「その場にそぐわない発言したりとか、
失礼じゃない?って
言われてしまった」
「先生がみんなに
○○さんの行動おかしいと
思わなかったかい?
おかしいと思ったら言ってあげて、
気づかないんだから。
って言われて恥ずかしかった( .. )」
先日から病院実習が始まった娘は、
現場の看護師さんに
やはり毎日、叱られている。
叱られている内容を聞くと
私がだいたい予想していたことだった。
アスペルガー症候群の特徴である
場や年齢にそぐわない言葉づかい、
年齢相応の羞恥心や
常識についての理解が乏しい、
オブラートに包んだ表現をすることが苦手、
突然の予定の変更に対応できない、
といった部分が、
ダイレクトに困り感に
なっているようだった。
それに加えて、物事の先を予測したり、
人の気持ちを想像することが
苦手でもあるから、
娘のその苦労を慮ると
私も聞いていて、胸が痛い。
小学生のときに
クラスのみんなの前で、
できるまで何度も一人で
大声で歌わされたことや、
娘のせいで先生の機嫌が悪くなることを
クラスメイトに責められていた時のことを
私はまるで自分のトラウマのように
思い出してしまっていた。
どうして、普通じゃないの?
どうして、私はみんなよりも
できないことが多いの?
そう言われて言葉に詰まっていたけど、
そのたびに私だってそうなんだと
私も普通なんかじゃなくて、
できないことがたくさんある
欠陥だらけの人間なんだって、
何度も言ったのに
ママは私よりもずっと
器用で、なんでもできてたでしょ。
実際にはそうじゃないのに
自分に自信を持てていない娘には
伝わらなかったみたいだった。
私の人生の設定は
ハードモードなんだね!と
娘は自虐しながら、笑い飛ばしていた。
自分よりももっと大変な
障害のようなものを
抱えている人の書いた本が
残された娘の部屋の本棚に
たくさん並んでいる。
それらは、障害があっても
私はこんなに成功した!という話よりも
障害があるせいで、
こんなに辛い思いをしたという
内容の方が多かった。
こういうの読んでさ。
私はまだ大丈夫だって、
安心しちゃうんだよね。
私、嫌な奴だなあ。
娘は、私からアドバイスが
欲しいわけではなくて、
私に自分を肯定してもらいたい
だけなんだろうなって思う。
LINEで送られてきた
娘の文章を読み返しながら
気付いたことがある。
そこには、恥ずかしかった。
と書かれている。
娘の感情が名前になって
表現されていることが
なんだか嬉しかった。
自分に何ができないのかを
知るよりも先に
自分がどう感じたのかを
知ることの方が
大切だと
今の私が思っていること。
娘はちゃんと成長してるんだな。
私が言っていたことを
ちゃんと理解していたんだ。
私はいつもからかうように言ってた。
欠点がたくさんあるとか、
できないことがたくさんあるって、
言い換えれば、
伸び代がたくさんあるってことだよ!
素直さだけが長所の娘は、
どんなにグレていたとしても、
その言葉をやっぱり素直に受け取って、
すぐに机に向かうのだ。
器用なことや
賢いことよりもずっとずっと
大事なことがあると
私は信じていたかった。
