オカメインコの故郷は
遠く南半球、オーストラリア。
年中暖かい気候の中で過ごしているため
寒さは苦手です。
留守中は部屋の温度を下げているため、
ぴーちゃん用の小さなヒーターを
先日導入しました。
半日ぐらいはビビって、まったく
近寄りませんでした。
誰だ?コイツ!!
って顔して、しばらく遠巻きに
このヒーターの様子を伺っていたぴーちゃん。
しかし、その夜には、
この暖かさの虜になったようで…
メメメΣ(●´д`●)メチャカワァー
オカメインコは
おかめパニックという言葉があるぐらい、
ビビりです。
震度1の地震にも気づいて、
パニックを起こし、
ゲージの中で暴れてしまいます。
ぴーちゃんも何度か、
夜中にパニックを起こし、
羽根を怪我して、血を流したことがあります。
そのせいで死んでしまう個体もいるようです。
なので夜間は、寝室に連れて行って、
いつ地震が起きても、声をかけられるように
しています。
パニックが起きたら、すぐに
だいじょうぶだよー。と声をかけて、
電気をつけると、
安心して、パニックはすぐにおさまります。
セキセイインコやオカメインコなど、
野生でも集団で暮らしている鳥類は、
人にも慣れやすいため、
ペットとして繁殖されるように
なったのだといいます。
とりわけオカメインコは、
神経質で寂しがり屋です。
3日声をかけないことが続くと、
人に対して不信感を募らせてしまい、
一度慣れて指に乗るようになった個体でも、
乗らなくなってしまうこともあるようです。
飼い主の顔を識別したり、
声や口笛の真似をするのは、
自分が飼い主を自分の仲間だと
認識しているからなのでしょう。
こんな小さな身体で、
オカメインコは想像以上に賢かったです。
しかし、だからこそ、
繊細で、注意深い。
見慣れない場所やものには、
とくに敏感です。
毎日食べ慣れている餌や餌箱に対しては、
なんの警戒心も持たないのですが、
たまに青菜や果物をあげると、
なんだこれ?って顔して、
すぐに距離を取ります。
なので私たち飼い主は、
一度、自分の口に入れて食べるふりをしてから、
目の前に置く。
または、口に挟んで、ぴーちゃんが
肩に乗ってきたところで
そこから食べさせる。
という、なんともめんどくさい
作業をしなければなりません。
しかしそれなのに。
先日は小さな丸いゴマのような虫が
リビングの床にいて、
それをすぐに見つけると、近づいていって、
パクっ!と食べていました…
それ。餌じゃない…
虫なのに…。・゚・(*ノД`*)・゚・。
警戒心が強いのは、
知能が高い証拠なのでしょうね。
そして高い場所に行きたがるのは、
天敵である哺乳類から
身を守る術でもあるのでしょう。
鳥類の先祖は恐竜だと何かで
読んだことがあり、
こんなビビりのぴーちゃんでも、
脚に鱗のようなものがあり、
恐竜だったころの面影を
感じます。
人類が繁栄する前に
地球で猛威を奮っていた彼らの子孫は、
こんな小さな姿にはなったけれど、
高い知能と空を舞うことのできる
翼を持って、同じ時代に生きているのです。
不思議です。
目の前に存在する
命や遺伝子は、歴史の積み重なり
そのものだと思います。
ロマン…です。
人も想定外の出来事や、
経験していない事柄。
自分とは違う考えや行動をする他人。
見慣れない景色や
知らない場所に
警戒心を抱きます。
すぐに不安になってしまい、
そのせいで攻撃的になったり、
かと思えば心を病んでしまうのは、
知能が高い証拠でもあるのでしょう。
それでも人と他の動物が違うのは、
言語を獲得したことにより、
様々な過去の経験を
言葉で学習することができること。
遺伝子の記憶よりも、
目で見て、耳で聞いて、
言葉を駆使して倣ってきた情報量は、
他の動物たちより圧倒的に多い。
だから言葉を持たないぴーちゃんの
信頼を獲得するためには、
私たちは人間同士よりももっと一緒にいる
努力をし続けなければなりません。
しかし人間は、
その言葉の種類の多さと
知能の高さと感情の複雑さで、
文明を発達させてきた反面、
欲望も肥大させ、それに伴って、
争いの規模も大きくなってしまいました。
でも本当は、
疑うことで身を守るぴーちゃんよりも、
共感することで信頼しようとできる
人間の方が仲間意識という能力は、
ずっと高いはずなんだとも思うのです。
限りある食料を奪い合うよりも、
育て、交換し、
分け合おうとしてきたのが
文明の発達だったはずなのです。
愛を欲しがる前に、
分け合おうとしてきた数々の発明。
しかし、持ち物が増えることで、
守るために大きくさせてしまった
警戒心。
警戒心からの争い。
争いの発端になった
警戒心を解くのは、
どんな方法なんだろうな…
といつも考える。
やっぱり。
あなたは大丈夫。
あなたを信頼したいんだ。
誰にでも、
そう思い続け、態度に言葉に表すことが、
結局は自分を守るいちばんの方法なんだと、
争うたびに何度も
思い直していた。
