聴覚過敏やメニエール病を対象に、イソバイドを処方されている方も多いと思われます。 私も、これらの薬を調整しながら服用しているのですが。 患者は、処方された薬を淡々と飲んんでいますが、 服用している薬について充分な理解が必要だと思うようになりました。

耳鳴りの薬剤処方の定番は、メチコバール、アデホスコーワ。

耳鳴り患者は、誰もがご存知な薬。

聴覚過敏やメニエール病を対象に、イソバイドを処方されている方も多いと思われます。

私も、これらの薬を調整しながら服用しているのですが。

 

患者は、処方された薬を淡々と飲んんでいますが

服用している薬について充分な理解が必要だと思うようになりました。

 

まず、

[ イソバイド について調べました。

医師の指示で、イソバイドを飲み続けたり、中止したりしているこの1年半。

約1ヶ月前、聴覚過敏が改善気味で、イソバイドを止める指示があって。

止めて1ヶ月後の現在、聴覚過敏が悪化気味なのです。

イソバイドによる変化だとは思えないのですが、あまりにもタイミングがピッタリだったので、また飲んでみようか迷っているところです。

 

開発の経緯

米国において1965年に承認されたイソソルビドは、国内では「イソバイド」として使用されるようになりました。

利尿作用、脳圧降下作用及び眼圧降下作用を適応とする浸透圧利尿薬として、1968年4月に承認された薬剤です。

その後、1980年代にメニエール病に対するイソソルビド(イソバイド)の治療効果に関する報告が発表され、各種臨床試験により有効性が確認されたことより、1988年2月にメニエール病治療薬として適応が認められました。現在では、主にメニエール病の治療薬として用いられている。

注)現在米国では販売されていないようです。

けっこう古くからある薬剤。現在米国では販売されていないということが気になります。

 

効能又は効果

脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、メニエール病。

現在は、メニエール病を主体に使用されています。

 

メニエール病の効果

メニエール病は、内耳にはもともとリンパ液と言われる液体がたまっているのですが、このリンパ液が過剰になって水ぶくれ状態(内リンパ水腫と言います)になっているのがメニエール病です。

内リンパ水腫の改善のためにイソバイドの浸透圧利尿効果によって、過剰なリンパ液を排除されると言われています。

メニエール病と緑内障の症状が一緒にある患者は、同時に効果があるのかも?

でも、緑内障にイソバイドは処方していないようです。

 

用途及び用量

脳圧降下、及び利尿を目的とする場合には、通常成人1 日量 70~140mL を 2~3 回に分けて経口投与する。症状により適宜増量する。

メニエール病の場合には、 日体重当り 1.5~2.0mL/kg を標準用量とし、通常成人 1 日量 90〜120mL毎食後後3回に分けて経口投与する。

 

臨床成績

国内の18施設で臨床検査をした成績が記録されていました。

⑴  脳腫瘍時の脳圧亢進に対して有効性が認められた

⑵  頭部外傷に伴う脳圧亢進に対して有効性が認められた

⑶  緑内障の眼圧亢進に対する有効率は、有効以上 55.2%、やや有効以上 82.1%であった

⑷  腎・尿管結石時の利尿による症状の改善(結石の移動)に対する有効率は、有効以上 51.2%、やや有効以上 63.8%であった

⑸ メニエール病に対する有用率は有用以上 40.2%、やや有用以上66.8%であった 

 

禁忌内容とその理由

急性頭蓋内血腫のある患者

急性頭蓋内血腫を疑われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により、一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血のおそれのないこ とを確認しない限り本剤を投与しないこと。

 

慎重投与内容とその理由

⑴  脱水状態の患者 (本剤の利尿作用により症状を悪化させることがある。)

⑵  尿閉又は腎機能障害のある患者 (本剤の利尿作用により症状を悪化させることがある。)

⑶  うっ血性心不全のある患者 (浸透圧利尿作用のため循環血液量が増大し、心臓に負担をかけることがある。)

 

副作用の内容

メニエール病に関する効能追加時の臨床試験 により報告された症例 1,126 例中、83 例(7.4%)に 88 件の副作用が認められている。

嘔気 (1.4%)、悪心 (1.2%)、下痢 (1.2%)、嘔吐 件(1.0%)等の消化器症状であった。

一般的には、副作用は少ない薬剤だと思われます。

だから、プラセボ効果も考えて飲み続けてみようと考えてしまいます。

今年の猛暑の夏、積極的に水分補給をしていましたが、イソバイドの服用による利尿効果で、脱水症状になることが気になりました。

 

まずいイソバイドの飲み方

 

イソバイドは、何しろ”まずい”。

飲みやすくするために甘みを付けて改良したようだが、この変な甘さがあるから尚更まずい薬と感じます。

 

薬剤師さんもまずいことを知っていて、いろいろと薦める飲みやすい方法があります。

 

① 水で薄める

② 炭酸との混合

③ オレンジジュース、リンゴ酢、緑茶、コーラなどと混合

④ 飲んだ後に炭酸でうがいする

⑤ 飲んだ後に味の濃いジュースを飲む

⑥ 冷たく冷やす

全部試してみました。

水で薄めると、その分量を飲まなくてはいけないので返って大変。

混合は、ますます不味く感じて私には合いませんでした。

結果、冷蔵庫で冷やして飲むのが簡単で、少しは我慢できて、私は続けています。