アマルガム・ブレッツ -3ページ目

ファントムもクリスティーヌも自分勝手(1224)

あなたとわたしのキセキがまじわるとき

コートの中には魔物が住むの。永二です。

今回は「オペラ座の怪人」(2004)について、書きます。
この映画、借りてきたのにうっかり延滞しそうになったので急いで観たのですよね…

さて、この「オペラ座の怪人」は、ウィキペディアによると9回も映画化しているようです。ぜひエンニオ・モリコーネ版(1998)が見てみたいですね。
この2004年版は監督がジョエル・シュマッカーで、主役ファントム役はジェラルド・バトラー、ヒロインクリスティーヌはエミー・ロッサムです。
音楽は、A.L.ウェバー。実際はミュージカルの作曲家です。
つまり、この映画はミュージカルの映画化と言えます。
あらすじは超有名なので割愛します。簡単に言えばヒロインはファントムに惹かれていくけれど、やっぱり子爵が本命で…というような話。一番誠実な子爵が痛手を負うという理不尽。
ファントムは音楽と奇術の天才、となっていますが正直ファントムより子爵の方が上手いですね。あとファントムのもみあげはどう見てもロッカーにしか見えないですね。さすがアメリカン。


映画の作りはとてもドラマチックです。
印象的なシーンも多い。見せ場もばっちり。何より映画の強みである場面作りがしっかりしています。
ただ、不満を言うと、音響的にオーケストラの音質が悪いんですね。ミュージカルの主役はやはり歌だと言うのか…

あと、思ったよりシャンデリア落下の迫力はなかったかな…
本物を落として一発撮りしたらしいですが、あの出来ならば特撮の方が迫力が出るんじゃないかと。
日本の宣伝が詐欺じみているだけでしょうか。



ちなみに、吹奏楽版のオペラ座の怪人の編曲はいくつあるのでしょうね?
ちょっと調べた結果、
・Johan de Meij
・Johnnie Vinson
・Warren Barker
・Michael Sweeney
・Lorenzo Bocci
があるみたいです。
やはり、一番有名なのはデ=メイ氏による編曲でしょうか?
ただ、この編曲、メインテーマがかなり後ろの方に出てくるんですよね。



観て損はないと思います。
ただ、良くも悪くもアメリカンな、少し大味な作品だと思います。


私のお気に入りは、"Masquarade"ですね。
"Think of Me"も大好きです。



それでは、また

君に何が見えるのか?(1220)

下士官と士官は違う。

コートの中には、魔物が住むの。永二です。


例えば、夏休みの宿題があったとしましょう。
作文、自由研究、算数のドリル、図画制作。
もしかしたら課題が古いかもしれませんが、これらの宿題を一人でやるとします。
…明らかに一人きりでやれば各分野の品質にばらつきが出ますね。
さらにやる気もどんどんなくなるし、じり貧です。

では、これらの課題を4人で各自取り組むとします。その四人は、担当する課題がまあまあ得意だとします。
そうすると、品質もやる気も低下しにくくなります。


ここまでが所謂実行部隊、つまり実際に動く人間の話です。

では、問題設定を変えましょう。
夏休みの課題が、学区内にあるゴミ屋敷の掃除だとしましょう。
この結果で夏休みが評価されるとします。
この場合、4人で協力してやる方が得なのか?一人一人各自で進める方が得なのか?はたまた2人を必死に働かせながらその間に他の2人は昼食の準備をするべきなのか?
大分話に無理があるかもしれませんが、
・目標は何か?
・残された時間はどれぐらいか?
・するべきことは何か?
・手元の戦力でどれぐらい出来そうか?
など、「どうすれば計画通りに進むか?」を考えるのが、リーダーの役割です。


しかし、これもまだまだ両手で数えられるほどの人数の場合のみ有効です。


では、「何に価値を見出すのか?」を考えるのはだれでょうか?
つまり、計画を立てるための最終目標を定めるということです。



来年は、ここを目指していこうと思います。



それでは、また

洛南高校演奏会レポート(1123)

憧れは、時に毒となり、時に栄養となる。

こうもりだけが知っている、永二です。

この感動を忘れないため、今回はブログを書きます。

今日は洛南高校の第50回定期演奏会を聴きに行きました。
実は一般バンドの人々には練習を休んで迷惑を掛けてしまいましたが、高校生の引率ということで許してください!
今回は夜の部へ行きましたが、一日2公演というのは凄いですね。
私も2日連続公演は高校時代していましたが、マーチングも含めてあれだけ長いプログラムをよくできるなぁ、と感心してしまいます。


そして、感想なのですが…

いい表現が浮かばないのですね。


とてもよかった、というのが全てを言い表しているのかもしれません。
でも、それじゃ駄目なのです。なんだかフラットすぎて何も表現していないことに等しいです。


まず1部。
出だしの「華麗なる舞曲」はバンドのカラーが出ていて好印象。
2曲目の「シャコンヌ」は、ブラボー。あの音楽の密度を10分以上続けるなんて、すごい集中力と精神力です。あれは技術云々ではないと思いますね。
3曲目の「古塔礼讃」は櫛田先生による創部50周年を記念した委嘱作品。そして世界初演です!(昼の部に一度演奏していますが)この曲が私のMVPと言えます。
そして締めの「宇宙の音楽」はコンクールカット版でしたが、気合が入っていましたね。冒頭のチャイムの配置は驚きました。まさかステージ上に1本ずつ置いて囲むとは。さらにウィンドマシーンを使わない方法が発想の勝利です。

この部を聴いただけで、もう満足度が十分でした。


次に2部。
トランペットのゲストを迎えての演奏。
今回いらしたのは北村先生。この方は元N響の首席(今の2代前。この次の首席が津堅さん、だったはず)です。どちらかというと、演奏にオーラを発するタイプの方ではなく、息をするかのように楽器を吹くタイプの人間です。ナカリャコフさんとはまた違った方向性の人です。

そして企画ステージ。これにはとても感動しました。
あの光る扇子はどのような仕組みなのですかね?すごく気になります。
是非あれ、やってみたいですね!
バトンダンスの新作は、マーチングらしさが出ていたと思います。
卒団演奏には、不覚にも少し感極まってしまいました。「戦場のメリークリスマス」はズルい!


最後に3部。
マーチングのステージでしたが、マーチングだけではないんですね。
ソロも冴え、ドリルも統制されていました。
新旧のバトンワリング対決は、先輩の貫録がありましたね。新任の方今後も頑張ってください。
そして最後の三年生が去っていく演出には感動しました。




私にとって、洛南高校というのは憧れでした。
それは、高校時代洛南高校の演奏を良く聴いたり、テレビの影響だったりという理由だと思います。
また、宮本先生のお話もバンドジャーナルなどを通してよく目にしていました。それだけに、先生が亡くなられたと聴いたときはショックでした。北野先生(福島県立小高中などを指導した先生)が亡くなられたという話の次にショックだった出来事です。

最近は、全日本コンクールに出場することが少なくなり、時代は変わってしまったのかと思っていました。
そのため、今回行こうと決めたもののクオリティは疑心暗鬼だったことは否めません。


でも、私はいい意味で裏切られました。
「私たちはこれがしたい!」という強い意志をステージから感じました。だからこそ、神が宿った細部を観客へ見せることができているのだと思います。だからこそ、素晴らしいエンターテイメントを観客へ提供できているのだと思います。
まさに、伝統校の極みと言ったところでしょうか。新しさと強さを兼ね揃えたステージでした。


私も、観客を私のような「疲労感はあるけれど、元気が出た」というような気持ちにさせる演奏を目指したいと思います。
40人程度でこれができるのが、やはりすごい。


おそらく来年も行きます。
洛南高校さん。本日は、このような素晴らしい演奏会をありがとうございます。



それでは、また

手に汗握り過ぎない西洋物語(1024)

"Don't eat me !"

光る雲を突き抜けfar away、永二です。

洋書始めました。
…というのも、英語に触れる分量が少なすぎるのだろうな、というのが理由の1つです。そして、英語を母語として書く人間はどのような思考で哲学なのか、その作品から拾ってみようと思ったのがもう1つです。


「大学生になったら洋書を読もう」(アルク)の中でオススメされていた、"The wizard of Oz"(L. Frank Baum)を読んでみました。
簡単な方(Grade Reader)シリーズより。


読みやすいッ!
なんというTOO EASYな英文ッ!
しかしながら表現はExactly(その通りでございます)!

おかげで1日で読めました。
数十ページの長さと大体知っているあらすじ、ベーシックな英単語による構成なのでそこまで大変ではないのが嬉しいです。
こういう物語だったかなぁ、とか思い出しながら読むのもまた楽しいものです。もしかしたら映画版(あれも白黒の画面からいきなりカラーへ変わったのには驚きました)しか見たことがないかもしれないので、曖昧なところが多かったのです。ですが、分かりやすい英文でも登場人物が生き生きとしているので、すらすらと読むことが出来ました。

初心者にオススメです。



それでは、また

犯人は第一発見者(1009)

無機質から有機質へ

光る雲を突き抜けfar away、永二です。

最近本を多量に手に入れることが出来たので、少しずつ感想を書こうかと思います。


今回は東野圭吾の「嘘をもう一つ」についてです。
この作品は短編集で、「新参者」の加賀刑事が数々の事件を解決していく、というストーリー仕立てとなっております。

私は東野圭吾をこれで初めて読んだ結構珍しい人間だと思いますが、物語の中に広がる独特な無機質感が緊張感と日常感を生み出し、続きがとても気になるように仕組まれています。
この無機質感、導入部は森博嗣と少し似ています。しかしこのざらつきはあくまでフェイクで、その後展開される登場人物、特に犯人側の人間臭さがより際立ちます。
テレビドラマ「ガリレオ」シリーズや「容疑者Xの献身」などを見ていて、東野圭吾の巧さの一つである捻りのあるトリックはある程度慣れているつもりでしたが、この短編集も例外なく驚かされました。
中には読み進めていくうちに犯人が分かる話もいくつかありましたが、第三視点、かつ加賀刑事以外の視点が多いため、作品の流れに沿って読んでいくので上手い具合に作者によって誘導されます。
決して丹念に日常の詳細を書いているわけじゃないのですが、断片と断片が組み合わさって鮮明なイメージを築き上げています。

うーん、見事です。



こんな感じで書評を書きたいと思います。
これからもよろしくお願いします。



それでは、また