仮面の下は暗闇。 -9ページ目

仮面の下は暗闇。

理解はいらない。

白雲 漂い 蝉時雨の中
白い服を翻し 駈けてゆく君
あどけない笑顔の先には
果てしなく広がる大海原

きらきらと目を輝かせ
全てを投げ捨てて
君は自由へと飛び込んだ

微かに聞こえる僕を呼ぶ声
熱い白浜を蹴って
今 君のもとへ行くよ
二人で居れば
世界は夏の太陽のように光を放つから


白波 打ち寄せ 漣の音
夕陽に染められ 遠くを見る君
濡れた髪をかきあげる仕草が
僕の心をときめかせる

くすくすと君は笑って
僕の手を引いて海へと歩き出す

耳元で囁く愛してるの言葉
冷たい水面の上で抱き寄せる
もう 君を離しはしない
二人で居れば
世界は夏の夕暮れのように体を火照らせる

星が煌めき 月に照らさる
誰もいないここで
君は全てをさらけ出し
僕の手を引いたまま
静かに潜ってゆく


水底から聞こえる僕を呼ぶ声
暗い水中を蹴って
今 君のもとへ逝くよ
二人で居れば
世界は夏のまま
時を止めてくれるから