教室でしか石けんを作っていなかった生徒さんが続々と、

苛性ソーダが手に入りました!

お家で作りました!と、ご報告を下さっています。

 

私が対面レッスンが出来てないのが申し訳ないのですが

また石けんが作りたい!と思って下さったことが、とても嬉しいですラブラブ

 

私の目標は、教室立ち上げ当初から、

お家で石けんを作る人を増やす」ことピンク薔薇

もちろん、教室で作って下さるのはとても嬉しく、

ご事情によりお家では作れないという方もいらっしゃると思いますが、

可能であれば、お家でも石けんを作れたら、

さらに手作り石けんを楽しめるかもしれません。

(安全にはしっかりと留意して)


これまで対面でレッスンを受けられていて、

私も家で作りたいけど、どうしたらいいの?という生徒様、

ぜひお気軽にご連絡下さいね~! 手紙お問い合わせ

 


先日、こんなご質問を頂きました。

生徒様:「私がレシピを計算したら鹸化率が●%になりました。先生の使っている鹼化価を教えて下さいおねがい

 

とても良いご質問です✨

ご自身で計算されているところも素晴らしいです。

 

その前にちょっとご説明。

 

 鹸化価(けんかか)とは・・・

 「オイル1gを石けんに変えるのに必要な、苛性カリのmg数」 のこと。

 

例えば、私の持っている本には

オリーブオイルの鹸化価は「191」と載っています。

 

「オリーブオイル1g」をすべて石けんに変えるのに、

「苛性カリ0.191g」が必要だということです。

 

ただ、固形石鹸を作るのに使うのは苛性カリではなく、苛性ソーダなので、

苛性カリの数値から苛性ソーダの数値に直して、計算していきます。
 

この計算は、石けん作りの本や教室で、石けん作りの基礎を学ぶことで

自分で計算することが出来ますし、計算してくれるサイトもあります。

長くなるので、ここでは割愛させて頂きますね。

 

 

ではここから、ちょっと実験です。注意

 

例えば

オリーブ400gココナツ300g、パーム200g

鹸化率92%の石けんを作る場合について。

 

(※鹸化率:簡単に言うと今回使ったオイルの何パーセントを石けんにしますよーという割合のこと。例えば鹸化率92%なら使ったオイルのだいたい92%が石けんになっているというイメージ。)

 

様々なアルカリ計算サイトやアプリで、

必要な苛性ソーダの量を計算してみました。

 

その結果・・・(サイト名は伏せています)

サイト  苛性ソーダ量
A 126g
B 127.5 g
C 126.2 g
D 128g
E 127.7 g
F 122.4g
 

必要な苛性ソーダの量は、

最大128g、最少122.4g 約5.6gの差が出ました。

 

皆さまも使っているアルカリ計算機があったら

比べてみて下さいね(*^-^*)

 

ということで、、

お分かりいただけたかと思いますが、

アプリやサイトによって、出てくる苛性ソーダの量は違います。

 

投入したオイルの種類や量は全く同じですので、

苛性ソーダの量を出すための、鹸化価の数値が違う、ということになります。

 

だからご質問者様も、自分で計算してみて

あれ?私のと違う?と

疑問に思って、ご質問下さったのですね。
 

それでは何故、それぞれのサイトで鹸化価が違うのでしょうか?

 

これは、石けんに使うオイルは自然のものである

ということが大きく関わってきます。

 

まず、オイルが採れる植物の品種や産地、収穫時期が違えば

オイルの成分も少しずつ変わってきます。

 

動物油脂の場合は、油脂を採った部位によっても少しずつ変わります。

 

馬油の場合、背中(たてがみ)から採った油は、

他の部位より、パルミトレイン酸という

成分が多いという話は有名ですね。

(実際にたてがみ油も販売されています)

 

こちらはタテガミ油入りクリーム↓

 

 

また、先輩ソーパーさんから、

ラードは昔に比べると柔らかくなったという

お話を伺ったことがあります。

与えている飼料など、飼育環境によっても

油脂の成分が少し変わることが考えられます。


鹸化価は、オイルの成分から算出されているものなので、

オイルの成分が少し違うということは、

もちろん、オイルの鹸化価も違ってきます。

 

本やサイトでは、各々で調べた鹸化価の

中間値を採用していることが多いです。

 

そういうこともあって、私たち家庭で石けんを作るソーパーは、

自分が使っているオイルの本当の鹸化価を知ることは困難です。

 

※オイル販売メーカーによっては独自にこの値を調べているところもあり、

その場合は鹸化価を確認することが出来ます。

私も問い合わせたりして調べられるものは調べて使っています。


私も教室に参加して、

苛性ソーダが、自分で計算する場合より多い(少ない)なぁと

感じることがあります。

例えば多い場合は、普段作っている石けんよりさっぱりめかも?と

想像しながら作っています。
 

計算サイトを使っている方は、

継続して、同じサイト(数値)を使っていれば、

出来上がる石けんが、大きくブレることはないでしょう。

 

また、この数値が自分の思うものと違ったとしても、

できた石けんには、まったく支障がない(石けんとして使うことが出来る)ところが、手作り石鹸のいいところラブラブ

 

1g違ったらもうダメ!即失敗!!というような世界ではない。

 

逆に、全くおんなじで作ったと思っても

何か違いが出てきたりすることもある。

 

ほどよいゆるさが面白い。

 

だから私も石けん作りを続けられています ←アバウト人間です

 

 

オンラインレッスンでも、石けんのちょっとした疑問など、

なんでもご質問くださいね。

 

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