歌を歌うときのご機嫌なぴー氏。
冠羽が寝ています。
更に羽根を左右に大きく広げて、
身体を上下にリズムを取るように
動かすと気分は最高潮に達しています。
∑(ºωº`*)ハッ
何かを見つけたときの
好奇心に溢れたぴー氏。
冠羽を広げるようにして立たせます。
目を見開いて、対象を凝視します。
俺の縄張りに入ってくるんじゃねえ。
威嚇するぴー氏。
冠羽が一直線に立ちます。
目は鋭く釣り上がります。
本気で怒っているぴー氏。
冠羽は機嫌のいいときと
変わらないように寝ていますが、
もっとぴったりと細く頭部に
くっついています。
身体を左右に動かして、
怒りを震えで表現されております。
拝啓 ぴー様。
あなたにはやっぱり心があります。
喜んだり、怒ったり。
そういう感情があるってことは、
心というものが
あなたの中に存在してるからでは
ないですか?
言葉がないって、
どういうことなのでしょう。
なにしろ私自身。
言葉を持って生まれてきたわけではないのに
その言葉がない頃の記憶が
まったくないのです。
ということはですよ?
一般的に言って、
人間の記憶というものは、
言葉に付随されたものなのでは
ないでしょうか。
目の前を通り過ぎる風景は
言葉に裏付けされて思い出となる。
だけどあなたは記憶しているのです。
三日前にじゃあね。と別れてから、
帰ってきたときのあの喜びよう。
知らない人には冠羽を立てて、
警戒するのに
私の顔を見たら、
大喜びで自分の名前を連呼する。
それはあなたに記憶があるという
証拠だ。
しかしやっぱりわからないのです。
だって言葉がない世界など
私にはもう想像もできない。
いえ。
誰かと話している時や
こうやって文字を綴っているとき以外に
言葉など頭の中に
思い浮かんで居るでしょうか。
仕事をしているとき。
料理をしているとき。
掃除をしているとき。
いちいち言葉を脳の中に
思い浮かべてはいない。
私は時々、意識しないということを
意識するという行為を
試みてみるのですが、
そうしようとするときに限って、
余計な言葉がどんどん
思いついてしまうのです。
自分じゃない自分は
眠っているときにしかいない。
ベッドに身体を沈めて、
暗がりの中でうとうとし始めたとき。
そんなことを考えていたことを
思い出すと、
私は自分が遠ざかった瞬間を
闇の中に見つけてしまい
意識が覚醒するのです。
だからもっと。
もっともっと、くだらないことを考える。
ベッドの横にいるぴー様のカゴを
つんつんと突き、
シャー!という怒りの鼻息を
布越しに聴く。
暗くなると途端に静かになる。
自然の摂理に従順なあなたを思い、
やっと眠りがやってきたことを
意識しなくなったときに
私は暗闇に吸い込まれるようにして
いなくなる。
敬具
りりこ



