『されど、みそ汁』 | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

ごくたまーにではありますが、自主制作映画への出演依頼というのを戴く事があります。

今を(ちょっぴり)ときめく、石井裕也監督の自主制作時代の作品にも、過去に何本か出演させて戴きました。
残念ながらメジャーになってからは呼んでもらえてませんけど、僕も強情な人間なんで絶対本人に「ねぇねぇ僕を使ってよぉ~」なんて哀願はしないのであります。

まぁそんな事はどうでもいいんですが…メジャーかメジャーでないかに関わらず、僕自身噺家になる前映画監督を志しておりました故に、撮影の現場は大好きなのです。


今回は、このところ僕の落語会によく来てくれる女優の森野くるみちゃん経由で『されど、みそ汁』という作品の出演依頼を戴きまして、本日そのクランクインでございました。

撮影日数は(飛び飛びではありますが)、今日も含めて四日間。
非常にタイトなスケジュール故、拘束時間の長さはメガトン級です。
今日も朝8時集合で解散が23時という…19時開演21時終演の『米紫の会』が実に7回半も開催できる時間を、撮影現場である箕面の民家で過ごしました。
お陰さまで撮影の空き時間に、たくさん落語のネタが繰れましたよ。


見台を叩く→カット割
上下を振る→カットバック
…というように、落語と映画というのはとっても似ているんじゃないかと思います。
なので映画監督志望から噺家になったのは、僕としては筋が通っているのです。


画像は今回ご縁をくれた張本人であり、『されど、みそ汁』の主演女優でもある、森野くるみちゃんと僕とのツーショット。

今回の作品では、くるみちゃんと夫婦役を演じさせて戴いております。

とってもチビッこい夫婦であります。