あちらこちらの引き出しに、わずかですが耳鳴りの薬を見つけてしまうのが気になっていて。 あちらこちらで薬に出会わないように、全て集めて処理しようと考えました。 もう1年以上、耳鳴りの薬は飲んでいないのですが。 以前は、これらの薬が完全に生活の一部だったことを思い出してしまいます。 赤いパッケージのメチコバールを見つけて、ある意味懐かしさ感じたくらいだ。

 

ちらこちらの部屋の引き出し等に、耳鳴り関連の薬が残っているのが気になって。

薬に出会わないように、全て集めて処理しようと考えました。

もう1年以上、耳鳴りの薬は飲んでいないのですが。

以前は、これらの薬が完全に生活の一部だったことを思い出してしまいます。

赤いパッケージのメチコバールを見つけて、ある意味懐かしささえ感じたくらいで。

 

いろいろなところから耳鳴り関連の薬を集めてくると、テーブルの上に薬が一杯になった。

 

メチコバールはゴムバンドにまとめた在庫物と、ハサミでカットした1回分の薬がたくさんあった。

メチコバールは、糖尿病性神経障害、多発神経炎などの「末梢性神経障害」の薬。

特にしびれ、痛み、麻痺などに対して用いられます。

また、神経障害が原因と考えられるめまいや難聴、耳鳴り、味覚障害、臭覚障害、眼疾患、物忘れなど広い疾患にも用いられます。

 

アデフォスコーワが、ビニール袋に保存されているものと、いくつかの一袋ずつの薬も見つかった。

アデフォスコーワは、血流を改善し、臓器や筋肉の働きをよくする。

具体的には、ATPの分解産物である「アデノシン」という物質が血管を広げる働きをします。これにより、血の巡りがよくなることで、様々な病気や症状を改善すると考えられています。

 

イソバイドを、扉の中から探したらまだ5箱もセットで残っている。箱単位で飲んでいたので、冷蔵庫には残っていなかった。

脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、メニエール病。

私は、メニエール病の可能性から処方されました。

 

これらの耳鳴りの定番の薬をかなり長期間続けて服用したのですが、私にとっては ”効果があった” とは言えませんでした。

"耳鳴診療ガイドライン" に記述されている通り、”耳鳴りの薬剤はエビデンスがない” という考え方に個人的には頷けます。

 

ただ、これは私の意見で。

耳鳴りの薬は、”効かないエビデンス” もないわけで。

それなりの改善効果を求めた成分が含有していて、現状の医学行為としては処方するのも当然だと思われます。

私は効かない可能性を考えながらも、かなり継続して服用していたのですから。

 

クスリ箱からは、リーゼ(クロチアゼパム)とマイスリーもまとめて取り出してきた。

以前通っていた耳鼻咽喉科で処方された、精神安定剤と睡眠薬。

耳鳴りでほとんど眠れない時期があったに時に処方されたのですが、私はマイスリーはほとんど効かなかった。

でも、リーゼはとてもよく効いたのです。

 

1日3回分を処方してもらったのですが、ベンゾジアゼピン系の依存性が怖くて、なるべく飲まないように努力していました。

小さな1錠をナイフで4つに割って、どうしても飲みたい時は "1/4錠" を飲んでいたのです。

そんなわずかな薬なのに私には効いて、耳鳴りの不安をある程度払拭された時期がありました。

そして睡眠にも効果があって、眠りにも役に立った薬です。

私は、4分の1にカットしたリーゼを1日最大3回と決めて頑張っていたのですが。

どうしても辛い時、カットした時に崩れたわずかな粉末を指ですくって飲んだ時も効いた思い出があります。これは精神的なものだったのかも知れません。

 

漢方薬の飲み残りの薬が色々な種類が見つかりました。結果的には7種類程度の漢方を飲んでいたようです。

漢方が効果的だという方もいるのですが、私には漢方も効果は分かりませんでした。

各医師が、それぞれの考えで処方してもらったのですが、残念ながら何かしらの改善の評価ができず、いつの間にかやめてしまいました。

 

そして、1錠も服用していない薬剤も残っていました。

リボトリール錠 (クロナゼパム) は、脳神経外科でMRI検査を数度してもらった時。

耳鳴りの影響か首が非常に凝っていることを話すと、”後頭神経痛” の可能性と診断され、ベンゾジアゼピン系の薬剤を処方されたのです。

当然怖くて1回も服用出来ませんでした。

今は、後頭神経痛と思われる痛みはなく、耳鳴りからの神経的な影響だったと考えています。

飲まないでよかった!

 

そして、やはり服用しなかった ”ジェイゾロフト錠”。

耳鳴りによる精神的悪化がひどく、自分では考えもしなかった心療内科を訪問しました。

2件目の先生に処方された薬剤です。

1時間20分もかけてじっくり話してくれたうえで、SSRIを試すことを私は納得したのですが。

薬局で処方され、薬の情報を探っているとやはり飲めなくなったのです。

 

私は、薬以外の方法で "うつ症状" を解消する方法がないかと一生懸命考えて、「抗うつライフスタイル」という生活様式を先生に提案したら理解してくれて、薬の服用を1ヶ月待つことになったのですが。

まさか、”抗うつライフスタイル” の効果が明らかに出て、結果的にSSRIは一切服用しいで済んだのです。

この薬をある期間テーブルの上に掲示して、"飲まないため" に抗うつ対策を積極的に行動した期間を思い出します。

とても頑張りました。

これらの薬の話は、何回もブログにも色々と書き込ませて頂きました。

 

今日は、耳鳴り薬の整理の日。

全部まとめて捨てようかなと思ったのですが、何故か捨てにくくて。

段ボールに全てを一緒に詰め込んで、二度と開けることのないように、しっかりとテープで止めました。

そして、蓋の上には ”ミミ” の韻から『3』とマジックインクでメモして、奥の奥に仕舞い込みました。

 

耳鳴りは治ったわけではありませんが、

耳鳴りの薬と、私はこれでお別れしようと思います。

 

薬について注視している耳鳴り患者さんに、私の薬についてのいくつかのブログをメモしました。

耳鳴りの薬が気になる方は、読んでみてください。

 薬に関するブログ 

●耳鳴り定番の薬について

 ▶︎ アデホスコーワを理解する。

 ▶︎ メチコバールを理解する。

 ▶︎ イソバイドを十分理解する。

●耳鳴りの薬について

 ▶︎ 耳鳴薬が効く根拠、証拠がない。

 ▶︎ 「耳鳴りの薬は効くか?」の調査。

 ▶︎ 薬はエビデンスが弱い ≠ 効かない