ある大物芸能人の24時間テレビ出演料の話 | 小学校の先生~なるまで、なったあと~

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小学校では、児童会活動、特に代表委員会の活動で、よく募金活動を行うことがあります。

 

代表委員を中心として、各クラスで割り当てられた日の朝、正門などで登校する児童に募金を呼びかけます。

 

そして、集まったお金をユニセフなどに寄付し、全校朝会などで代表委員が全児童に報告します。

 

そんな募金活動をしている時期に、私がよくしていた話です。

 

 

<対象学年>

3年生以上 

 

<話す場面>

朝の会、学活の時間

校内で募金活動をしている時期

24時間テレビなど、チャリティー番組が放送される時期

 

<注意点>

チャリティーや募金といったことは、誰かに強制されて行うものではない、ということを念頭置いて話すことです。

 

<実践例>

※小学生に話しているという設定で話を進めます。

※あくまで例ですので、先生自身のエピソードなども盛り込んで、アレンジして実践してみてください。

 

 

みなさん、24時間テレビって聞いたことがありますか?

 

(児童)あるある

(児童)この前、みたよ

 

今日は24時間テレビに関係する話をします。

 

24時間テレビは、体の不自由な人、被災された人、環境を守る活動などを助けるために、募金を行っています。毎年、たくさんの募金が集まります。

 

さて、その24時間テレビにはどんな人が出ているか知っていますか?

 

(児童)NEWS!!

(児童)林家たい平!!

 

はい、たくさんの芸能人が24時間テレビには出演しています。その中でもメインパーソナリティ、つまりメインとなる司会者はNEWSの4人が担当しました。

 

さて、今年で39回目だった24時間テレビですが、1回目の放送でメインパーソナリティを務めたのは誰だか知ってますか?

 

(児童)・・・。

 

わからないですよね。1回目の放送は1978年8月26日でした。みなさんは、まだ生まれてませんね。先生はその時、○歳でした。(もしくは、生まれてませんでした)

 

1回目のメインパーソナリティ、当時は総合司会と言っていましたが、その大切な役を引き受けたのは

 

萩本欽一さんでした。

 

 

萩本欽一さんは、「欽ちゃん」の愛称で知られています。

 

当時、24時間テレビを初めて行うということで、テレビ局のスタッフはなんとか成功させようと必死に準備を進めていました。

 

そして、誰をメインパーソナリティにするか相談した時に、出る番組すべてで高視聴率を取っていた欽ちゃんにお願いしようという話になったのです。

 

芸能人として絶頂期にあった欽ちゃんにメインパーソナリティをお願いするということで、スタッフは番組の内容の説明の仕方、ギャラ(出演料)など、入念に準備して交渉しに行きました。

 

スタッフが初めて、お願いしに行った日。

番組内容、つまり、チャリティー番組であるということは、欽ちゃんは快く受け入れてくれました。

 

スタッフは、ほっと胸をなでおろしました。ギャラ(出演料)については、事前に下調べをして、欽ちゃんの出演にふさわしい額を用意していたからです。

 

しかし、そのギャラ(出演料)を聞いた欽ちゃんは、こう言いました。

「その金額では、出れないよ」

 

スタッフは、芸能界のトップを走っている欽ちゃんだから、もっとギャラを高く設定しなくてはいけなかったと反省し、後日、改めてお願いしに行きました。

 

すると、萩本欽一さんは、

「その金額では、出れないよ」

 

と言うのです。スタッフは、かなり金額を上げていたので驚きました。そして、また後日、さらにギャラ(出演料)を増やしてお願いしに行きました。

 

欽ちゃんは、

「その金額では、出れないよ」

 

と言います。

すばらしい番組を作りたい、そのためには欽ちゃんが必要だと考えていたスタッフは、その後

、何度もお願いしに行きました。それでも欽ちゃんは金額に納得してくれませんでした。

 

さて、自分のギャラ(出演料)をどんどん増やしていこうとする欽ちゃん、みなさんはどう思いますか?

 

(児童)なんかいやだな

(児童)チャリティー番組なんだから、そんなにたくさんのお金もらわなくても・・・。

 

当時のスタッフも、普段から優しく、人の良さそうな欽ちゃんが、お金のことで不満を言うなんてと、少し残念に思っていたかもしれませんね。

 

それでも、スタッフは24時間テレビを成功させなくてはなりませんし、そのために欽ちゃんは必ず必要だったのです。

 

スタッフは、もうこれ以上増やすと番組を作るお金(製作費)が足りなくなるという、限界ギリギリのギャラ(出演料)を用意しました。

「萩本さん、もうこれ以上のギャラは用意できません。これ以上払ってしまうと、番組の質を下げることになってしまいます。もし、これでご納得いただけなければ、残念ですが萩本さんの出演を諦めなくてはいけません。よろしくお願いします。」

 

必死なスタッフに、欽ちゃんはこう答えました。

 

「本当にもうこれ以上増やせないの?本当にギリギリなの?」

 

はい、と答えるスタッフに、欽ちゃんは、

 

「わかりました。この額で出演します」

 

と答えたのです。スタッフは喜びました。しかし、欽ちゃんは、

 

「ただし、1つ条件があります」

 

と言いました。

 

みなさん、欽ちゃんが言った条件とはどんなものだったと思いますか?

 

(児童)働く時間を短くする?

(児童)お金じゃなくて、別の物が欲しいとか?

 

その条件とは何なのか、ドキドキしているスタッフに欽ちゃんは言いました。

 

「ぼくのギャラ、全部チャリティーに寄付して。そうすれば、ぼくはノーギャラで司会をするから。」

 

結局、用意していた欽ちゃんのギャラは全額寄付することになりました。欽ちゃんは1円もお金を受け取らず、24時間一生懸命に番組を盛り上げるためにがんばりました。

 

スタッフは欽ちゃんの男らしさ、人としての器の大きさに感動したそうです。

 

みなさんは、どう思いましたか?

 

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