丸々とした体躯に美しい黄金の毛並み。
光が反射した瞳は、薄らとエメラルドグリーンだった。
キミが振り返ったとき、心臓が射抜かれるような痛みに襲われた。
顔の半分が、乾いた血の黒に塗りつぶされていて、目の在り処がわからなかったからだ。
生きていることは、こんなにも危険で不安に満ちているというのに、それでも命を繋いで行こうとするエネルギーはどこから来るのだろう。
決して癒えない傷をかかえて、それでも真っ直ぐ、迷わず、キミは明日を繋ぐための獲物を求めて進んで行くんだ。
残った方の目で、キミは私を睨み付けた。
思わず泣きそうになったのは、それが可哀想だからではなく、その伸びた背筋がひどく逞しく、その残った目が輝くのが、どうしようもなく美しかったからだ。