雨の中、、、
明治に活躍した七宝家 並河靖之(1845~1927)の記念館と
フランスで夢を実現させた女性画家メアリー・カサット(1844~1926)展♬
偶然にも同じ時代を生きた二人の芸術に触れてきた♬
東京の濤川惣助とともに 「二人のナミカワ」として世界に名を馳せた
並河靖之の七宝記念館は 東山駅から歩いてすぐ。
この看板がなければそれと分からない
職住一体の旧邸宅と工房跡。
並河の七宝は、本体に薄い金属テープを貼って模様の輪郭線を作り、
釉薬をさして焼成・研磨を繰り返す「有線七宝」。
モノによっては完成まで1年かかるという気の遠くなるような技法によって作られた壺や小物入れの繊細さは息を飲むほど。
館内(撮影禁止)ではスタッフの方が常に詳しい説明をしてくださり、
その技術完成までの苦労や、海外に流出してしまった作品の行方など、
興味深く聞くことができた。
なかでも 並河七宝の成功の陰には
図案家 中原 哲泉の描く素晴らしい下絵の存在があったという点が印象的に残る。
七宝焼きは海外でも人気で
明治政府の殖産興業、外貨獲得の一役を担うものとして
19世紀後半、欧米諸国で開催された博覧会にも多数出品された。
浮世絵を始め、日本の文化に興味をもっていたカサットも
七宝焼きを観たかも
記念館のもう一つの魅力は小川治兵衛の作になる庭。
木々が生い茂り、経年により苔むして、しっとり雨がピッタリ。
琵琶湖疏水から水を引いて作った鶴形の池と亀形の島のお庭が良く見えるようにと
廊下は全面ガラスで
レトロながらもなかなかの迫力。
また、軒下の犬走り(石畳)の一部に
平安時代後期から室町時代栄えた六勝寺の古瓦が埋め込まれていて
歩くのがもったいなく。。。
とてもありがた~い気持ちになったわ♬
さらっと見るつもりだった七宝記念館が意外に深良かったので結局2時間近くも滞在し、
お腹が グ~。。。
そこで偶然?記念館で使われていた瓦の画が飾ってあった和菓子屋さんで
栗きんとんのパワー充電(笑)
次に目指すカサット展は京都国立近大美術館。
欧米でもまだ女性が画家になったりキャリアを積むということが認められなかった時代。
一人アメリカからフランスにわたって勉強し、ドガと出会い、印象派に参加し、
生涯独身でアーチストであることのみに喜びを見出したカサット。
日本の浮世絵にも影響を受けながら描いた
愛情あふれる母子像や、女性の自立にエールを送る画には
カサット自身の強い意志と行動力、研究心の高さを感じ、勇気づけられた。
近代美術館は初めてだったのか、、、
4階からの眺めは素晴らしく
2時過ぎてから入った1Fのカフェは
黒ゴマや豆乳の練り込み生パスタがモチモチで
お天気のいい日はテラスが気持ち良さそう♬
私たちは雨でも頑張ってテラスに座ったけど・・・(笑)
平安神宮の鳥居は
真っ黒の雨雲を背景に、、、異様な雰囲気だと思ったら
私たちが京都を出た後、落雷があったらしい、、、
クワバラ クワバラ
でも明日の月例は大雨予報・・・