リブログさせていただいたM氏の記事にでてくる掲示板コミュニティー、私も参考にさせてもらっていたので、2024年末の突然の閉鎖はよく覚えている。私もこの掲示板で MacFという頚椎の手術法を初めて知ったのだった。
私が見始めた2022年は、過去と比べて閑散としていた頃で、2024年は 書き込みがほとんど無い状態だった。
(MacF (顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術)っていいなぁ。でも、私は脊髄症だから適応外だな
)
掲示板の、良くなったという患者達の声が聞こえてくるのは安心感があったし、たまに書き込んでいる医師もフレンドリーな印象だった。もし私が頸椎神経根症だったら、この医師の病院にも行っていたと思う。当時の私は、まだ手術経験もない経験値0患者だったのもあり、「新しい手術法=改良を重ねられた最良版」と思っていて、「新しい手術法=症例数が少ない、試行錯誤状態」という側面は見えていなかった。(※ 当時は1996年から存在する術式とは知らなかった)
その後、MacFで良くなった患者も多数居るが、MacF にもデメリットもあり、術後 悪化した患者も居ることを知る。どんな手術法でもリスクはある、といえば その通りなんだけど、「ハイリスク・ハイリターン」な手術法なのかなと思った事を覚えている。
(結局、MacFって どうなんだろう.)
疑問に思ったので、検索してみたけれど、無料公開されている範囲でしかアクセスできない私には、日本語の論文は見つけられず。かわりに、2019年の英文の記事を見つけた。
Long-Term Outcomes After Microscopic Anterior Cervical Foraminotomy with a Minimum 10-Year Follow-Up(
February 2019): MacF後の10年以上の追跡調査による長期成績
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1878875018320953
ただし、全文無料公開ではなく、各章の文章が途中で切れている一部公開。(※全文読みたい方は要問合わせ)
マックFの概要が分かる「Introduction」の日本語訳(訳:chatGPT)だけ載せておきます。
序論(Introduction)
頸椎において、首の痛みや放散痛(神経根痛)を引き起こす圧迫病変──例えば椎間板の断片の突出や変形性椎間孔の骨棘──は、神経根の後方ではなく前方に存在することがほとんどです。こうした病理解剖学的特徴から、後方アプローチに精通している場合でも、病変を直接除去するには前方アプローチが正当化されます。
しかし、従来の前方アプローチでは、残存椎間板の不必要な除去や脊椎固定術(融合術)が必要とされていました。¹
1996年、Jho²は「機能的頸椎椎間板手術」の一形態として、**顕微鏡下前方頸椎椎間孔開放術(MACF)を導入しました。この手術は、「障害のある状態に対する理想的な外科治療とは、解剖学的構造と機能をできる限り温存するものである」という概念に基づいています。
MACFにより、神経を圧迫する病変を直接除去し、椎間板への損傷を最小限に抑え、脊椎セグメントの可動性を維持することが可能となります。
従来の前方頸椎椎間板切除術および融合術(ACDF)**と比べて、MACFには以下のような利点があります:
- 最小侵襲手術による迅速な回復
- 手術部位の可動性保持
- 術後の隣接椎間変性の減少
MACFは、2000年前後には片側性の神経根症状を持つ患者に広く普及し、上肢痛の改善が91%に達するとする小規模研究も報告されています。³
しかし、2000年代半ば以降、MACFにおいて合併症率や再手術率が高いとする報告が現れ、椎間板高の減少、症状の再発、再手術の頻度などの点に関する懸念が指摘され、MACFに対する当初の期待は大きく後退しました。⁴⁻⁷
さらに近年では、人工椎間板置換術(ADR)が、可動性保持や隣接椎間の変性抑制の面でACDFより優れていると示されており、⁸⁻¹⁰ こうしたADRの利点はMACFの必要性を相殺しているように見えます。現在では、MACFは経験豊富な術者のみに適応が限定される術式と見なされ、頸椎神経根症の患者に対してはあまり実施されなくなっています。
しかしながら、ADRがMACFの代替として有望である一方で、長期的な成績には依然として議論の余地があり、機器の故障やコスト効率の低さも問題視されています。⁸⁻¹⁰したがって、融合術やADRを回避できるMACFの古典的利点──最小侵襲での直接的除圧と、機能的脊椎ユニットの構造保持──は再評価されるべきです。我々は、MACFが頸椎手術において完全に見過ごされるべきではないと考えており、その術後成績を再評価すべきだと主張します。しかし、MACFの長期的な成績に関する報告は非常に少ないのが現状です。
本研究では、変性頸椎神経根症の患者を対象に、少なくとも10年以上の追跡を行ったMACFの臨床的および放射線学的成績を検討しました。
(MacFに限らず、頚椎手術後の長期予後って どうなんだろう?)
身体や病態、日常での首への負担のかかり方等は、人それぞれ違うから、一概に言えない事は理解しているけれど。
オール巨人氏は、2025年3月に 6回目の頸椎手術を受けているし、YOSHIKI氏も今までに3度の手術を受けているそうだ。
他人の頚椎再手術のニュースを聞くと、自分も 将来また 手術が必要な状態になる可能性も高いのかなと思ってしまう。
追記: