小学校2学期の学級開き~めあてを立てる前にすべきこと~ | 小学校の先生~なるまで、なったあと~

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2学期の始業式が近づいています。子ども達を迎える準備はできていますか?

 

学校によっては、すでに始まっているところもあるかもしれませんね。学級開きはうまくいきましたか?

 

2学期の始業式、あなたの学級はどんな雰囲気?

 

2学期の始業式の日、子どもたちが下校した後、職員室でこんな会話が聞こえてきます。

 

「1学期はわちゃわちゃしてたけど、2学期は初日からビシッとできましたよ」

 

「子どもたちが落ち着きなくて、、、明日から大丈夫かしら」

 

「久しぶりに子どもたちと会うと、楽しいですね~。夏休みの話がたくさん聞けましたよ」

 

クラスや担任の先生によって、初日の学級の雰囲気は様々です。

 

久しぶりの学校、久しぶりの学級、久しぶりの友達、久しぶりの先生。ほとんどの子ども達はテンション上げ気味で登校してきます。

 

一方で、ごく少数ですが、テンション下げ気味で登校してくる子もいます。うつむき加減だったり、1学期と比べて笑顔が少なかったり、、、そういった子は要チェックです。

 

さて、私の経験上、「あぁ、やっちゃってるな」と思う、若手の先生がやりがちな初日の失敗例があります。

 

それは、どんな学級かと言うと、

 

事務的な作業ばかりに追われている先生と子ども達の学級

 

です。

 

事務的な作業とは、夏休みの宿題提出・整理、目当てカード作り、当番編成、係活動決め、日直の見直し、、、などなど。。。

 

事務的な作業じゃない、大切な事でしょ!

 

どの学級でも、みんながやってることじゃない!!

 

はい。その通り、どれも大切なことですし、本来、事務的な作業ではありません。

 

しかし、私が言いたいのは、

 

あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃと、一つ一つが事務的になってませんか?

 

久しぶりの学校で、子ども達が求めているのはそんなことですか?

 

ということです。

 

他のクラスが順調に学級開きが進むとあせりますよね。自分のクラスが遅れていると不安になりますよね。

 

でも、大丈夫です。

 

はやけりゃいいってもんじゃない!

 

何も進まないとしたら、方法が間違っています。そうでないなら、気にしすぎる必要はありません。10日も過ぎれば、大差なくなってきますからw

 

そんな事務的なことばかりする前に、やるべきことがあります。

 

 

めあてを立てる前に、考える材料を提示すべし

 

子ども達は、2学期を楽しみに始業式の日に登校してきます。行事は何があるかな、どんな勉強するのかな、と。

 

そんな希望と期待に胸ふくらませてきた子ども達に、宿題の提出やめあてカードの記入、当番や係決めを、急いで機械的に行う必要があるのでしょうか。いや、ないはずです。

 

2学期の始まり、担任として最初にすべきキーワードは、

 

振り返り と 見通し

 

です。

 

【振り返り①】

 

まずは夏休みの様子を聞きましょう。私は、朝や休み時間に子ども達と話すだけでなく、1人30秒のスピーチを行っていました。

 

お題は「夏休みの自分」。

 

これは、担任として子ども達の夏休みの様子を知っておきたいということに加えて、

 

みんなで情報を共有する

 

という重要な効果があります。

 

人は、誰かと親しくなる場合、必ず相手の情報をきっかけにします。子ども達も同じです。

 

自分と似たようなこと(共通点)があれば、親しみを持ちます。

※同じ旅行先に行った、同じようにだらだらと過ごしていた、最後の日に宿題に追われて泣きそうになった、、など。

 

逆に、

 

自分と全く違うこと(相違点)があれば、興味がわきます。

※海外旅行に行った、毎日サッカーの練習をした、宿題は最初の2週間で終わらせた、、、など。

 

たった30秒のスピーチがきっかけで、互いのことを知ったり興味を持ったり、中にはその話がきっかけで仲良くなる子たちもいます。

 

 

【振り返り②】

 

次に、1学期の振り返りをしましょう。これは、発表形式でなくていいと思います。

 

担任からいくつかキーワードを提示しながら、頭の中で、思い出させるのです。

 

1学期、朝は早起きしてたかな。

1学期、学校のルールは守れたかな。

1学期、係活動はどうだったかな。

1学期、算数の○○はできるようになったかな。

 

などなど。

 

 

【見通し】

最後に、2学期にどんなことがあるのかを担任から話しましょう。

 

どんな行事があるのか。

 

どんな勉強をするのか。

 

行事などは、昨年の様子を思い出しながら、より具体的に話すとよいと思います。行事の概要や、学年が上がるとどう取り組み方が違ってくるのか、など。

 

 

振り返り と 見通し をじっくりと行った上で、めあてを立てると効果的です。

 

始業式の日って、学級の時間って少ないですよね。それなのに、やることはいっぱいある。

 

私は、この振り返りと見通し、めあてカードの時間を最優先にとっていました。すると、子どもたちのモチベーションという火が2学期にわたって燃え続けます。行事ごとに、その火は大きく燃え盛り、何かうまくいかない時には自分を奮い立たせてくれる燃料にもなります。

 

PS:私は、始業式の日はたいてい、宿題は朝に集めてチェックなし、係・当番・日直決めは翌日以降に持ち越してました。手紙の配布だけは必ずしましたが、それ以外は、ほとんど上記の振り返りと見通しの時間にあててました。そこで火をつけておいたことで、3日~4日で余裕で他のクラスに追いつき・追い抜くことができました。

 

 

見通しは大きな期待と小さな不安を示すべし

 

行事にしても学習にしても、見通しをもつときにおすすめなのが、

 

8:2の法則

 

です。

 

話す内容の8割は子ども達が楽しみにできること、期待をもてること。

 

話す内容の2割は子ども達が乗り越えるべき課題、不安要素。

 

この割合で話して見通しを持たせると、効果的です。

 

期待ばかり高くても、モチベーションは維持できません。不安ばかりが多いと、モチベーションは下がります。

 

ただし、話すときに気をつけることは、不安や課題は必ず自分の成長につながるというメッセージを発することです。

 

楽しいことや簡単なことだけでなく、嫌だなと思うことや難しいことにも同時にチャレンジすることで成長スピードは加速度的に伸びていきます。

 

 

 

2学期は期間も長く、行事も多い小学校が多いと思います。

 

みなさんの2学期の学級開きが、その場限りでなく、その後につながるものになることを願っております。

 

まとめ

●2学期の初日は、振り返りと見通しに重点を置くべし!

●学級開きは、競争ではない。はやさよりも、質を高めるべし!!

 

 

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