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第3回イタリアオペラツアー、4/15[木]ピアチェンツァのドゥオーモです。
パイプオルガンが教会の荘厳な雰囲気にマッチしています。
今年も多くの演奏家、団体が来日してくれましたが、その中で、私の中でのベスト3を考えていきたいと思っています。
イタリア人は、よくsecondo me(私としては)と前置きして、自分の考えを述べます。
人それぞれ考えは違うのだという前提に立っての言い方で、それぞれの意見を尊重し合います。
たくさんのいい演奏会がありました。
最近では、10/29[土]芸文での、"樫本大進: ベルリン.バロックゾリステン"のズシリと重みのある室内楽の温かな響きも印象に残っていますし、9/17[水]サンケイホールブリーゼで、38度7分の高熱をおして、心温まるパフォーマンスを見せてくれた"アントニーノ.シラグーザ.リサイタル"。
オペラでは、原発の余波が残る6月に大挙来日してくれたメトロポリタン引越公演"ドン.カルロ"での、ファビオ.ルイージの繊細かつ大胆な行き届いた指揮、ヨンフン.リーの生き生きとしたカルロ、威厳たっぷりのパーぺのフィリッポ王。
9月のボローニャ来日公演"清教徒"でのマリオッティのメリハリの利いた素晴らしいタクト、ジョルジョのウリヴィエーリ、リッカルドのサルシ、イタリアのバスとバリトンの美しい音色、急遽のオファーにも関わらず難役アルトゥーロを健闘したシラグーザ。
これらもとてもいい公演でしたが、第3位には10/6[木]芸文での"キーシン: 室内楽"を挙げたいと思います。
直前にマルタ.アルゲリッチが健康上の理由でキャンセルし、チェロのクニャーゼフとキーシン2人の共演となったプログラム。
クニャーゼフとのコンビも良かったのですが、後半のキーシンのショパン.プログラムは圧巻でした。
来日中に40歳の誕生日(10/10)を迎えるキーシンを祝して"キーシン.フェスティバル"と題された日本ツアー。
その初日が芸文でしたので、アンコールは5曲に終わりましたが、許されるのなら、いつまでもその音色を聴いていたいと思うピアノでした。
毎回キーシンのリサイタルのアンコール曲数が多いのが話題になりますが、その理由がわかった気がしました。
進化し続けるキーシンの演奏に、拍手です。