仮面の下は暗闇。 -19ページ目

仮面の下は暗闇。

理解はいらない。

意味を得た瞬間に
草は色を宿し 空は優雅に浮かぶ
温度を知り 鼓動が響く
己という命を実感した

此処は幻か現か
曖昧な境界線の向こうには
言葉に出来ぬ世界が待つ

生きることに慣れて
後からついて来る死を見て見ぬ振り
無意識下に追いやられた深淵を
今一度 覗き込め


無意味を得た瞬間に
木々は色を落とし 雲は静かに滞る
血肉は唯の塊 鼓動は電気信号
我は何者と疑う

此処は此岸か彼岸か
霧散する理の向こうには
言葉さえ持っていけない

死ぬことに怯えて
瞬く時 断続的な生を見て見ぬ振り
無意識下に追い出した深淵に
今一度 飛び込め


見えぬモノは無いものであれば
全ての意味は壊れる
見えぬモノが有るのであれば
全ての意味は消える
其処に残るのは 底に残るのは
有と無のジレンマ