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Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

すでにお知らせのとおり、今年の夏はコミックマーケットではなく、マジックマーケットに参加します。

時間とネタがないので、新刊は予定していませんが、購入していただいた方にはおまけペーパー「Small Magician trivial」の3号を差し上げます。
既刊『Paper Magician』ともう1冊を購入していただいた方が対象です。

今回のおまけペーパーでは、先日、『世界のクロースアップマジック』をつらつら読んでいたときに思いついたトリック「覚えたカードを当てたりする手品(仮)」の解説とギミックをお付けします。
なお、演技の中で使用している黒い封筒は、『Paper Magician』の他に2冊の本を購入していただいた方が対象です。




頒布予定の本は以下の通りです。
『4-Outs』は残部が10冊くらいあったような気がするので、あれば持って行きます。
その他の本は、残ったのを持って帰るのもしんどいので、各10~20冊ほどずつ持って行こうかと思います。

・『Paper Magician』 1500円
・『奇術バカ一代。 VS Small Magician』vol.1 700円
・『奇術バカ一代。 VS Small Magician』vol.2 700円
・『手品の本』vol.1 700円
・『4-outs』(在庫僅少) 700円

そうそう、おまけマジックのコピーは「女子大生のウケるマジック!(効果を保証するものではありません)」です。
フェイス・アセンブリー
(Four Face Assembly)

★現象
四枚のQをデックから抜き出し、裏向きにしてテーブルに一枚ずつ置きます。その上に三枚ずつカードを置いていきます。
四つの山のうち、三つの山を見てみると、Qが消えています。ただQのカードがなくなったのではなく、「絵」が消えているのです。
最後に残った山のQを見てみると、消えたQが一枚のカードの中に勢揃いしています。

★解説
 Phil Goldstein師の考案です。

いわゆる「4Aアセンブリー」のパロディです。
ただ、4Aアセンブリーの場合、Aのカードだけが消えてしまうのに対し、このトリックでは、Qのカード自体は残っています。
絵だけが残っている、というのは、そういう意味でオリジナルとは異なった印象です。

テクニックとしてはさほど難しいことはしません。
手順を変えれば、それさえもカットできます。
しかし、見せ方も含め、かなり練習が必要になるような気がします。

海外でも販売していますが、和訳の手間と価格との両面から考えても、マジックランドで購入すべきでしょう。

★相性のいいアイテム
マニアではなく、非手品人に見せるのであれば、ごく軽いマジックとして見せるべきでしょう。
丁度、ジョーカーズファミリーに近い印象です。
◆ディミニッシング・リターンズ
◆エンチャンテッド・キューブ

2005.4.14

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $17.00 ▲ アメリカ
マジックランド 1890円 ○ 東京

★評価
技術 ★★☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★☆
ノマディック・ボイド
(Nomadic Void)

★現象
演者は黒いカードと穴の開いた白いカードを観客に示します。
これを重ねると、まるで白いカードに黒い丸が描かれているようです。
カードを離すと、白いカードの両面に黒い丸が描かれ、黒いカードには穴が開いています。

★解説
 英文解説書を紛失してしまったため、考案者がわかりません。
申し訳ありません。

現象としては一段のみで、極めてシンプルです。
さほど面白い、というものでもありませんが、場つなぎ的に演じるにはこれくらいのほうが却って気楽でよいかもしれません。
ただし、あまり距離があると何をしているのかわからないので、少人数のクロースアップで演じるのがよさそうです。

技法としては何ら難しいことをしません。
練習もほぼ不要です。
価格もかなり安め(といっても、ほかの奇術道具に比してですが)になっています。

★相性のいいアイテム
使いどころとしては、サイズ・サプライズにかなり近いものがあると思います。
が、インパクトではサイズ・サプライズに劣ります。逆にいえば、次のマジックの引き立て役、あるいは息抜きとして使うのがよさそうです。
とすると、次にくるのはもうちょっと大きい現象のものがよいでしょう。
◆シークレット・カスケット
◆クレイジー・エイト

2005.12.22

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Trickery $12.00 ○ アメリカ
The Magic Warehouse $10.50 ○ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
The Trickery wmv

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★☆☆


国内ショップだと、Streat Magicianなどで扱ってます。

現象は動画のとおりで、異なった二種類の液体を1つの缶から出すことができます。
液体は、飲料水であれば炭酸入りでもアルコール入りでも問題ありません(たぶん)。
また、缶の制約もありませんが、350ミリリットルがベストだろうとは思います。

演技のための仕込みに少し手間がかかります。
繰り返しての演技はできません。

動画では、異なった二種類の演技を収録しています。
「カクテル」がボーナスの扱いになっていますが、トリックの基本は同じです。

このタイプの商品は、ありそうでなかったな、というのが正直なところです。
そもそも、奇術道具の商品で、飲み物をテーマとするものの数が少ないということもありますが。

欠点の第一は、飲み物の衛生面です。
神経質なひとだと、これを飲む気にならないかもしれません。
欠点の第二は、仕込みから演技までの時間です。
準備をしてからあまり時間が経つと、衛生的な欠点を除外しても、飲むのに躊躇することになりそうです。

以上のような欠点を無視した上で、手順を考えてみました。

1)演者は2人の観客に補助を頼む。観客Aにめかくしをしてもらう。
2)演者はコーラの缶の中身を透明なコップに注ぐ。観客Bに味見をしてもらい、コーラであることを確認してもらう。
3)観客Aに「催眠術」をかけ、缶の中身を観客Aに飲んでもらう。中身が何だったかを言ってもらうと、なぜか「コーヒー牛乳」と答える。
4)観客Aに目隠しをはずしてもらい、最初に缶から注いだコーラを確認してもらう。
5)演者は観客Aだけでなく、すべての観客に「催眠術」をかける。そのあと、缶の中身を透明なコップに注ぐと、コーヒー牛乳が出てくる。
トゥー・リトル・ミステイク
(Two Little Mistake)

★現象
観客にデックから一枚のカードを選んでもらいます。
演者は、二枚の白いカードを見せ、このカードを使って観客の選んだカードを当てて見せる、と宣言します。
両手には何ももっていないのですが、なぜか白いカードの間から、ミニカードが現れます。
しかし、そのカードは観客の覚えたカードとはちがいます。
またミニカードが白いカードの間から現れます。が、やはりそれも違います。
最後に、白いカードのうちの一枚が観客の選んだカードになります。

★解説
Steve Shufton師の考案です。

見てしまえばさほど現象はややこしいわけでもないのですが、改めて説明するとなると、
これでちゃんと伝わっているのかどうか、不安です。
実際、ミスターマジシャンの商品説明を読んだときは、わたし自身がイマイチわからなかったので。

伝わりにくさのひとつは「なぜカードを使って観客のカードを当てるのか」という理由付けが
明確でないことだと思います。これは、観客の理解度にもつながる問題だと思います。
ブランクカードからミニカードが現れる現象は魅力的ですが、しかし、その位置づけははっきりしめされていません。
なので、予言のようなかたちで先にパケットを出しておくとか、あるいは、
覚えたカードを現像する装置だと言ってしまうとか、そういう設定をしないと、
観客を置いてけぼりにしてしまいかねないように思いました。

とはいえ、手品人と非手品人の前で演じてみたのですが、どちらにも好評でした。
ただし、前者に対しては「手品をしないひとにウケそうだね」という反応であったわけですが。

技法としてはさほどむずかしくありません。
ですが、最後に「白いカードが観客の選んだカードになる」部分は、自分なりの解決法が求められると思います。

ところで、ミスターマジシャンで購入したとき、17番目の手順の和訳が抜けていました。
購入するひとはご注意を。

★相性のいいアイテム
一応はサッカートリックですが、軽いコメディタッチのトリックです。
近いのはサイズ・サプライズでしょう。ですが、同じようなのを続けると単発的になりそうなんで、
控えるべきです。この前後にデックを使用したマジックを入れるべきかどうかは悩ましいところです。
◆サイレント・トリートメント
◆ストローベンディング

2007.2.17

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Hank Lee $15.00 ▲ アメリカ
The Magic Warehouse $12.95 ▲ アメリカ
G.I.N. 2100円 ○ 大阪
ミスターマジシャン 1800円 ○ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★★☆
先にお知らせしたとおり、戸崎拓也さんプロデュース企画の「マジックマーケット」に「日本奇術製作所」として出展します。
新刊を出す余裕はないため、既刊の頒布が中心になります。


【持って行く予定の本】
・奇術バカ一代 VS Small Magician vol.1
・奇術バカ一代 VS Small Magician vol.2
・Paper Magician
・手品の本 手品をしたことがないひとのための手品道具・ショップ案内

余裕があれば、新刊におまけで付けていた「Small Magician Trivial」も新しいのを作ります。
ダブル・クロスド
(Double Crossed)

★現象
デックから二十枚のカードを取り出し、十枚ずつに分けます。
片方を観客の一人に持っていてもらいます。残った十枚のうち、好きな一枚をその観客に心の中で覚えてもらいます。
さらに、別な観客にまた一枚のカードを心の中で覚えてもらいます。
演者はその十枚のカードのうち、二枚を観客に持ってもらっているパケットに移すふりをします。
しかし、演者のもっているカードは本当に八枚になってしまっており、さらに観客の持っていたカードは十二枚になっています。
さらに、観客の持っていたカードの中から、二人の観客が心に思ったカードがみつかります。

★解説
 Daryl師の考案です。

師のレクチャーDVD「Fooler Doolers vol.3」に収録されている「クロスド・ソウト」、あるいはストレンジ・トラベラーズやレッド・シー・パスオーバー、
レッドローバー・クロウリーズ・カード等に近いトリックです。
また、Michel Ammar師のレクチャーDVD「Easy to master card miracles vol.7」にも同種のトリックが解説されています。

いわゆるカードアクロス型のトリックです。
Michael Close師のレクチャーDVD「Ultimate Workers vol.4」では、より単純に、カードが移動するだけのトリックも解説されていますが、
上に示したいくつかのトリックでは、「観客の思っただけのカードが消える」という、「プリンセスカードトリック」型の現象もプラスされています。

このトリックの解決法はおおむね同じ方向を向きがちな気がします。
あとは、演者にどれくらいの負担がかかるか(それはとりもなおさず現象の鮮やかさと比例関係にあるように思います)で、
差が出てくるのではないでしょうか。
もっとも負担が大きいのは「レッド・シー・パスオーバー」、もっとも小さいのは「クロウリーズ・カード」(ただし、ある点でインパクトを損ないます)です。
この商品は、その中間程度の位置にあるように感じました。

難易度としてものすごく難しい、というわけではありません。
が、ある動作が大変にプレッシャーです。
そのあたりで敬遠してしまいそうです。
ここは、おとなしくストレンジ・トラベラーズで我慢しておくのが良いかもしれません。

Daryl師本人による演技と解説のDVDがついてきます。
英語の聞き取りが苦手でも、さほど難渋はしないのではないかと思います。

★相性のいいアイテム
クロースアップよりはサロン向けだと思います。
状況にもよりますが、ア・ワード・イン ・ア・ミリオンやソート・トランスミッターなどはいかがでしょうか。

2006.7.6

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 3600円 ◎ 大阪
G’sファクトリー 4000円 ◎ 大阪
Hank Lee $29.95 ◎ アメリカ
The Magic Warehouse $27.5 ◎ アメリカ

★評価
技術 ★★☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★☆
ダービーの大予言
(Prediction of Darby)

★現象
演者は、競走馬の描かれた八枚のカードを観客に見せます。
カードをよく混ぜ、さらに観客の指示にしたがってカードを置いていき、
着順を決めます。
その一着二着が予言されており、さらに三着以下も予言されています。

★解説
下村知行師の考案です。

かつてテンヨーが出していたパケットシリーズの再販商品です。
またすぐになくならないとも限らないので、販売されているうちに購入したほうが
よいかもしれません。

先日、大阪に行った際、キディランドのテンヨーブースで購入しました。
併せて「よみがえる新聞紙」も購入したのですが、そちらはまた機会を改めて
感想など。

さて、この商品ですが、冷静に考えると、「なんでカードで競馬の見立てを?」
という気もしないでもないです。
他に、「ジャンケン・マスター」だとか「カクテル・セレクション」なんかも、
似たようなことを考えてしまわないでもないです。

とはいえ、トリック自体はさすがに上手く組まれています。
肝の部分は、この現象とよくマッチするようにできています。

周りに馬好きのひとがいれば、喜んでもらえるかもしれません。

★相性のいいアイテム
この手の、トランプ以外のパケットトリックは、
他のマジックと併用するのが難しいように思います。
というか、わたしはしない、というだけかもしれませんが。

2008.11.22

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Special Magic Dealer's Shop 1260円 ○ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★☆☆☆
【現象】
縦・横・高さがだいたい10センチそこそこの木箱があります。
箱の中に小物を入れてしっかりと蓋をします。
中に入っているものを演者は透視することができます。

マジックワゴンの商品です。
すでに国内では販売しているショップがなさそうです。
マジックワゴンのウェブサイトでは、紹介すらされていません。
というか、ここ最近の道具はまったく公式サイトで紹介されていません

ショップの商品紹介にもありましたが、箱の中に入るものであれば、だいたい何でも
識別することができます。ただし、あまりに小さいものだと、識別は難しいかも。
事前に準備したものではなく、観客のしている腕時計やキーホルダーなどでも透視できます。
サイズは、横にしたポーカーサイズのデックがギリギリ入らないくらい、
縦にしたデックの1/5がはみ出すくらいの容量です。

ギミックを作動するときに、ちょっと音が出ます。
これをどうにかしてほしかった。

ただ、さすがは「タイのみかめくらふと」と評されている(わたしによって)マジックワゴン、
ブツとしての完成度というか美しさはたいしたものです。
もっとも、この道具に3万円を出すかどうかは、個人の価値観によるでしょう。

おそらく、テンヨーがこれをプラスチックで作ってくれたら、ギミックはロック式になって、
小型軽量化され、値段は2000円そこそこになるのではないでしょうか。
ひょっとすると、わたしが知らないだけで、過去のテンヨー商品に類似したものがあるかも。




とはいえ、半ばコレクターズアイテムとしての側面もあるので、購入して後悔はしていません。
まいどおなじみ、部活動のまとめから気になった道具をより抜きで紹介。

【宣伝】
2014年8月31日、サンパール荒川にて開催予定の「マジックマーケット」に「日本奇術製作所」として参加します。
さすがに新刊は無理なので、既刊を持って行く予定です。



Cups and Drinks


こざわ"トヒデルアルデヒド"まさゆきさん曰く、バーノンズ・バーのマスターであるルビー天禄さんが類似のトリックを得意になさっているとのこと。
わたしは見せてもらったことがないなあ。

商品としては、ギミックが3つとDVD、ペーパーカップが6つだとか。ペーパーカップがかさばりそうですね。


Magical Star Sign


トンさんの作品ですが、なんとなくGoldsteinっぽい感じもしますね。
マジックランドのオンラインカタログにある「選ばれた星座」が該当商品っぽいのですが、どうでしょうか。
っていうか、マジックランドのオンラインカタログ、ずいぶん更新されてないですね。


Chameleon Pieces


これでもか、というくらいの変化。なんか、えらいことになっています。
さすがはAragon。ビデオダウンロードの形式です。


Million Dollar Baby


なんとなくトリックの予想はついてしまうのですが、でも自作は面倒、っていうか無理。
日本円で演じられるなら買ってもいいな。


ではまた来月。