嗄れ声の天使 | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

我が家のドラ猫…こじろうの声が、このところ少しかすれ気味である。

朝はまだそんなでもないが、夜僕の布団に入ってくる時の声が、哀愁を帯びたハスキーボイスになっている。

時には、口は開いているが「にゃあ」という声にならず、ただ「あ…」とか「ま…」とかいう、情けない単音を発するだけの結果に終わる。

まるで僕が、余興の仕事で喉を潰してているのを気遣って、「僕も嗄れ声だけど元気にやっているよ」と励ましてくれているようで…、

何だかその嗄れ声が、とてもいとおしく思えてくるのである。


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