思えば長い(?)道のりである。
柿をいただいたことから始まり、
放置してドロドロになったものでパンが作れると教えてもらったことに大層驚き、
一度目は、たいして膨らまず、まあ、ピザでいいや。と妥協しつつも、本心は悔しかった。
そう。昨日、強力粉を足して、根気強く捏ねたときから、これはイケるんじゃないかと、期待していたんだ。
だけど、風呂の上に置いても、ストーブの前に置いても、なかなか二倍には膨らまず、今回もダメかと諦め、ピザソースを作っていた。
普通のドライイーストなら、一次発酵に一時間とかしかかからないのに、この子は二時間経っても、ほとんど膨らまなかったのだ。
カイロを置いて、アルミバックに入れ、毛布に包んで、寝た。
朝になったら、ボウルに張ったラップを突き破らんばかりにこの子は、まあ、なんと、
こんなにも大きくおなりになって😭
フィンガーテスト。
指を真ん中に突っ込む。
人差し指がふわっと入り込み、穴は戻らない。
しかし少しも生地はダレることなく、まだまだ大きくなるよ!と言わんばかりにパンパンに張り詰めているではないか。
キミは、本当に本当に、あの昨晩の子ですか?
ボウルの前で、しばし感慨に耽る。
ここまで、長かった。
年をまたいだ。
よくぞ、ここまで大きくなられた、感無量。
生地を切り分けて、ベンチタイム。
それを二次発酵の前に更にまた、丸め直す。
なんでここでまた、丸め直すのか不思議だったが、意味が今はわかる。
生地にもう一度、力を加えて、発酵の力を今一度、呼び覚ますためなのだ。
40度で40分。
オーブンで二次発酵。
彼らはさらに膨らんでいる。
冷却を経て、中を割る。
これは!パンです!
見まごうことなく、これはパンです!
どこからどう見ても、誰が食べても、これは、あの柿からできたパンです!!
ふわっふわとは言えないけれど、全粒粉の酵母が織り成す、複雑な旨味がじっくりと口に広がる、
すごく甘くないのに、噛めば噛むほど、味が出る。
これを食べると、二度と、ドライイーストでパンなんて、焼く気になれませんよ、奥さん!
このパン熱が冷めないうちに、また酵母液から、元種を起こす。
ぶどう酵母でやると、どんな味わいになるのか…。
フランスパンとか、カンパーニュとか、もしかすると、できちゃうんじゃね?
そうか、これが、パンの沼。







