想像と創造の毎日 -26ページ目

想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。


  昨日は、吹雪だった。  
  いつもよりも暖かい冬は、湿った雪を降らせる。
  道路は圧雪アイスバーン。

  平均時速40kmで、極寒の峠道を走り抜けるとやがて待ち焦がれていた白銀の世界が見えてきた。

  気温-19度。



  いつもなら、ここから山の頂上へと足を進める。

  しかし今は噴火のため、登山規制が敷かれている。

  


  通行止めになった林道を2kmほど先へ進むと、雌阿寒岳と阿寒富士を望む、オンネトーへ着いた。



  本当は今の時期ならば、まだ雪が積もらない湖面が、青く透き通って凍っているのが見えるはずだった。



  噴煙を上げる雌阿寒岳。

  


  真っ白に染まった阿寒富士。



  雪が積もらなかった場所は、小さなスノーフロストが、まるで鳥の羽毛みたいに震えていた。



  この湖面をスノーブラシでこすると、厚くなった氷が深い青色を湛えて現れる。



  アイスバブル。


  秋が終わり、雪が積もる前に少しの期間だけ見ることができる、湖底の植物が発酵する際に出す泡が、極寒で一瞬にして氷の中に閉じ込められる現象だ。



  昨日の雪がなければ今日は、絶好のアイスバブル日和だったはずだった。

 


  風がなく、天気もいいから、その先にある滝へ向かって足を進めたのだが、一時間ほど足を進めてから、道を間違えた気がして引き返した。

  すっかり登山仕様ではなくなった体が、悲鳴を上げる。

  干し柿をかじりながら、朝から何も食べていない空腹に耐えた。

  

  足元の雪が、歩く度にキュッキュと鳴る。

  これが、本当の冬だ。

  息を吹きかければ、サラサラと粉のように舞う、本当の雪だ。


  凍えるほどに寒いはずなのに、反射した光が体の内側から熱を生み出させるような、暖かい冬。


  そしてまた、明日から猛吹雪になるという予報。

  

  スノーシュー、ソリ、ダウンジャケット、ゴーグル。

  冬遊びの準備はすでに完壁である。



往復 3時間26分
歩行距離 10.4km