無実の罪を問われて南米に流された男パピヨンが,偽札作りの名人ドガと,南米ギアナにある流刑地からの脱獄を謀る。
実話をベースにした映画。スティーブ・マックィーンと,ダスティン・ホフマンの共演は意外。
名作というふれこみだったが,観ていて辛い。
独房に入れられ,虫を食べながらしのぎ,隣では人が狂い,死んでいく。
それを生き延びては脱獄を試み,失敗し裏切られ,パピヨンはぼろぼろになっていく。
メイクはすごい。スティーブ・マックイーンが別人のように,衰え,老い,壊れていく。歩くのもままならず,皮膚はロウのように白くなり,歯が抜け,痩せ衰える。恐いくらいだ。
パピヨンは最後まで自由を求め続ける。この執念もすごい。
でも,今の僕には,この映画をどう受け取って良いのかわからない。
喜怒哀楽,どれにも当てはまらない,ただただ鈍く,重い塊が,胸の中につかえる。
人間ドラマとしてはすごい話だが・・・。
映画として,おそらく優れている。ただし,観る前に心構えが必要な作品。平日に観るんじゃなかったなー。
脱走モノなら,「大脱走」(1963年,アメリカ)のほうがいいなー。
