見慣れた此処に佇み 一人
また色を足す 思いのまま描く
直線が交わり 湾曲し色を付けた
きっと誰にも理解はできない
それでいいんだ ここは僕だけの場所
誰も知らなくていい世界
明かりを消したはずなのに
描いていないはずの月は煌々と輝く
時折 陰るのは雲のせいじゃない
月食のように何かが遮るんだ
耳に響く声に従えば 一人ではない
狭い箱庭だと 勝手に付け加えられる
外にあるのは称賛と多くの人々
きっと誰にも理解はできない
それでいいのに ここは僕だけの居場所
誰も要らない世界
青空しか無かったはずなのに
描いていないはずの太陽は轟轟と照らす
時折 陰るのは雲のせいじゃない
日食のように何かが遮るんだ
それは時々 瞬きをする
むき出しの眼球は世界を見渡して
勝手に価値をつけていく
値札を貼られるたびに
色は消え 音もなく壊れ
ボロボロと剥がれ落ちてゆく
世界を閉ざしたはずなのに
描いていないはずの景色は毒毒と脈打つ
時折 光るのは雷のせいじゃない
三日月のような刃が刈り取るんだ
だから僕は全てに火を放ち
灰と共に消えてゆく