・・・やっぱり彼が好き・・・


再びそう感じるのに、あまり時間はかからなかった・・・

いや・・・結局ずっと好きだった・・・


何度別れても、何が起こっても・・・



彼は付き合っている頃よりもマメに

メールや電話をしてくるようになった。


「友達」・・・そう言い聞かせてるのに

彼の行動に苦しくなる日が続いた・・・


いつもと違う駅でバイバイをする・・・

きっと彼女に、この後会うからなんだろうな・・・

彼は「友達の家に遊びに行く約束しちゃったから」


きっと、あたしを傷つけないように嘘ついてるんだろうな・・・


どこかで彼を疑ってる。

別れ際、彼を疑っていたように・・・


「友達」の意味を理解してなかった・・・

「友達」の覚悟がちゃんとできてなかった・・・

もう、彼の行動を制限できる立場じゃないのに・・・


勝手だけど・・・友達でなんていられない・・・


「ごめんね。。。やっぱり好きだから・・・

どうしても嫉妬しちゃう気持ちがなくならないから・・・

どうしても疑っちゃうから・・・

お互いのために良くないよね。。。」



本当に好きな人を忘れる方法・・・

それは距離と時間・・・




なんだかぎこちない月曜の朝。

彼とあんな事があったから、目を合わせられない。

目を合わせたら、誰かにバレてしまいそうで・・・。


給湯室に偶然彼がいて・・・ぎこちないながらに彼は

「ちゃんと眠れた?」

「うん・・・起きたら夕方だったけど(笑)」



ぎこちなさが薄れるごとに、彼に甘えたくなっていった。

帰りも一緒に帰って、二人で飲みに行って・・・

誰にもバレることなく、いけないとわかっていながら

一緒にいる時間を楽しいと感じていた・・・


でも、彼と離れる時がきてしまった・・・

私も彼もずっとずっと転職を考えていて

彼と離れる事だけが、唯一退職に踏み切れない理由になっていた。


会社が別々になってしまえば、こんなに会うこともない・・・

こういう関係すら薄れていくのかもしれない・・・


それでも数ヵ月後、私たちは退職し

別々の職場で働き始めた・・・



久しぶりの再会。


付き合っていた頃、よく待ち合わせた場所に、

彼はいつものように車で迎えにきた。


・・・なんかぎこちない。

・・・普通にしたいのに、「普通」ってどんなんだっけ??


「友達」だから・・・

彼にも罪悪感を持たせちゃいけない・・・

重い空気にならないように・・・


そう考えると必要以上にテンションがあがる

サバサバした態度で、前とキャラが違ってる・・・


でも、今思えばそれで良かったみたい。


食事して、ドライブして・・・

もう一度、彼は隠していた事実を話し始めた。


「お前には、感謝と罪悪感が入り混じった気持ちでいっぱいだ・・・

ワガママ聞いてくれて、嫌な事も忘れさせてくれて・・・」


自分の事をあまり話さない彼だからこそ

自分は、彼が安らげる、素を見せられる唯一の場所でありたかった


彼にとって、少しくらいはそういう場所でいられたのかな。。。



その後も、彼とはよく会っていた。

いろんな事をお互いに話したせいで、皮肉にも付き合っていた頃よりも

私たちは仲良くなっていた・・・。



「友達でいよう」


私が彼に言った本当の理由・・・

会えなくなるのが寂しかったから。本当に好きになった人だから。

どこまでいっても繋がることなんてない事くらいわかってる・・・

けど、もう少しだけ彼を見守っていたかったから・・・