ミラノで本場カツレツとリゾット…どうしてこうなった? | ★小さな旅のブログ★

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一旦、ホテルに戻り、近場でカツレツとリゾットの美味しいレストランをフロントで教えて頂いて、徒歩でディナーに向かいました。

 

イタリア語のメニューと英語のメニューがあるとのことで、イタリア語はほとんど解らないので迷わず英語メニューを選択。

 

ミラノで是非、食べようと決めていたのは、薄切り仔牛肉のカツレツ、通称ミラノ風カツレツと、サフランとチーズにビーフブイヨン味のミラノ風リゾット。どちらもミラノ風、という名前の通り、ミラノの郷土料理に違いないから、きっと本場ではすご~く美味しいはず!

 

カツレツ、Cutletはすぐに見つかり、ローズマリー風味、チーズ入り、など、4、5種類並んでいたので、ここはやはりシンプルイズザベストでしょ、と一番上に書かれていたローズマリー風味に決めましたが、リゾットが見つからない。

英語メニューの端から端まで、2回、じっくり目を通してみても、やはり見つからない。

 

英語がほとんど通じないイタリア人ウェイターのおじさんに、「リゾットはどれですか?」と訊ねたら、奥の方にいた別のウェイターさんに訊きに行き、英語メニューをチェックしてから、これには載ってない、ってことでイタリア語メニューを持ってきて、リゾットはこの1種類だけ、とその中の1行を指差されました。

 

???ミラノ風リゾットって有名なので、どこのレストランにも必ずあるのかと思っていたし、そんなポピュラーなものが観光客用の英語メニューに載っていないばかりか、イタリア語メニューにもたった1種類しかないのはなぜ?

 

レストランは地元のイタリア人っぽいお客様で一杯で、大繁盛している様子だし、ホテルのフロントのお兄さんもカツレツとリゾットならここが美味しいと教えてくださったのに?

 

内容はホウレンソウと何とか・・・ということで、明らかに予定のサフラン色のリゾットとは違っていたけれど、1種類しかないので選択の余地なし。

夜も9時をまわり、翌朝のダ・ヴィンチ『最後の晩餐』鑑賞に備えて早目にホテルに戻ってゆっくりとバスタブに浸かりたいしで、今回はミラノ風リゾットより、早く食事を済ませる方を優先することにして、この唯一のリゾットをオーダーしてみました。

 

そこでさらに、「カツレツの焼き方は?ミディアムでいいですか?」と訊ねられ、え?カツの揚げ方にミディアムとかレアーとかあるの?牛だから生っぽいのもアリ???と嫌な予感がしたものの、ウェイターのイタリア人のおじさんには英語もよく通じないみたいだし、いいかー、それで。

 

で、出て来たミラノ風カツレツと謎のリゾットが、これ。

リゾットは別物なのは承知していたから驚かなかったけれど、これ、カツレツ?薄切り牛肉のソテーにしか見えない。

念のため、「あの、これ、カツレツですか?」と訊ねてみたけれど、「そうです、カツレツです」とのこと。

 

うーん。。まあ、美味しいからいいけど、期待していたメニューと全然、違うので、なんだか哀しい。

さらに、リゾットは塩分濃過ぎで全部、平らげたら身体に悪そうなので、2人でシェアした上で残しました。

 

付け合わせに出て来たオリーブオイルだけかかったピザがとても美味しくて、それとビールとでお腹は充分に満たされたからよかったものの。

この店ではリゾットよりピザを選ぶべきだったかも。

目の前で2人のピザ職人さんが生地を伸ばして焼いている本格的な生地のようだし。

でも、そんなこと、食べてみるまで事前に知ることはできないからね。

 

テンション爆下がりでホテルに戻り、フロントでレストランを教えてくださったお兄さんに今一度、カツレツについて質問してみました。

お兄さんはレストランのウェイターのおじさんより英語が堪能なイタリア人。一応、英語で会話は成り立っていたはず。

 

が、お兄さんによると、やはりカツレツはフライではなく、薄い肉をさっと焼いたものである、とのこと。

ディナー前にアペリティーボに行ったバーのあるブレア通りの並びには、我々が期待していたいわゆるミラノ風カツレツの写真を掲げているレストランがあったけど、あれは観光客専用メニューだったのだろうか?

 

本場ミラネーゼはミラノ風カツレツも、ミラノ風リゾットも食べないのかなー?

ミラノ風、この風(ふう)ってのがクセモノのような気もしてきた。

 

そういえば以前、イタリア人大家さんの息子さんに、イタリア人は家では毎日、ピザを食べてるのかと訊ねた時も、「ピザ?ピザは1ヶ月に1度、食べるか食べないか、かなー」という意外な答えが返って来て驚いたんだった。

 

「オーブンが壊れてピザが焼けない~!」と電話したときは、ミラネーゼマダムは「ええっ!?私たちは家族でスシを食べに行って今、帰宅したところなのに、日本人は家でピザを焼こうとしてるの~?」って爆笑したのだったなー。

 

しかし、本格的に美味しいミラノ風リゾットとカツレツを堪能すべく、今度は事前にもっとリサーチして、リターンマッチに挑まねば!

もちろん別のレストランで!