昆布に唐辛子、最近では生姜にいただいた生の山椒を加えて、ますます味に深みが増してきたような気がする。
作った瞬間は⬆️だった。
あの砂のような風貌が今では、どこからどう見ても糠床だ(というか、他を見たことがないが)。
おかげさまで毎日、野菜を手軽に食べられる。
糠床を混ぜる手間と、野菜を炒めたり煮たりする手間。どっちがめんどうかと聞かれれば、圧倒的に後者である。
ナスが美味しいよとあちこちから聞いてはいたが、私はナスの漬物が苦手だ。
ぐにゅっとした食感も嫌いだが、市販のものしか食べたことがないせいもあるだろうけど、ジュワッと舌に来る味になんだか違和感があった。
でもナスをもらったので、試しに漬けてみた。
色が悪く、断面も生々しくなんとなく食欲がそそらない。
勇気を出して、一口食べてみる。
こ、これは!!
今まで(仕方なく)食べてたナスの漬物はなんだった?!
食感がぐにゅっとしていない。むしろ、サクッと歯グキに刺さるのが心地よい。
糠床のともすれば強い酸味は、ナスの果肉と程よく溶け合って、ストレートに舌を刺激しない。
ジュワッとくるナスのささやかな旨味のあとに、酸味が喉奥にさわやかに抜けていく。
糠漬けの王様は、長芋じゃない。
ナスだ。
見た目の悪さなど、全く気にならないほどの味わい深さ。
何にも似たものがない、新しい味。
ナスの一番美味しい食べ方は、糠漬けだと断言しても良い。
それまでは揚げ出しが一番だと思っていたけど、あれではナスの味が油に消されていた。
しかし糠漬けって、よくわからないんだ。
他人にものすごく美味しいよ!って勧められる感じじゃない。
この酸味は好き嫌いが分かれる気もするし、それまての私が認識していた漬物の定義をなんとなく外れてもいる。
なんというか、野菜たちが野菜たちのままでいながら、だけど生のままでは発揮できない美味しさを引き出されている、という感じなのだ。
ものすごくお腹がすいてるときに食べたい!とはならないのだけど、一口、口に入れると、ずっと箸で追ってしまうような、無意識下でコントロールされているようなそんな不思議な食べ物だ。
そしてやはり、腸内環境がめちゃくちゃ良い。
理想的な便の色と形は、思わずおしりを拭いたあと、まじまじと便器の中を眺めてしまうほどである。(食事中の方、申し訳ない💦)
アレルギー症状もほぼ出ない。
化粧ノリが良い。
もうこれは、魔法である。
人の手が織り成す料理の技術の域を完全に越えたところで、彼らは彼ら自身の活動を基板とし、舌も腸も満たす完璧なひと皿として、私の食生活領域の中心に鎮座する。
高い基礎化粧品を使うなら、手作りの糠漬けを食え!と声を大にして言いたい。
更年期をなんなく乗り越えたいなら、糠漬けで腸を整えよ!と言える…だろうか?
まだ、わからん。


