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第3回イタリアオペラツアー、4/16[金]モデナ.コムナーレ劇場の開演前です。
美しい天井画。
イタリア人の美的センス溢れる劇場内部の美しさに、いつも目を見張ります。
12/8[木]に"ダニエラ.デッシー、ファビオ.アルミリアー.デュオ.リサイタル"が行われました。
二人共今をときめくプリマとテノールで、ご夫妻です。
今回はオペラアリアと二重唱、イタリアのカンツォーネ、歌曲のプログラムでした。
アルミリアートが不調だったようで、途中で"アルミリアートは不調ですが、最後まで歌いとおします"のアナウンス。
当然アンコールは期待できないと考えますが、歌ってくれたのです。
4曲目はアンコールの定番、"椿姫"の"乾杯の歌"。
この曲を歌えば、大抵のコンサートは終了です。
ここで二人からメッセージ。
"日本に来ることが出来てとても嬉しい。大震災に見舞われた日本の皆様には、遠く離れたイタリア人もいつも心を寄せております"
会場はジーンとなり、更にアンコールは続きます。
デッシーが日本語で、"赤とんぼ"。
最後に二人で勿論日本語で"上を向いて歩こう"。
リサイタルで世界の大歌手二人が一番伝えたかったメッセージは、前、後半のオペラアリアやカンツォーネではなく、この2曲だったのではないかと思います。
今回は大阪には来なかったですが、9/17[水]ブリーゼでの"アントニーノ.シラグーザ.リサイタル"では、シラグーザは高熱の中、開演前には日本に対してメッセージを下さいましたし、7月にはマリエッラ.デヴィーアも来日しました。
9月のボローニャ.コムナーレ劇場来日公演の全スタッフと多くのイタリア人歌手と指揮者。
6月のメト引越公演で唯一のイタリア人歌手だったバルバラ.フリットリは、日本に着いて空港からタクシーに乗り込む時にゲルブ総裁から、"ドン.カルロ"のエリザベッタから"ボエーム"のミミに歌う役を変更してほしいと、オファーを受け(本人曰く、"タクシーから転げ落ちそうになった")、きちんと使命を果たしてくれました。
メト引越公演でタクトをとった指揮者二人は、ファビオ.ルイージ、ジャナンドレア.ノセダのイタリア人マエストロでした。
今月の新国立劇場"こうもり"公演で、オルロフスキー公爵を歌う予定だった目玉のアグネス.バルツァは、原発を理由にキャンセルしました。
外国人演奏家の足が遠のいている現在、このようなイタリア人のハートに、心温まる思いがします。