【キラキラネーム】後悔する親・しない親、悩む子ども・悩まない子ども | 小学校の先生~なるまで、なったあと~

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4月、新しく担任するクラスの名簿を見ていると、こんなことありませんか?

 

半分近く、名前の読み方わからない( ゚Д゚)

 

そして、1人1人の名前の読み方を確認すると、

 

うぉ! 思ってたのと読み方が全然ちがった( ゚Д゚)

 

あるある、と思った方も多いのでは?

 

 

キラキラネームとは?

 

キラキラネームは、一般的に次のような条件に当てはまる珍しい名前を指します。

 

●当て字で読み方が難しい、もしくは、読めない。

 

●メルヘンチックな言葉の響き

 

●アニメや漫画の主人公にいそう

 

例えば、、、

 

夢姫

 

これ、なんて読むのでしょう。調べてみると、

 

いぶき、ぷりん、みずき、むい、ゆうき、ゆき、ゆな、ゆね、ゆめか、ゆめみ、ゆらり、ゆうり

 

「夢姫」だけで、こんなに読み方があるとは・・・。さすがに、「ぷりん」とか、どんなに頭をひねっても読むことはできませんw

 

 

キラキラネームは、いくつかの雑誌で特集され始めたことで、世間に知られて増えていったと言われています。

 

実際に、どのくらい増えたのか、現在でも増え続けているのかは、正確なデータがどこにもないのでわかりません。そもそも、キラキラネームの定義自体があってないようなものですしね。

 

2016年上半期 キラキラネームランキング

 

↑こちらのサイトでランキングが発表されていますが、実際には「アクセスの多かったランキング」であり、アクセスした親がキラキラネームをつけたかどうかは不明です。

 

ただし、テレビなどのメディアで特集された内容を見てみると、実際にキラキラネームをつけている親が存在していることも事実です。

 

2010年頃に、キラキラネームが注目を浴び、社会的な関心の高まりとともにキラキラネームをつける親が増えていったと言われています。

 

一方で、最近では、キラキラネームという言葉自体が、その名前を揶揄したニュアンスがあり、社会的にも「?」という風潮もあってか、キラキラネームをつける親は減っているとも言われています。

 

いずれにせよ、2010年以降にキラキラネームをもつ子どもが増えていったとすれば、小学校では今年あるいは来年あたりから、入学してくる児童の中にキラキラネームをもつ子ども

が増えていくかもしれませんね。

 

 

後悔する親・しない親、悩む子ども・悩まない子ども

 

実際、私が担任したクラスにもキラキラネームと思われる子が何人かいました。

 

保護者面談などで、キラキラネームをつけた親はこんなことを聞いてきます。

 

「うちの子、名前でからかわれたりしてませんか?」

 

「最近、子どもに『自分の名前が嫌だ』って言われてしまいまして、どうしたらいいでしょうか」

 

親からすると、名前が原因でいじめられていないか、子どもが自分の名前を気にし始めている、といった事が心配なのです。

 

一方で、全然、気にしていない親もいます。珍しい名前をもった子の保護者面談でその由来を聞いてみたことがあります。すると、

 

「呼び捨てで名前をよびやすいようにつけました」

 

と、答えが返ってきました。正直、私の頭の中は「???」でした。それを察したのか、その保護者は付け加えて説明してくれました。

 

「子どもが生まれた時に、周りのみんなから愛される子に育ってほしいと思ったんですよ。それで、周りの人にたくさん呼んでもらえる名前にしようと。それなら、やっぱり呼び捨てで呼びやすい名前がいいってことになって。さん付け、ちゃん付けよりも、呼び捨てにした時の語感がいい名前にしたんです。結局、仲が良い友達って呼び捨てで呼び合うことが多くありませんか?」

 

私は「たしかに!」と思いました。親の思いが伝わったのか、その子は周りの子たちから親しみを込めて呼び捨てで呼ばれていました。さらに、不思議なことに、そのクラス(学年)は1年生の頃からずっと、子ども同士で互いに呼び捨てで呼び合っていたのです。

 

よく先生が言う、「友達には~さん、~くんとつけて呼びましょうね」といったことは、そのクラス(学年)には全く通じませんでした。低学年の頃はさん・くん付けで、高学年になるにつれて呼び捨てが増えていくという傾向が強いと思いますが、そのクラスは特殊でした。実際に、仲も良く、高学年になっても男女関係なしに一緒に遊ぶ子が多かったです。

 

親が後悔するかどうか、子どもが悩むかどうかは、結局のところ、

 

名づけする時に、その名をもつ我が子の将来をどれぐらいイメージできていたか

 

ということに落ち着くと、私は考えています。

 

将来をイメージできていれば、赤ちゃん・幼児・小学生・高校生・大学生・社会人・老後、、、どの年代になっても、我が子が自分の名前とその由来を誇れる名づけをするはずです。

 

おばあさんになった自分が、「夢姫(ぷりん)」だったら、、、、違和感ありませんか?

 

 

つけてはいけないキラキラネームは存在する

 

キラキラネームで、確実につけてはいけないものがあると私は考えています。それは、

 

名前を聞いて連想するものが強すぎるキラキラネーム

 

です。

 

例えば、「純羽」と書いて「てんし」と呼ぶ名前。

 

赤ちゃんや幼児の頃は、それはもう子どもは無条件にかわいいものです。しかし、子どもは子どものままではいられません。成長します。

 

天使と聞いて一般的にイメージする印象と、成長した子どもの印象に大きなギャップが生まれてしまうと、、、子ども自身が苦労(悩み)する可能性は高いです。

 

特に、初対面で会った人が、「てんし」という名前だったら、自然と「天使」を想像しちゃいますよね。そして、当然、目の前にいる人と比べてしまいます。それが良い悪いではなく、どうしてもそうしちゃうのが人間です。

 

その人の本来の良さを知る前に、「天使」というイメージで見てしまうし、見られてしまう。プラスに働く場合もあるかとは思いますが、ほとんどの人にとっては重荷になることが多いのでは?

 

特定のものを連想させやすい名前をつけるのは、避けた方がいいですね。

 

 

 

 

小学校の先生という立場上、様々な名前をもつ子どもと出会います。中には、キラキラネームをもつ子もいるでしょう。

 

大切なことは、名前はあくまで名前でしかなく、その子の人間性を表すものではないということです。

 

仮に、キラキラネームだとしても、名前から、子どもについての変なフィルターをかけてはいけません。

 

キラキラネームだから変な子

キラキラネームだから変わった親

 

よくないですね。

当たり前のことですが、その子(親)について理解は、実際にかかわる中で深めていくものです。最初から偏見をもつようなことはやめましょう。

 

逆に、キラキラネームで悩んでいる子どもや親がいるかもしれません。相談された時に、共感・助言できるように、「キラキラネームの在り方」について考えを深めておくことをおすすめします。

 

 

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