人生における「喜び」と「悲しみ」の割合 | 小学校の先生~なるまで、なったあと~

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子どもって、ちょっとしたことで一喜一憂します。

 

友達の何気ない一言で喜んだり、悲しんだり。

 

勉強が「わかった!」と思えば意欲を増し、「よくわからない」となれば意欲が低下。

 

先生の一言で、やる気を出したり、逆に無くしたり。

 

「楽しい」や「嬉しい」などのプラスの感情 と 「悲しい」や「寂しい」などのマイナスの感情は、一生のうち、どちらが多いのでしょうか。

 

そんな話です。

【TOP】先生のちょっとした話~学期初め、朝の会、授業で使えるネタ~

<対象学年>

5・6年生 ※場合によっては、3・4年生でも

 

<話す場面>

学期初め、何か大きな悲しい出来事が起こった時、朝の会

 

<注意点>

割合は高学年で学習しますが、中学年でも生活経験から「パーセント」について知っている場合も多いかと思います。子ども達の状況によっては中学年でも十分実践できると思います。

 

この話は、あくまで言葉遊びです。特に、データに基づいた話ではありません。(探せばあるのかもしれませんが)。

 

<実践例>

※小学生に話しているという設定で話を進めます。

※あくまで例ですので、先生自身のエピソードなども盛り込んで、アレンジして実践してみてください。

 

 

最近、何か嬉しかったこと、楽しかったことがあった人はいますか?

 

(児童)バスケの試合で勝った!

(児童)従兄弟が家に泊まりに来て楽しかった!

(児童)一輪車が乗れるようになった!

 

なるほど。他にも、友達から言われて嬉しかったことや、何かに熱中して楽しかったこともあるんじゃないですか? 少し意識してみると、小さな喜びやちょっとした楽しさは、けっこうたくさんありますよね。

※児童から出なかった内容をいくつか示す。何気ない出来事にも、嬉しさや楽しさがあることを伝える。

 

では、逆に、悲しかったり、寂しかったりしたことはありましたか?

 

(児童)野球の試合に負けた。

(児童)お母さんに、すごく怒られた。

(児童)ペットが病気になった。

 

言いづらいと思うので言わなくていいですが、他にも友達に言われたことで傷ついたり嫌な思いをしたりしたこともあったでしょう。

※言いづらい内容について補足する。

 

嬉しい・楽しいことはたくさんあるけど、悲しい・寂しいこともありますよね。

 

嬉しいこと・楽しいこと と 悲しいこと・寂しいこと 今までどっちが多かったですか? 

 

(児童)少し楽しいことの方が多いかな

(児童)悲しいことの方が多いと嫌だな

 

それでは、それぞれの様子を表す言葉を考えてみましょう。

 

楽しい気持ちや嬉しい気持ちの時には、みなさんはどんな様子になりますか?(どうなりますか?)

 

(児童)誰かに話したくなる

(児童)笑顔になる

 

はい。笑顔になるということは「笑う」ということですね。笑う時にはどんな風に笑いますか?

 

※自分が笑った時を表現させる。

 

なるほど。ほとんどの人は「(わ)ははははははは」と笑っていますね。

 

逆に、悲しかったり寂しかったりした時には、どうなりますか?

 

(児童)落ち込む

(児童)泣く

 

泣く時は、どうやって泣く?

 

(児童)えーん、えーん

 

けっこう大泣きですね。1人で落ち込んで泣く時って、けっこう静かに泣きますよね。そんな時の泣き方はどんな表現をしますか?

 

(児童)しくしく?

 

はい、その通り。「しくしく泣く」ですね。

 

ここで、「はははは」 と 「しくしく」 という言葉に注目してみましょう。この2つの言葉を見て、何か気づいたことはありません?

 

(児童)・・・・。

 

じゃー、「しくしく」から見てみましょう。「しくしく」って、ゆーっくり言ってごらん。

 

(児童) し~く  し~く

(児童) し   く    し    く

 

何か気づきました?

 

(児童) しくさんじゅうろく!!

 

その通り! 4×9=36 かけ算が隠れていましたね。

 

そうなると、「はははは」はどうだろう?

 

(児童) はっぱろくじゅうし!

 

その通り!8×8=64 ここにもかけ算が隠れてましたね。

 

次に、64と36を足してみましょう。

 

(児童)100になる!!

 

そうです。2つの数字を足すと100になるのです。

 

人生において、笑顔になるような楽しいことや嬉しいことは64%あり、逆に涙が出るような悲しい・寂しいことは36%だということです。

 

もしかしたら、人生には嫌なことが続く時期があるかもしれません。それでも、必ずその後には良いことが待っていて、最後には楽しいことや嬉しいことが上回ります。悲しいことばかりの人生なんてありません。

 

日本人の平均寿命は80歳をこえています。皆さんは、これから60年以上という長い年月を生きていくということです。

 

まだまだ、楽しいことや嬉しいことがたくさん待ってます。

 

そして、悲しい・寂しい時期にも、実は気づきづらいだけど、楽しいことや嬉しいことが隠れていることがあります。

 

もしかしたら、自分の気持ち次第で、「はははは」の64%をもっと増やし、「しくしく」の36%を減らすことができるのかもしれませんね。

 

今日は、「喜び」 と 「悲しみ」 の割合の話でした。

 

 

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PS(おまけ。時間があればお読みください。)

今回の記事は、長期休業(夏休み・春休み)明け前後に18歳以下の子ども達の自殺者が多いということもあって、このタイミングで書こうと思いました。高校生や中学生に比べれば小学生は少ないのですが、実際にそういった行動にでる子がいることは事実ですし、実際に行動しないまでも「考えたことがある」という子はけっこうな数いるのではと考えしまいます。私は個人的に、自殺という言葉(行動)自体を子どもたちの耳に入れるべきではないと思っています。何か嫌な事から逃れる時に、選択肢の1つとして思い浮かんでしまうからです。自殺を予防するような活動をしているほとんどの方も、自殺という言葉は極力使わずに、「命を大切に」という言葉を使っています。今回の話も、「自殺なんかしてはいけないよ」ではなく、人生いろいろなことがあるけど嫌なことばかりではないよ、というメッセージを伝えることが目的です。

 

嫌な事があったら立ち向かう、どうしてもダメな時には親や先生などの大人に頼る。そんな、本来、子どもたちにとって当たり前のことが機能していないのだとしたら、まずは大人側から改善していかなくてはなりません。話しても聞いてくれない先生、聞いてくれたけど何もしてくれない先生、気付いているのに様子見ばかりしている先生、、、ごく少数ですが実際にいるでしょう。先生側にも何か、そうなってしまう理由があるのも想像できます。しかし、大人の事情や個人の事情など二の次にして、子どもの事情を最優先にさせることが、大人として先生として当然のことだと思います。

 

きれいごとを言っているように聞こえるかもしれませんが、そうすることが子どもたちの将来の幸せにつながるし、あなたの将来にとっても幸せなことになるのです。

 

もし、私の学級の子が自殺してしまったら、私は一生立ち直れないと思います。

 

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