新年早々大変なことが起きてしまいました。
被災された方のご冥福と復活をお祈りいたします。
さて、新年一番のお話は何にしようか?
プルメリアは冬の時期はお世話が暇?な時ですからお勉強もいいのかと。
お勉強と言っても偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、いつものように親爺流
親爺が経験したことや実験で得たことなどをお話するだけです。
決して正しいかどうか判りません。
そんな中、今回は「土」について皆さんと考えて行こうかと思います。
土と言っても・・・土は土でしょ!
そうですよね!
でも土にも種類があるのですよ。
培養土? 赤玉土? ・・・いえいえ違います。
もっと広い話です。
皆さん「有機質用土」とか「無機質用土」と言う言葉、聞いたことありますか?
今回は、この二つの違いやプルメリアに適した用土はどっち?
と言うお話をしようかと思います。
では先ずは有機質用土から
読んで字の如し、有機物の堆積によってできた土です。
この有機質と言うのは、植物の「葉・枝・根」の朽ち果てた物、動物の「糞・死骸」などが長い年月を経て地球の岩盤の上に堆積した物です。
もしかしたら恐竜の骨なんかも・・・
この有機質は非常に高い栄養分を含んでいます。
考えると、自分の葉を秋に落葉させて自分の幹の回りに堆積させ朽ち果てて自分の栄養としているのですよね。
自然の摂理って凄いですよね~
では、この有機質の土に植物を植えれば丈夫に大きく育つか?と言うと決してそうではありません。
この有機質の土は水捌けが非常に悪く肥料分の偏りがあります。
ですからこの有機質用土だけでは植物は上手に育つことはできません。
次に無機質用土について
同じように無機質ですから生き物ではありません。
こちらは火山活動などで噴煙として出て来た火山灰の一種を言います。
関東ローム層なんていう言葉聞いたことありませんか?
そうですローム層…火山灰の堆積したものです。
基は溶岩かもしれませんが灰の一種ですよね。
ではこの無機質の土に植物を植えれば丈夫に大きく育つか?と言うと有機質と同じようにそうではありません。
この無機質の土は水捌けが非常によく、肥料分の偏りがあります。
この事覚えておいてください。
・・・
では植物に最適な用土は、この両方を合わせた土が一番良いのです。
有機質の肥料分と無機質の肥料分が合わさって相乗効果で植物を元気に育てることができます。
これが一般的に皆さんの知っている土です。
地面にある土がこれです。
なぜ地植えが大きく育つのか?
この両方の土がミックスされているためです。
では鉢植えにするにはどうしたらよいのか
プルメリアに限ってお話しますと
今お話ししたように両方をミックスするのが一番良いです。
ですが、この状態だと直ぐに有機肥料分が消費されてしまいます。
言い換えれば「毎年植替えできますか?」と言う事
「できます」と言う人は毎年植え替えて頂ければ最高です。
しかし、親爺のようにほったらかし状態の方は肥料で補えばいいと思います。
ですが一番の問題が冬越しではないでしょうか?
冬越しでの問題点の1つが鉢の中の水分をコントロールすることですね。
有機質は保水力があるとお話しました通り、冬越しには向きません。
それに対して無機質は水切れが良いのでこの問題はありません。
では・・・どうする?
ここからは親爺の配合比率からお話です。
基本、無機質用土8割+有機質用土2割と言う感じでしょうか。
無機質が多いのは親爺の育成環境での冬越しの為です。
親爺の冬越しは屋上温室で加温していますが、最低温度が2℃~5℃ぐらいになることから保水力の少ない比率としています。
では、このままで育成時期は肥料が足りますか? と考えますが・・・簡単です、有機質の肥料を与えればよいのです。
無機質用土は、粒状培養土、赤玉土、パーライトなどです。
有機質用土は、ピートモス、腐葉土、完熟牛糞などです。
これを親爺の配合で混ぜて使用しています。
配合で気を付けているのは水捌けです。
夏場は水持ちが良い方がいいのですが、冬越し時には水捌けの良い土の方が冬越し成功率が高いですから。
自生地のプルメリアはどんな場所でも育っています。
海外線沿いの船着き場や砂浜など、チョット考えられない場所でもしっかりと育っています。
(塩水をろ過できるのでしょうか?)
逆に「何でも育つのです!」と書いた方が良いのかもしれませんが、育成が旺盛な植物ですね。
でも、たくさんの花を咲かせたいので肥料は必修です。
この記事から「有機肥料が良い」と思われるかもしれませんが、一般的な肥料で大丈夫です。
なぜなら、肥料メーカーの人はこの事を理解したうえで肥料を作っているからです。
何だか取り留めのない話になってしまいましたが、今回の「土」についての親爺なりのお話はここまでです。
明日からタイ・プーケット島に遊びに行ってきます。
植物(プルメリア)観察はできるか?
奥様のお買物に付き合わされて観察できないか?
美味しいタイ料理食べてきますね。
それでは、また。
追伸
昨年末のバリ島のブログをこちらに記載しました。
よろしければどうぞ!