今日のプロムナード・デ・ザングレの夕景。
日毎、暖かくなってきたとはいえ夜になると冷え込んでまだ冬のコートが必要。
長年、マセナ通りにあったハーゲンダッツ・カフェが撤退。
その跡地にできた新しいカフェ。 今のところ結構、賑わっている様子。
一旦、ホテルに戻り、近場でカツレツとリゾットの美味しいレストランをフロントで教えて頂いて、徒歩でディナーに向かいました。
イタリア語のメニューと英語のメニューがあるとのことで、イタリア語はほとんど解らないので迷わず英語メニューを選択。
ミラノで是非、食べようと決めていたのは、薄切り仔牛肉のカツレツ、通称ミラノ風カツレツと、サフランとチーズにビーフブイヨン味のミラノ風リゾット。どちらもミラノ風、という名前の通り、ミラノの郷土料理に違いないから、きっと本場ではすご~く美味しいはず!
カツレツ、Cutletはすぐに見つかり、ローズマリー風味、チーズ入り、など、4、5種類並んでいたので、ここはやはりシンプルイズザベストでしょ、と一番上に書かれていたローズマリー風味に決めましたが、リゾットが見つからない。
英語メニューの端から端まで、2回、じっくり目を通してみても、やはり見つからない。
英語がほとんど通じないイタリア人ウェイターのおじさんに、「リゾットはどれですか?」と訊ねたら、奥の方にいた別のウェイターさんに訊きに行き、英語メニューをチェックしてから、これには載ってない、ってことでイタリア語メニューを持ってきて、リゾットはこの1種類だけ、とその中の1行を指差されました。
???ミラノ風リゾットって有名なので、どこのレストランにも必ずあるのかと思っていたし、そんなポピュラーなものが観光客用の英語メニューに載っていないばかりか、イタリア語メニューにもたった1種類しかないのはなぜ?
レストランは地元のイタリア人っぽいお客様で一杯で、大繁盛している様子だし、ホテルのフロントのお兄さんもカツレツとリゾットならここが美味しいと教えてくださったのに?
内容はホウレンソウと何とか・・・ということで、明らかに予定のサフラン色のリゾットとは違っていたけれど、1種類しかないので選択の余地なし。
夜も9時をまわり、翌朝のダ・ヴィンチ『最後の晩餐』鑑賞に備えて早目にホテルに戻ってゆっくりとバスタブに浸かりたいしで、今回はミラノ風リゾットより、早く食事を済ませる方を優先することにして、この唯一のリゾットをオーダーしてみました。
そこでさらに、「カツレツの焼き方は?ミディアムでいいですか?」と訊ねられ、え?カツの揚げ方にミディアムとかレアーとかあるの?牛だから生っぽいのもアリ???と嫌な予感がしたものの、ウェイターのイタリア人のおじさんには英語もよく通じないみたいだし、いいかー、それで。
で、出て来たミラノ風カツレツと謎のリゾットが、これ。
リゾットは別物なのは承知していたから驚かなかったけれど、これ、カツレツ?薄切り牛肉のソテーにしか見えない。
念のため、「あの、これ、カツレツですか?」と訊ねてみたけれど、「そうです、カツレツです」とのこと。
うーん。。まあ、美味しいからいいけど、期待していたメニューと全然、違うので、なんだか哀しい。
さらに、リゾットは塩分濃過ぎで全部、平らげたら身体に悪そうなので、2人でシェアした上で残しました。
付け合わせに出て来たオリーブオイルだけかかったピザがとても美味しくて、それとビールとでお腹は充分に満たされたからよかったものの。
この店ではリゾットよりピザを選ぶべきだったかも。
目の前で2人のピザ職人さんが生地を伸ばして焼いている本格的な生地のようだし。
でも、そんなこと、食べてみるまで事前に知ることはできないからね。
テンション爆下がりでホテルに戻り、フロントでレストランを教えてくださったお兄さんに今一度、カツレツについて質問してみました。
お兄さんはレストランのウェイターのおじさんより英語が堪能なイタリア人。一応、英語で会話は成り立っていたはず。
が、お兄さんによると、やはりカツレツはフライではなく、薄い肉をさっと焼いたものである、とのこと。
ディナー前にアペリティーボに行ったバーのあるブレア通りの並びには、我々が期待していたいわゆるミラノ風カツレツの写真を掲げているレストランがあったけど、あれは観光客専用メニューだったのだろうか?
本場ミラネーゼはミラノ風カツレツも、ミラノ風リゾットも食べないのかなー?
ミラノ風、この風(ふう)ってのがクセモノのような気もしてきた。
そういえば以前、イタリア人大家さんの息子さんに、イタリア人は家では毎日、ピザを食べてるのかと訊ねた時も、「ピザ?ピザは1ヶ月に1度、食べるか食べないか、かなー」という意外な答えが返って来て驚いたんだった。
「オーブンが壊れてピザが焼けない~!」と電話したときは、ミラネーゼマダムは「ええっ!?私たちは家族でスシを食べに行って今、帰宅したところなのに、日本人は家でピザを焼こうとしてるの~?」って爆笑したのだったなー。
しかし、本格的に美味しいミラノ風リゾットとカツレツを堪能すべく、今度は事前にもっとリサーチして、リターンマッチに挑まねば!
もちろん別のレストランで!
ニース空港T2前のバスターミナルから出ているヨーロッパ格安長距離バスFlix Busを利用して、ミラノまで1泊2日の小旅行へ。
バスは20分遅れでやって来て、定刻より50分も遅れて出発したせいで、ミラノにも約1時間遅れて到着。
15時にホテルにチェックイン後、徒歩でスフォルツェスコ城に行ってみました。
城内への入場は無料。
今回の目的は、城内のスフォルツェスコ博物館に展示されているミケランジェロの遺作、『ロンダニー二のピエタ像』を見ること。
博物館の入館料は5ユーロ。
チケット売り場は美術館とは別の建物の中にあったため、再び外に出て買いに行かねばなりませんでした。
フィレンツェのアカデミア美術館収蔵の『ダビデ像』や、バチカン市国のシスティーナ礼拝堂の『最後の審判』を間近に見た時のような強い感動を受けなかったのは、こちらのピエタ像が、ミケランジェロの全盛期の勢いある作品とは対照的な、未完の遺作であったからかもしれません。
・・・未完の作品の公開を、彼自身はどう思っているのだろう?
その後は、ドゥオモの屋上に上がるエレベーターのチケット販売締め切り時間に間に合いそうだったので、地下鉄を乗り継いで急行。
ミラノにはこれまで、アルプス観光のベルニナ急行に乗るための始発駅としてや、コモ湖観光の拠点として、などなど、幾度となく訪れながら、ミラノ観光の目玉ともいえるこのドゥオモの屋上にだけは一度も、タイミングが合わなくて登れなかったのでした。
中には、ミラノ中央駅まで行って、突然の地下鉄のストライキとそれによるタクシー乗り場の大行列のせいで、ドゥオモにさえ到達できなかったことも。
苦節17年、今回初めて、ドゥオモの屋上行きエレベーターのチケット購入に成功!
いつの間にか値上がりして1人13ユーロもするけど、上れるならよしとしよう。
ミラノのドゥオモにはもう、ご縁がないのかと思っていたよ。
屋上は想像以上に広く、寒さで急激に冷えた脚の筋肉が攣ったりして大変だったけど、上ってみる価値は充分過ぎるほどありました。
以前は無料だったドゥオモ内部も、見学料3ユーロを支払わなければ入れなくなったのね。エレベーターのチケットと一緒に購入。
こちらも入場締め切りの午後6時に間に合い、ゆっくり見学することができました。
ドゥオモ堪能後は隣接するガッレリアを抜けてミラノスカラ座方向へ。
モールの中央に飾られた、スワロフスキーのクリスタルオーナメントがいっぱい吊り下げられたクリスマスツリーが圧巻!
次回は是非、スカラ座でオペラも鑑賞してみたい!
チケットは相当、早い時期に計画購入しなければならないとみえ、直前になると高いのに良くない席しか残っていなかったので、今回は見送りました。
冬のミラノは想像以上に底冷えが厳しかったから、クリスマスシーズンではなく、暖かいシーズンに再訪したいなぁ。。
ブレラ通りの先にある、ネットで目星を付けておいたお洒落なアペリティーボのできるカクテルバーに向かいます。
迷わずに到着。ミラノの街って意外に小さく纏まっていてわかりやすい。
メニューによると、アペリティーボの時間は夜7時から9時まで。
席について時刻を確認したら、ちょうと7時。グッドタイミング♪
イタリアで大人気の、オレンジ色のアペロール&プロセッコのスプリッツと、ベリーと甘いフルーツリキュール&プロセッコのスプリッツをオーダー。
カクテル各8ユーロに、ハムやサラミのサンドイッチとカナッペ、生ハムを巻いたグリッシー二、オリーブなどのおつまみが付いてきました。
このお店のアペリティーボは食べ放題ではなく、上品な感じで夕食の代用とはいきませんが、とても美味しかったです。
アルコールで身体もぽかぽか温まったところで、一旦、ホテルに戻り、フロントで近場の美味しいレストランを紹介してもらって、ミラノでは夜9時始まりが一般的らしい遅いディナーに出掛けるとします。
近所のパン屋さんは日曜定休なので、ウェブで“日曜日に営業しているニースで一番美味しいパン屋さん”と検索してヒットしたブーランジェリーまで足を伸ばしてみることに。
場所は旧市街の先のPortの近くだったので、プロムナード・デ・パイヨンの遊歩道を朝散歩しながら向かいました。
目指したブーランジェリーは“LAGACHE”。
流石は人気店とあって、お店の前には行列ができていましたが、手際のよい店員さんたちのお蔭で殆ど待つことなく自分の順番に。
パンだけでなく、ケーキの種類も豊富で、どれもがとても美味しそうでリーズナブルな価格。
その中でも迷わず即決したのがニースの夏限定サンドイッチ、サラダ・ニソワーズと同じ具材が丸いフランスパンに挟んである“パン・バニャ”。
その他に、“パン・オ・ショコラ”と固めの生クリームがたっぷり入った“シュー・シャンティリー”、伝統的な製法で焼かれたフランスパン“トラディション”を買い、帰宅後、コーヒーを淹れて早速、ブランチに。
どれもこれも、素晴らしく美味しくて大満足♪
特にパン・バニャは、シーズンが終わる前にあと2回は買いに行きたい!
フランスでは聖母被昇天の祝日だった昨日、8月15日。
ニースでは、2016年7月14日に起きたトラックテロ以来、初めてプロムナード・デ・ザングレで花火が打ち上げられました。
日本の花火に比べると小規模で地味な花火大会ではあるけれど、とても感慨深いものがありました。
同じプロムナード・デ・ザングレ沿いでも以前より東寄りの場所での打ち上げだったようで、アパルトマンの窓から見える角度がかなり違っていました。
以前は花火特等席だった西向きの部屋の住人たちはベランダに出ても音だけで見えない花火に戸惑っている様子で、逆に、これまでは音はすれども姿は見えずだった東向きの部屋の住人たちは窓から身を乗り出して見学していました。
ニース、Vaubanのバスターミナルから116番のバス(日・祭日はT66番)に乗り、山道を揺られて35分、La Turbieという小さな村のカフェ・レストラン、“Café de la Fontaine”にランチを食べに行ってきました。
村の山頂からはモナコと地中海の眺望が見晴らせます。
レストランは事前に12時に電話予約しておき、バスがラ・テュルビーの村に到着したのは11時20分頃だったので、食事の前に村の中心にあるローマの遺跡、“アルプスのトロフィー”を見学。
入場料おとな1人6ユーロ。
あっという間に見終わる小さな遺跡にしては高い気がするけど、1度は登ってみる価値はあるから仕方ないか。
余裕で遺跡の見学を終え、中世の趣を残す村の小路を適当に下って到着時のバス停、“La Turbie Mairie”のすぐそばにあるレストランに向かいました。
小さな村なので、地図はなくてもあっという間に元来た場所に到着。
“Café de la Fontaine”はすぐ近くにあるミシュランの星付きレストラン、Hostellerie Jérômeの経営によるカジュアルなカフェ・レストラン。
同じ厨房で作られる料理がリーズナブルな価格で楽しめるとあって、地元でも超人気店で、数年前から友人たちが大絶賛しており、1度は行ってみたいと思いつつ、冬場は長期間に亘って休業だったり、バスの便が限られていてアクセスが不便だったりで、機を逸していたのでした。
この日のランチのメニューから、前菜のほうれん草とパルメザンチーズのラビオリ。
チーズの盛り合わせ。
メインの魚料理。名前は失念。
仔牛の胸腺のフライ。
デザートのチーズケーキのトロピカルソースがけ。
焼いてないプリン(パンナコッタではない)のブルーベリーソースかけ。
素材の味が活かされた美味しいお料理でした。
帰りのバスの時間が15時35分だったので、食後はカフェを飲みながらのんびりお喋りして過ごしました。
レストランを出ると、遺跡を見学した時の青空はどこへやら。
村はブリュームと呼ばれるミストに覆われていました。
“アルプスのトロフィー”も霧の中。
ブリュームはコート・ダ・ジュールで初めての経験でしたが、この山頂の小さな村ではありふれた気象現象なのだとか。
ニースからわずか15km強しか離れていないのに、立地条件によってこれほど気候に違いが出るものなのか、と驚かされました。
photo @Nice_Matin
地元紙、ニースマタンの今朝のツイートによると、ニースの高台はすっかり雪化粧に覆われていたとのこと。
私の住む町の中心部には、雪は積もりませんでした。
photo @Nice_Matin
昨夜の記事では、高台の住宅街では道路が雪で封鎖になった地域もあり、幼い子供2人を含む家族4人が、そこから自宅に戻るまで、車を置いて徒歩で4時間もかかったとのこと。
もちろん、バスも運休しています。
珍しい積雪で、盛り上がるかと思ったニースの町でしたが、市民の反応は意外にも悲観的で、この世の終わりだ、的なツイートが目に付きました。
明日以降も雨の予報ですが、気温は10℃以上に上昇し、積雪による被害はなくなる見込みです。
昨夏、英国イングランド北東部、ノースヨークムーアズ国立公園を訪れたとき、国立公園の南端の入り口にあたる中世の趣を残す小さな町、Helmsleyに立ち寄りました。
12世紀に建造されたヘルムズリー城。現在は外壁の一部のみが残っています。
朝早くてまだ開場されていなかったので、外から眺めるのみ。
・・・というか、たぶんこれが現存する全てと思われる小さな城なので、ここからの眺めだけで充分かと。
お城近くの個人のお宅の立派な家庭菜園。
ヘルムズレー、オールセインツ教会。 ちょっと内部も拝見することに。
内部の壁面は明るく美しいフレスコ画とステンドグラスに覆われていました。
“Blessed are the pure in heart, for they shall see God”
『心の清いものは幸いです、その人は神を見るからです。』
これはマタイの福音書の中の言葉だったかな?
昔、日曜学校に通っていた従妹にもらった栞に書かれていました。
美しい絵が描かれた栞だったので、読書用に大切に使っていた栞です。
従妹の家の宗派は仏教だったけど。
私自身もキリスト教徒ではないけれど、大学時代、無神論者で博識だった大叔父に、感受性の強い若い時代に聖書を読みなさい、心に響いて来る美しい文言や、情熱的な詩編で溢れているから、と勧められ、本屋さんで旧約聖書を買って読みました。
今でも、その中のいくつかの言葉は、心に深く残っていて、座右の銘になっていたりします。
敬虔なキリスト教信者の方々には怒られるかもしれないのですが。。
小さな旧市街は色鮮やかな植栽で美しく飾られていました。
公衆便所の壁面も、こんなにきれい。
古い外壁をお洒落に利用したブティックのショウウインドウが素敵♪
散策後、コーヒーショップでソフトクリームを買い、目的地、ノースヨークムーアズ国立公園に向けて出発しました。
夕方、ガレット・デ・ロワを買いに、往復1時間程度のお散歩に出ました。
夕暮れ前のプロムナード・デュ・パイヨンには、♪カラスと一緒に帰りましょ~♪ならぬカモメたちが飛び交って。
今から既に満開を迎えているミモザの花は、2月17日から始まるカーニバルまで持つのだろうか?
プロムナード・デュ・パイヨンからガリバルディ広場に出て、さらにLe Port方向にある目的地、ル・ペシェ・ミニョンで今日は4人用のガレット・デ・ロワを購入。15ユーロ也。
帰路のガリバルディ広場のノエル飾り。もうすぐ撤去されるはず。
再びプロムナード・デュ・パイヨンに戻った頃には日没間近。
芝生の中のこのノエル飾りは、今期の“宇宙征服”をテーマに子供たちが描いた絵を基に作成されたものらしく、それぞれに名前付き。
電飾ツリーの向うに噴水と観覧車が見えてきました。
観覧車は2月から3月にかけてのカーニバル期間中まで残されるはずだけど、ツリーはどうするのかな?
空が暗くなるに従って、イルミネーションが目立ち始めます。
夕暮れの時はよい時。。
プロムナード・デュ・パイヨンの売りである“水の鏡”に反映した電飾ツリーと旧市街の風景が美しい。