流石に毎週登っているからか、スピードも上がり、上りの足の疲労も溜まりにくくなっているのがわかる。
晴れてはいるが、午後からの雲行きが怪しい。
昨晩の雨が気温の上昇と共に蒸発して、湿度がどんどん上がっていく。
汗は、逃げ場がない。
皮膚に不快に張り付いたままで、それが疲労を濃くしていった。
迫り来る雲に挟まれるようにして、私の住んでいる街が遠くに広がる。
毎朝、仰ぎ見るこの山が、私のホームタウンならぬ、ホームマウンテンだ。
まだ雪の残る平べったい山は、ウナベツ岳。
その周辺にも、大小いくつもの山が連なっている。
街から眺めるとそれらは一直線上に伸びているのに山頂から見渡すと、立体感があるのが当たり前なのに不思議だ。
人が多く住む街は、平らなところなんだなあ。
頭で想像して理解していることと、こうして実際に目にすることで体感を伴って経験するのでは、まるで違うということの現れだった。
本日のパートナーは、今年初の登山。
年に一、二度ぐらいしか登らない人だけど、ポテンシャルが半端ない。
多少、上りで苦しそうにしていて、時々休憩を挟んだけれど、私の足をたいして止めることなく着いてきた。
しかし帰宅してから頭が痛くなって、一度吐いたというから、申し訳ないことをした、と反省した。
たぶん、軽い熱中症だったのだろう。
理由は、汗をかいたわりに水分補給が足りなかったこと、飲み物が水の他にコーヒーだったこと、経口補水液的なものを取り入れなかったこと、歩行速度が速すぎたことなどが理由として考えられた。
何度か一緒に登っているから、知っているかと思い、事前の注意事項をしっかり伝えなかった私のせいである。
お茶やコーヒーは、休憩時のリラックスタイムとして楽しむのはいいが、水分補給には適していない。
水もいいが、スポーツドリンク経口補水液のような塩分とミネラル、糖分を補給できるものを間に挟むと効率良く登れる。
そして、そのタイミングと量も重要だ。
30分から1時間ごとにこまめに、一度に100mlずつが良い。
それだけでかなり、登りやすさに差がついてくる。
下りの途中で雷が鳴り始めた。
時折、ポツポツとにわか雨が降ってくる。
上りで鳴いていたエゾバルゼミは息を潜め、さっきまで体にまとわりついていた虫たちが一斉にいなくなる。
下山してすぐにそれは大雨になり、帰りの車中のワイパーを全開にしなければならないほどの激しい雷雨に見舞われた。
あと少し下山が遅ければ、ツルツルの登山道で転びまくり、びしょ濡れになってしまっただろう。
やっぱり。持ってる。(と、信じる。)
なのに最近、山に登る前に、お願いします。と頭を下げることをしていない。
まったく良くないな。
感謝の念を忘れている。
8:07 登山口
9:14 5合目
10:25 武佐岳(休憩44分)
12:44 登山口
往路 2時間18分
復路 1時間35分(計3時間53分)
歩行距離 10.9km






