春のドラマ | 想像と創造の毎日

想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。



桜が咲くと同時に
足元にも様々な色が広がっています。



カレンダーが告げる春は
ここにはありません。

だからいつも
太陽の沈む速度や
風の冷たさや
木々や花の色、
そして鳥たちの囀りで
私は季節を確認します。

最高気温は10度前後を
行ったり来たりしています。



それでも一旦咲いてしまった
花々は、
もう一度その花弁を
閉じるわけにもいかずに
その風の冷たさに
色付いた花びらを震わせて
必死に虫たちを
呼び寄せているように見えます。

誰が配置を決めたわけでもないのに
通勤途中の川沿いには
それぞれの色を持つ花が
それぞれの場所に集まって
咲いています。
それは、天然の花壇です。

いずれこれらは
人の手によって
雑草として扱われて
刈り取られる運命です。

それでも近くの公園にある
チューリップや芝桜の花壇よりも
ずっとずっと
強くて健気で美しく感じます。



主に北海道に自生する
発芽してから
花を咲かせるまでに
なんと10年もの歳月を
要するそうです。

近くにはセイヨウタンポポが
年々すごい勢いで
その生育場所を広げているというのに。

ゆっくりと成長する命があって、
その隣には瞬く間に
数を増やしていく命がある。

小さくてありふれた景色の中にこそ
様々なドラマが隠れているんだなと
思います。