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想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。


  48時間の一次発酵を終えて、成形、ベンチタイム、二次発酵、そして焼成。


  明らかに過発酵である。

  なぜなら、一次発酵を終えた時点で、少しアルコール臭がしたからだ。


  二次発酵の膨らみも悪かった。  

  しかし、前回よりも冷めてもすごく固いわけではない。


  自分の生活とパンのタイミングを合わせられないのが、ネック。

  焦って、途中で室温を上げてしまったことも、失敗の要因か。


  まだまだ、冷蔵庫に種は残っているので、パンは焼ける。


  しかし焼きたてのときは少しだけ、心が折れそうだった。

  こんなに時間をかけたのに、また失敗した…と感じたからだ。


  でも、不思議なことに、一晩経って食べてみると、焼きたてとは明らかに違う味がする。

  

  なんとなく、天然酵母を使った手作りベーカリーのハードパンに近い味わいである。

  ずっしり重たいけど、噛めば噛むほど小麦粉の甘みがして、あとを引く味なのだ。


  何しろイースト独特の味がせず、最後にほんのり柿の味が残るような、奥行のある風味。

  少しの酸味ですら、ライ麦パンっぽくて、なんだか美味しい。


  自家製酵母のオーバーナイト法は、時間が経つほど、味わいが深くなるとどこかで読んだ。


  これは、本当だ…と実感する。

  焼いたあとも、熟成しているのかもしれない。

  

  パン作りは、すべてがリンクしているのです。


  と、誰かが言っていた。

  酵母も種おこしも、一次発酵も二次発酵、焼成に至るまで、それぞれに適切なタイミングと温度がある。


  できたときは、最初に希望してた感じにはならない。

  でも、どこかの過程がその希望の結果になることを邪魔しても、この子は"パン"になる、という運命をまっとうするために、どこか他の過程で、自身を修正するのかもしれない。




  慣性の法則とでも、言えばいいのか。

  

  社会から見捨てられ、自殺しようとしていた文太にエスパーの能力を与えた兆(文人)。

  兆は、自身の妻である四季が10年度に死ぬことになる運命を変えるために、未来からやってきた。

  兆は、文太に四季を愛さないように彼女の夫を演じることを命ずる。

  記憶を改ざんされた四季は、文太を自分の夫だと信じ、愛するようになり、やがて記憶が戻ったとき、どちらの"ぶんちゃん"も愛していることに戸惑う。


  四季を救うために1000万人の人間が死ぬことになることを厭わない兆と、どちらも失いたくない文太の間で諍いが起きるが、最後は文太らが、10年後に四季が死ぬ可能性があっても、兆(文人)と四季が結ばれるという元の状態に戻す。

  

  生きることに絶望した文太が、愛してはいけない人を愛したことにより、愛する人が自分を愛さなくても、幸せになる方法を選んだ。


  慣性の法則が、四季の命を近いうちに奪うことになろうとも、未来を知らない二人(記憶を失った兆と四季)のままで、その間、精一杯愛し合うことを信じて、自身の愛をまっとうした文太。


  愛が運命を自分の希望のままに変えるのではなく、愛した記憶だけが、今の自分を肯定する。


  「Sì,amore.」


  キミは、どうあっても私を美味しくさせる運命。

  二週間もの愛を注がれて。