【アクティブラーニング①】どんな経緯で出てきた言葉? ( ←いまここ)
【アクティブラーニング②】意味を理解するとわかる、小学校でやるべきこと
【今日のテーマ】
アクティブラーニングが学習指導要領に盛り込まれる経緯を知っておこう
【アクティブラーニング①】どんな経緯で出てきた言葉? ( ← いまここ )
【アクティブラーニング②】意味を理解するとわかる、小学校でやるべきこと
アクティブラーニングって、どこから出てきた話?
メディアでも、ちょこちょこニュースに取り上げられ、教育関係者の中でも話題にのぼるアクティブラーニング。
現職の先生はもちろん、これかれ先生を目指す人も知っておく必要がある言葉です。
しかしながら、メディアや文科省、中教審(中央教育審議会)の説明は、なかなかわかりづらいですよね。抽象的かつ専門的な表現が多いですからね。
これからお話しする中にも、中教審の答申など、少しわかりづらい文章も出てきますが、そこは何となく読んでおいてください。全部読んでもらえれば、そのわかりづらい言葉も少し具体的に理解できるようになっていると思います。
まずは、
アクティブラーニングが最初に注目されたのは、
2012年(平成24年)8月の中央教育審議会の答申です。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」
その答申の資料を見ると、
『従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から、教員と学生が意思疎通を図りつつ、一緒になって切磋琢磨し、相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、学生が主体的に問題を発見し、解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要である』
はい。出てきましたね、アクティブラーニング。この時は能動的学修と表記されています。
ちなみに、学習ではなく学修 となっていますね。これは、
大学の授業自体では、、講義だけを聞いてただ受動的に知識を得る(学習)のではなく、一つの授業について必要な予習や復習を自ら行う学習過程(学修)こそが、本来の単位取得の原則になっているからです。
でも、実際は、学修ではなく、ほとんどの授業が学習(ただ聞くだけ)となっていました。ちなみに、私の大学時代は、ほぼ講義形式(ただ聞くだけ)でした。みなさんの多くもそうだったのでは?
そこで、この状況は良くないと考え、打ち出されたのがアクティブラーニングです。
大学の授業でも、「討論をするよ」 と言った学習過程を取り入れて、
討論するなら、下調べしなきゃ( 予備知識、必要な調査などの情報収集 )
という学生の能動的な学習活動をうながそうとしたのです。
つまり、アクティブラーニングは、もともと大学の授業改善・学習過程の改善を目的として使われていた言葉だったのです。
小学校でも求められるアクティブラーニング
大学教育で注目されたアクティブラーニング。これを、小・中・高でも推し進めていこうという流れが起きました。
実際には、2014年(平成26年)11月、中央教育審議会に対し、文部科学大臣が「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」を発した中で、小学校でもアクティブラーニングという言葉が降りてきました。
そして、次の学習指導要領改訂の目玉の一つとなっているのです。
これまでは、あまり出てくることがなかったアクティブラーニング。これから、小学校でも求められるアクティブラーニング。
たくさん疑問がありますね。アクティブラーニングって、、、、
新しい学習方法?
それとも、学習内容?
ただ、教えるだけじゃダメってこと?
教員にとって、新たな負担となるの?
次回は、そんな疑問にお答えすべく、
アクティブラーニングとは何か
についてお話しします。
まとめ
●アクティブラーニング(能動的学修)という言葉は、もともと大学で使われていた。
●初等教育(小学校)でも、アクティブラーニングの導入が行われる。
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