カタキントリオ | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

今日は、明後日の出演会場である「両国亭」の落語会に顔を出した後、夜からは東京在住の仲間…石井裕也くんと登米裕一くんと共に飲みに行く。

若手映画監督の石井くんに、若手シナリオライターの登米くん、そして若手落語家の僕。
…この三人には、何だか似かよったところがある。

まず人間として、オカシいくらいに‘弱い’ところ。
‘弱い’くせに虚勢を張る、その‘虚勢の張り方’まで似ている。

また、そうして虚勢を張りつつも、‘剥き出しになる事’こそが人間の最大の魅力だ…と常々思っているところ。

不器用なところ。

自分を追い込むところ。

片親に育てられたところ。

石井くんは、ちょっと聞くと過激とも思われる…ウブな女の子が聞いたら退いてしまうような、面白い形容をよくする。

昨日も、「僕はキンタマみたいな奴が好きなんですよ」と言っていた。

…誤解がないように付け加えておくが、石井くんの言う「キンタマみたいな奴」とは、分かりやすく言えば「生殖器を連想させるぐらいに生命力の漲った奴」というような意味だ。

「僕も登米さんも都んぼさんも、みんなキンタマみたいなんですよ」

三人とも‘片親に育てられたキンタマみたいな奴’というので、我々のユニット名を「カタキントリオ」と名付ける事にした。
…絶対に売れない名前だけど。


僕らの考える‘真実の形’は似ている。

あなた達に出会えて、僕は本当に幸せだと感じている。


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