仮面の下は暗闇。 -18ページ目

仮面の下は暗闇。

理解はいらない。

無意味なことではしゃいで
傷付き合っても明日にはまた笑いあえる
何が違うのだろう 大人になれば
見えない糸が疎ましくて
私ではない私を創り上げて
知らないうちに勝手に動き出す

背が伸びた分 視野が広がった
憧れていたはずの世界は
目眩と吐き気を催すほど
複雑に捻り合った一枚の張りぼて
少しずつ私の足元から
浸蝕してゆく


振り返れば何も変わっていない
子供の頃に教えてられた過去の出来事
知れば知るほど
人の卑しさや狡さが滲み出てきていた
どの時代に居てもきっと
私は居心地が悪いだろう

背が伸びた分 視界が広がった
夢見ていたはずの社会は
耳鳴りと吐き気を覚えるほど
奇妙に絡み合った一枚の絵画
少しずつ私の指先から
侵蝕してゆく


空は青く澄み切って
木々は碧く風に揺らいで
動物たちが生きるために殺し合う
どこに居ても安らげる場所なんてない
私自身が人であり動物であり続けるまでは


背が伸びた分 世界が広がった
受け入れる事が出来ない私は
絶望と虚無を抱えたまま
やけにはっきりとした白昼夢の中
もう一度目を覚ますために
死んでゆく