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第8回イタリアオペラツアー、6/28[火]ミラノのcasa di riposo dei musicisti(音楽家のための憩いの家)です。
昨日1月27日は、ヴェルディの116回目の命日でした。
1901年1月27日、ミラノの常宿にしていたグランドホテル.エデ.ミランで息を引き取りました。
写真は、世界で唯一の音楽家のための養老院にあるVerdiの写真です。
ヴェルディはイタリアがリラの時代、1,000リラの紙幣になっていて、この写真が使われていました。
ですから、イタリア人にとってヴェルディのイメージはこの写真です。
ヴェルディの時代の音楽家は年金支給がなく、若い時活躍しても、晩年は会計的に困る生活をしていた音楽家が多かった為、ヴェルディは私財をはたき、音楽家たちに平和な晩年を過ごしてもらえるよう建設しました。
慈善家といわれるのを嫌ったヴェルディ。生前はオープンさせず、死後開所し、入居者代と月々の費用は、ヴェルディ死後50年間は彼の著作権料で賄われていました。
今は寄付と、各自が必要な代金を支払い、運営されています。
入居者は日々ヴェルディに感謝しながら生活し、施設内には音楽ホール、練習室、病院、礼拝堂も完備していて、現在は若手の声楽家がここで生活する先生にレッスンを受けるなど、若い音楽家との交流も続けられています。
今回特別に館内に入らせて頂け、数々の貴重な部屋に案内して頂きました。
この時のツアーは、ロンコレのヴェルディ生家博物館、少年時代オルガンを奏でた教会の見学からスタートし、名作を生み出したサンタガタのヴィッラ.ヴェルディ、最後にヴェルディが眠る、ミラノの音楽家のための憩いの家と、ヴェルディを年代順に追うことができました。
ヴェルディが生み出した名作で人々を幸せにするだけでなく、日々の生活に潤いを与える、誰も成し遂げていなかった大事業を行いました。
ヴェルディが、"自分が作った最も美しい作品"と語るのも頷けます。
"Verdi, sei grande!" (ヴェルディ、あなたは偉大です!)