アマルガム・ブレッツ -9ページ目

社会は複雑系問題(1228)

崩壊する世界の中で、少年は少女と出会った。

a long ago in a galaxy far, far away...永二です。

今回は「フラクタル」の紹介です。
この作品、単位とか言われるぐらい有名です。


山本寛監督作品です。
こう書くだけで、いろいろ思うところがあるのですが、これと並列して、シリーズ構成に岡田磨里が、ストーリー原案に東浩紀が名を連ねているだけでも十分凄いですね。キャラクターデザインは入間人間作品でお馴染みの左。そして音楽になぜか鹿野草平が。


作品の純粋な感想を。
心に触れるものがあります。でも、それがもっと拡張されて欲しい感じがあるのです。


例えば、設定が凄くグッとくるものがあるわけです。

過去の文明によって1000年以上も生きてきた人類、そして世界は静かに衰退へと向かっている中、少年は一人の少女と出会う……
凄くファンタジーで、かつSF。これほど「設定」だけでいろいろ想像してしまいます。

また、キャラクターデザインと、世界の造形も、ワクワクします。
アバターである「ドッペル」と呼ばれるデザインも、最初の嫌悪感と違和感は、観る側に十分なインパクトを与えたと思います。
風景も、のどかな草原広がる世界が、衰退への緩い歩みを感じさせます。穏やかに、ひっそりと。


賛否両論のある、「人の死に方があっさり」という点。
主人公たちを攫ったレジスタンスが、主人公たちを捕まえようとする宗教団体と交戦し、民間人を巻き込んで銃撃戦(レジスタンスは実弾なのに対し宗教団体はエネルギー弾ですが)を繰り広げます。そのシーンで民間人を殺しながら双方どちらも人が死傷していくのですが、かなり淡白です。迫力が存在しません。緊張感もあまりありませんね。

でも、これが部外者からみた戦闘なのでは。
私はテレビでシリア軍とイスラエル軍の戦闘を観ますが、ほぼ間違いなくこのシーンのように、冷静で無感情に現状を見ていると思います。これが「リアル」な表現だと思います。
ちなみに、こういう芝居でのリアルは、実体験に基づく感覚と必ずしも一致しないそうです。


SFはアニメとして成立させるのが難しい、と思います。
SFはショートアニメか、4クール使うほど長々とやるか、でしょうね。
ショートアニメでストーリーのみを追うか、長編として世界観を丁寧に描写し、大風呂敷を畳むか。

この間を埋める作品が出来たとき、日本のSFアニメが少し前進するのかもしれない。
むしろ海外のSF作品を原案とした日本のアニメって、見たことない気がしますね。誰か心あたりのある人は?



山本寛さんには今後も頑張ってほしいですね。
彼は「秀才」タイプかな、と。表現したいこともあるし、発想もユニーク。
でも、天才的な他の監督と比べると、手法や技術、ストーリーの展開がもっと突き詰めてほしいと思います。
もっと経験を積む。もっとアニメに携わる。そうするしか、こういう芸術はうまくならないのでしょうね。冨野監督曰く。

もっとこの人の作品が見たいなぁ、と思いました。
期待しています。
あのOPの衝撃は、来ますね。はまりました。



何故か最後は上から目線の激励の言葉となってしまいましたが…



それでは、また

3人寄れば、一事件(1227)

犯罪の陰に女と金。女は専門外なんで、金の流れを追いかけたのさ。
(「機動警察パトレイバー2 the movie」より)

A long time ago in a galaxy far, far away...永二です。

今回は「機動警察パトレイバー2 the Movie」をご紹介します。


まず、言っておきますが、パトレイバーなので、レイバーどうしの戦闘は極力ありません。あの特撮的な大迫力のバトルがロボットアニメの醍醐味かもしれませんが、この作品は濃厚なサスペンス系ドラマがウリだと思います。どうでしょう、私には刑事ドラマを見ている感じです。(実は、「踊る大捜査線」は「機動警察パトレイバー」を多大にリスペクトしているそうです)

平田オリザ先生曰く、日常に組み込まれる非日常が、ドラマの生まれる土壌だそうですが、この作品の「東京都内に自衛隊が配備される」という演出は、一番の見どころです。「ありえない」が「ありえてしまう」。ドラマを盛り上げます。あくまで本編の話の琴線とは関係ないのですが、この演出がぐっと見る側を引き込むのです。見る側を深く考えさせ、想像させる。その没入感がイイ。


でも、コレ、レイバーなくていいんじゃない?
と思ってしまう作品です。ロボットでやる必要がない。だから押井監督は「攻殻機動隊」や「イノセント」などを手掛けようと思ったのではないだろうか、と思いますね。

前作はコンピュータウィルス、という熱い展開が目玉でした。
今作は、なんでしょうかね。しいて言えば、自衛隊でしょうか。国家の実力行使機関である自衛隊も、警察も、結局は国家に使われる側でしかない、というような風潮で、どのような問題を孕んでいるかが表現されているのでしょうかね。


私個人としては、前作の方が好きですが、ドラマとして観るなら今作の方が密度が違います。



これから見たい方は必ず1作目を見ることをお勧めします。



それでは、また

雑な記録。(1220)

嫌いじゃないの。
あなたとは分かり合えないんだって分かっただけ。

A long time ago in a galaxy far, far away...永二です。

今日にあったことをざっくりと。


今朝起きたら全身が痛い……ああ、昨日呑みすぎたからなぁ。

ビールもカクテルもチューハイも焼酎もワインも呑んだので…
焼酎は呑み比べてなんぼですね。香りの違いを楽しめます。



なんとか起き上がり、朝風呂してから大学へ。

大学の講義では、現在、文系の人間と話し合ったりしています。
しかし、思考回路の設計企画の違いが如実に出ます。むしろ、ゴールが違うのでしょうか。
うーん、難しい。この課題を達成できるのだろうか。なんだか本当にまとまりのないまま終わらせてしまいそうな匂いがします。



講義が終わり、池附へ。
今月の24日にアンサンブル大会があるそうなので、その見学です。
彼らは人数が少ないと悩んでいました。確かに人数が少ないのは大人数に対して音響面では劣るでしょう。しかし、少人数だからできる、強い個々の繋がりを見せつける音楽が出来るのではないのでしょうか。

アンサンブルですが、私の課題が彼らの課題にもなりえます。
音楽って再帰的です。
この曲は確か2年前に吹いた覚えがあります。
いきなり呼ばれ、初見で吹かされました。5拍子が難しかった…

高校生は何かインスピレーションとなることを言えばすぐに対応します。
私は種を蒔くだけ蒔くことしかできないので、せめて数だけでも稼ぐことにします。



アルバイト。
最近高校受験生を受け持つことが多くなりました。それも理科。
計画的に進めないと、結果を出せないので、そこはしっかりとやりたいと思います。
相手が満足できる仕事を、心掛けたい。



ふと、最近思ったのですが、容姿端麗な人は男女構わず交友関係が広いと思います。
人が寄ってくるのでしょうかね。よくわかりません。



それでは、また

あなた。私と音楽しません?(1216)

知らないことを調べられる幸せ。

A long time ago in a galaxy far, far away...永二です。

今日から、ファンファーレ・オルケスタの練習が始まります。

「ファンファーレ・オルケスタ」
何やら聞きなれない単語ですね。大丈夫、私もよく知りません。
だから調べてみました。
ちなみに、綴りは
"Fanfare Orkesta"だそうです。

wind-brassのサイトによると、
「ファンファーレ・オルケスタってご存知ですか?
ヨーロッパ、特にベルギーやオランダなどでは吹奏楽やブラスバンドとともに、かなり盛んに編成されています。
サクソフォン、ビューグル、トランペット(Bb & Eb)、トロンボーン、バリトン、ユーフォニアム、バス(Bb & Eb)、打楽器によって構成されています。
日本ではこの演奏形態で活動しているバンドは聴いたことがないですね。『やってるぞ!』という方、お知らせください(^^)
吹奏楽に飽きたサックス吹きさんや、マーチング以外でも活躍してみたいビューグル吹きさんは一度聴いて見てください。」
という紹介が。
東欧で盛んなのですね。ちょっと音楽をかじっていい気分になっていた自分の無知さに気付きます。


編成の配置も特殊です。
動画をあさってみましたが、
右、中央、左、中央奥で大別されます。

右側はサックスとバリトン、ユーフォ。
サックスはソプラノが前列。その後ろにアルト、奥がテナーとバリトン。
その後列はバリトン。
最後列はユーフォ、奥テューバ。

対する左側はフリューゲルが先頭。その後ろの列もフリューゲルですね。
その後ろ、最後列はフリューゲルっぽい。そんなにフリューゲルを使用するのか!ビューグル、という説もあります。

中央は、フリューゲルの後ろにホルン。
そしてトラトロ。
こう見てみると、トランペットよりフリューゲルが圧倒的に多い!!
編成を考え直さねば。


中央奥はパーカッションです。右がドラムとか。
中央がスネアやクラッシュ・シンバルやバスドラとか。
ティンパニは左側です。



ああ、今度絵に描いて示しますから!


フリューゲルを集めたい…
バリトンも集めたい…
そしてなにより、人を集めたい……

ううぬ、どうすれば。

今回の演奏会が人生で最後だ、と言っていた友人がいるのだから、今回の演奏会で餞をしてやりたいと思います。


さあ、私は私の務めを果たすまでです。

音楽を勉強し、メンバーと共に考える。
観客も奏者も楽しい演奏会にしたいと思います。
…音楽家としては二流ですが。



それでは、また

The road to research(1211)

秘密結社:象牙の塔

A long time ago in a galaxy far, far away...永二です。

最近は研究が進まないのです。

と話しても、まず何をやっているかを纏めてみましょう。



まず、専門的なタイトルを言うと、
「視覚野刺激型人工視覚システム用体内・体外向けSoCの開発」
という感じです。

分かりにくい、というかチンプンカンプンですね。
早口で言えたら自慢できるレベルです。

一応断っておきますが、情報系の人間でもこのタイトルから研究内容を推定できる人はほぼいません。大丈夫。


分かりにくいので、もっとざっくりというと、
「見える、私にも見えるぞ!」
という研究です。いや、これは未来のオハナシ。
やっぱりこの説明がが一番わかりやすいと思います。


もう少し詳しく説明しましょう。

現在大学でとあるプロジェクトが動いていまして、簡単に言うと医学と工学の連携を促進しようという取り組みです。
その一環として、脳の視覚野(大脳皮質の後頭葉にあたります)を電極で直接刺激して、疑似的な視覚を作り出そうという研究の一端を担っています。
流れとしては、
1.カメラで外部の映像を取得
2.画像から脳の電極を刺激する信号を生成
3.脳内の電極へ信号を送り、電極で刺激して疑似的な視覚を再現
という感じです。


何故擬似的か、といいますと、ただの「見えている」という刺激信号なので、白黒で解像度(これは電極の本数と同値)が低いのです。
将来的にはカラーなHD画質になるのだろうか?
実は簡単にクラッキング出来てしまうのは秘密です。
そう、「俺の眼を盗みやがったな!?」ってやつです。


で、私の担当はチップ、つまりプロセッサです。
データ処理・通信・電極の制御をするチップを設計します。
そして現在取り組んでいるのが、データの圧縮です。やっと本題に近くなってきました。
「圧縮」とは、データの質を落とさずに量を減らすことです。例えば一回に10個のデータしか送れなかったとすると、1/5に圧縮できたとしたらば一回に50個のデータが送れます。
ね、お得でしょう?
これが卒業論文のテーマ(仮)です。



このように、学問は細分化します。
忙しいです。朝も昼も夜も研究のことを常に考えています。必ず頭の片隅に存在しています。
でも、嫌いじゃない。むしろ楽しいです。「研究ごっこ」をしているうちは、ね。



これで私の研究領域に興味を持っていただければ幸いです。



それでは、また