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私は、よそのパンは食べないし、行くこともめったにない。
正直、落ち込んでしまうことがあるからだ。
私は自分と違うもの、出来ないことをしている人を尊敬してしまうし凄いと思う。
そして比べてしまう。
さもしい人間に思えてくるのである。
そのさもしさでパンを作るよりも自分の理想を持ってパン作りをしたい。
時代で知る。
世間を知る。
そのためにも、他の店も見たらと忠告してくれる先輩方もいる。
そう言ってくれることが、とても有難いことだと感じている。
と、言うことで少し見て回った・・・。
品揃えと量に圧倒される。
比べるのが自分の店なのだから何とも言えない。
何処の店も、それぞれ美味しいパンを作っている。
洋菓子屋さんのパンがトテモ美味しかった。
ケーキの延長線上の素材で作っているからだろうか?
勝った負けたの評論はしたくないが、どうしても勝てないのは家庭で作るパンだ。
勿論他の料理も含めてなのだが家庭でこしらえるものが1番なのではないだろうか。
家庭料理のよさを表す言葉は色々あるだろうが、換金性の無いことが元になっているような気がする。
利を求めないことが大切なのかも知れない。
最近お客さんが
『○○さんからパンを貰ったら美味しくて』
とか
『パウンドケーキを焼いている』
とか
『パン教室で焼いたパンを切って貰えませんか?』
などなどベイクされている方々がグンと増えている。
スライスした方に手数料代わりにパンを1枚貰って食べたら美味しいのである。
このような拡がりは大賛成である。
私も酵母パンを焼き始めた頃の目標は近世ヨーロッパの家庭で焼かれていたような生命感あふれるパンだった。
それが今では古代のパン作りを目指してパンを焼いている。
これが小麦酵母のパンなのだ。
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