のりピー語(←死語)みたいな名前の万年筆 | 華麗なるヲタ族 ~哀と自虐に満ちた独り言の日々~

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一週間ほど前の記事でチラッと載せた安物万年筆の話。

今回はこちらから紹介。



日本の老舗万年筆メーカー、プラチナ萬年筆の【プレピー】といいます。

万年筆と聞いておそらく今の10~30代には馴染みが薄いかもしれませんが、私が学生時代(30年以上前)、中学・高校への進学祝いの定番として親や親戚から万年筆を贈られることがままありました。

私の場合は家庭の事情(←父親が入学祝いのゼニを全て舟券に使い込みやがった!怒)でじい様からお下がりの万年筆(戦前のナチスドイツで買った年代物のモンブラン)を中学の時にもらい、周りの友人にも万年筆を日常の筆記具として使っている者もまだ少なからずいました。

私くらいの年代がおそらく中高生で万年筆を“実用文具”として使っていた最後の世代だったかもしれません (※それ以降はほぼボールペンに置き換わり、手書きからキーボードを使うワープロが普及した) 。



まぁ、そんな昔話はさておき、過去に万年筆を使っていた世代には万年筆といえば黒い樹脂軸に金色の金属部品(ペン先やクリップ)を使ったいわゆる“仏壇カラー”のイメージが強いため、このプレピーは一見して万年筆には見えない風体をしています。

ちなみにお値段はたったの0.2kという驚きの安さ!

100均なんかで売ってる出所不明の支那製万年筆を除けばおそらく国産最安価な万年筆だと思われます。

ボールペンにありがちな透明軸、機械で打ち抜きっ放しみたいな味も素っ気もない極めて工業的な作りのステンレス製の小さな鉄ニブは見るからにチープな臭いがプンプンします(苦笑)

しかし、この200円ほどの鉄ペンには万年筆の最大の弱点であるペン先の乾きを防ぐ【スリップ・シール機構】が備えられ、通常の万年筆ならインクを入れて1~2ヶ月も使わないとインクが乾いて書けなくなるのに対し、このプレピーはキャップさえしっかり閉めていればインクを入れたまま1年くらいはペン先が乾かないという非常に有り難い仕様が付いています。


そしてこのプレピーのペン先のペンポイントには高級万年筆と同じ対磨耗性に優れる“イリドスミン”というイリジウムとオスミウムの合金が使われていることから、200円の万年筆とは思えないスルスルとした書き味で、これがなかなか書きやすい。

昔使っていたモンブランや手元にあるパイロットエリートSほどのしなり(弾力性)はないのですが、変な引っ掛かりもなく、実に滑らか(※)。 

※ただ、細字のF(0.3)という表記の割にはやや字幅が太い(細字と中字の中間に位置する“中細”くらい?)点はやや期待外れでしたが、この点を除けば良好な書き味なので、紙質や筆記の角度、筆圧に気を付ければ全く問題ないです。

確かに見てくれに高級感の“こ”の字もないし、ペン先を見ないとやけに太軸なボールペンみたいにも見えるため、正直これで万年筆だなんて名乗るのも恥ずかしいくらいのチープさ(←めっちゃ失礼)です。

しかし、軸は適度な太さ、軽量ながらも重量バランスもそんなに悪くなく、鉄ニブとは思えない滑らかな筆記と合わせ、筆記時に疲れを感じさせない点は大変よろしく、これなら普段使いにはもってこい。

ネットなどのレビューでは「万年筆を使ってる感じがしない」「水性ボールペンみたい」という意見もありますが、オイラの個人的な感想としてはこのプレピーでも“低筆圧で滑らかな書き味”を味わえることから、万年筆らしさは十分感じられました。

見栄を張るなら質感の良い高価な万年筆も世の中いくらでもありますが、完全に実用本位で考えるとプレピーはコストパフォーマンスの良い万年筆になるでしょうね。

このお値段なら仮に壊しても無くしても買い換えは利きますし、幸いなことに地元の古い文房具屋にもカートリッジを含めて取り扱いがあるため、入手性も良いことから、今後はボールペン代わりの筆記具としてガシガシ使っていきますよ。

しかし……高い万年筆はプレゼントでもらったからいいものの、それを自分で買わなくて良かったと、つくづく思います←