ちょいとお聞きしたいのですが、皆さんは子供の頃、何か悪いコトをした時に家族や親戚といった大人たちから“脅し文句”や“怪談話”のようなものを言い聞かされたコトはありませんか?
例えば【嘘をついたら閻魔様に舌を引っこ抜かれる】とか【悪いコトをしたら物置(または蔵)に突っ込む】、【早く寝ない子は鬼にさらわれる】とか――そういう類のアレです。
大人の私たちならこれらの脅し文句は子供をしつけるための“戒め”や“方便”――冗談半分で子供を怖がらせるための“怪談”だろうというのは皆さんも分かりますよね?
大人になってしまえばそれらの脅し文句は今にして思えばなんてコトのない“笑い話”で済むかもしれませんが、私は違います。
私が子供の頃、うちのじっちゃんから聞かされた【呪われた石鹸】の怪談話がトラウマとなって以来、固形石鹸を見ると寒気がするし、怖くて触るのも嫌になりました…


呪われた石鹸なんて、そんなものは子供だましのジョークもいいところだと頭では分かっていても、あんな話を聞かされたら誰だってトラウマになります…



ちなみにその呪われた石鹸というのは、人間の死体から集めた脂肪で作った【人間石鹸】だそうで、一見普通の固形石鹸にしか見えないにも関わらず、その石鹸使うと手が瞬く間に真っ赤の血に染まるという“いわくつきの石鹸”だそうです…

当時はまだ小さかった私は、悪さをする度にじっちゃんから「そがぁな悪さをするヤツは、赤い血の出る石鹸で手を洗わしちゃるぞ?」とよく脅かされ、泣いて嫌がったのを今でも覚えてます…

あの頃の私は自宅の離れにある蔵に閉じ込められたりするコトよりもその呪われた石鹸の方が何万倍も怖かったと思います…

まったく……どうしてあんな怖い話を面白おかしく幼い私に言い聞かせたんでしょうかね…うちのじっちゃん…

多分、私が唯一、じっちゃんについて許せないコトはこの怪談話に尽きるでしょうね…
