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Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

道具としては、大小2通の封筒です。サイズが異なるだけで、どちらも機構としては同じものです。
たとえば、数枚のカードから1枚を選んでもらうが、選ばれたカードが予言されている、といった現象の演技が可能です。
消耗品ではなく、繰り返して使用することができます。
蓋の部分に、「貼ってはがせる糊」のようなものが塗られています。消しゴムなどでこすれば、はがすことができるかもしれません。

この商品を初めて見たのは、Eugene Burgerの「グルメ・クロースアップ」だったかのDVDです。
その中でピアット・エンベロップの機構も紹介されていたのですが、細かい部分についての解説がなかったため、以前から手に入れたいと思っていたのでした。
というのも、去年、この商品と同じことのできるアイデアを思いついたのですが、作り方が同じかどうか、確認したかったのです。

しかしながら、すでに卸でも扱っていないため、どうしたものかと思っていたところ、東京マジックのカタログにまだ在庫が残っていたことを確認し、購入することができました。

この商品と同じ機能をもつ商品としては、すでに紹介した、オズの封筒や、封筒とマジックなどがあります。
「封筒とマジック」は本項執筆時点でも入手が可能です。様々なトリックの解説された冊子も付いてきますので、おすすめです。



ダイスの貫通トリックといえば、今年のテンヨー新商品にもありましたが、こちらはよりクラシックな手順。
そして、テンヨーの「大脱出」とちょうど好対照なギミックでもあります。

Hocus Pocusで購入したので、日本語の解説はありませんでした。
で、添付の解説書を見たら、最初のページにURLが。
チュートリアルの動画か何かが見られるようなのでアクセスしてみたら、ウィルス感染している、という警告が。
なので、元のサイトまで戻って「ウィルス感染してますよ」というメールを送ったら、mailer-daemonに返される始末。

なので、イラストの1枚もない解説書、ギミックと上に紹介した動画を見ながら、どういうことなのかを理解しなければなりません。

で、動画にもあるトリックのいくつかは、ギミックを自作しなければなりません。
そのための材料も入っているのですが、使うのが難しいものもあります。
準備が面倒なのに現象はあっさり、というあたりは、いかにもMartin Luisらしいような気もしますね。
今年は秋が長いな、と思ってたら、12月のアタマは真冬なみに冷えるとか。
防寒対策をしっかりしなければなりませんね。

ところで、わたしは「山海ぶし」という、梅干しーペーストの瓶詰めを好んで食べるのですが、不意に思い立って、鰹節1パックと山海ぶし大さじ1.5杯をお湯で溶いてみました。
かつお梅が好きなら美味しくいただける、簡単スープができあがりました。
夜に小腹が空いたときなどに食べることにします。欲を言えば、もうひと味ほしいところですが。

さて、では恒例の部活動の記録より。


Blown Away Pocket Watch


非常に不思議です。
時計と別売りで、動画でも使用している紙幣を販売しているので、普通の日本円だと演じられないっぽいですが、不思議です。つまり、ほしいです。

しかし、アメリカ国外には発送してくれない上、品切れです。
ぎゃふん!


Houdini's Last Transposition


一段目の現象はよくみますが、さらにアディショナルな現象が。非手品人には面白くうつるように思われました。


Juan Tamariz Royalistic


タマリッツって、こういうパケットトリックも作るんですね。
ちょっと意外です。
現象はわかりやすいし、手順も難しそうには見えないし、国内でも販売されそうです。


Sizzle


パケット続きでこちらも。
やはりさほど難しそうではありませんね。手軽、そして不思議。
問題は、手品をしないひとがこういうトリックに着いてきてくれるのか、ということですが。


Pro Switch Box


残念ながら、卸で品切れ。国内販売店も品切れ。
海外ショップで在庫のありそうなところをみつけたので、買っておきたいと思います。


ReCard Monte


ちょっと現象がごちゃっとしてて、好き嫌いがありそうですが、わたしは好きです。




というあたりで、また来月。


見ての通り、非常にシンプルな現象です。

正直に申し上げると、わたしは、これをうまく使いこなすことができませんでした。
要は、ちゃんと立たないのです。

技術らしい技術は不要なのですが、コツというか慣れというか、そういうものが必要です。
そして、そこそこ練習してみたのですが、わたしにはそういったコツが身につかなかった、ということです。

トリックに触れないレベルでいくつか申し上げると、この商品にはいくつかギミックがついてきていて、メインのギミックをうまく操れなかったことはもちろん、サブのギミックを機能させることが出来なかったのです。

解説書には動画での説明のURLが紹介されていて、その動画も見てみたのですが、解説書に書いてあること以上のことは解説されていない、というか、コツについての説明やサブのギミックについての解説はまったくありませんでした。

というわけで、残念ながらお蔵入りです。
尤も、使いこなせてもお蔵入りなので、そういう意味ではあんまりほかの道具とかわりませんが。
B’ウェーブ
(B' Wave)

★現象
四枚の青裏のカードがあります。実はこれの四枚はすべてクイーンです。そのクイーンのうち一枚を観客に選んでもらいます。すると、最後に残った一枚だけが表向きになっています。さらに、その一枚だけが赤裏のカードで、残りの三枚はまっ白のフェイスになってしまいます。

★解説
 フィル・ゴールドシュタイン師(マックス・メイビン/マックス名人)の名作パケットトリックです。パケットで行うブレインウェーブデックと思ってもらえればわかりやすいと思います。
正直なところ、買ってすぐ「しまった…」と思ったネタです。
が、演じるほどにウケがいいのと、導入のコツをつかむ練習になるのとで、今では手帳に挟み込んでいつでもできるようにしているくらいです。

解説にはなかったと思うのですが、最初にエルムズレイカウントを使っています(※この点、下記参看)。
手順さえちゃんと理解していれば、それ以外にテクニックは不要です。

なお、このトリックの改案としては「ツイステッド・シスターズ」(ジョン・バノン師)があります。

※エルムズレイ・カウントを使用することについてのご質問をいただきました。
その回答として、私見を下に加えました。興味のある方はお読みになってください。

★相性のいいアイテム
名作というほかありません。神秘的な雰囲気で、ゆったりと演じるべきマジックです。
あまり他のマジックと一緒に演じて、印象をぼやけさせてしまいたくありません。
なので、ちょっと一服という場面や、晩餐のあとの余興に、という場面で演じたいマジックです。

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
謎屋 2500円 ○ 大阪
THE MAGIC WAREHOUSE $9.00 ▲ アメリカ
Hank Lee $10.00 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★☆

 

追記:エルムズレイ・カウントを使うわけ
解説書の手順だと、四枚のカードを束ねた状態でテーブルに置き、それから演技を始めます。
それだと四枚のカードがどういう状態なのか、観客にはよくわかってもらえていないんじゃないか、という点が気になり、
そのため、最初に裏向きのエルムズレイ・カウントを行って、それから始めることで、オープニングの状況を明確にさせました。
さらに、エンディングの「一枚だけが赤いカードになっている!」という現象を際立たせているつもりです。
この場合、ギミック部の位置が重要になってくることは言うまでもありません。
また、セリフも少し変更する必要(青いカードが赤くなった必然性について)があります。
(わかりにくい文章で申し訳ありません)

追記:それだと「色の変化」のマジックになるのでは?
このようなご指摘を頂きましたので、少し私見を述べることにいたします。
B’ウェーブの本質は「観客が自由意志で選択したカードのみが表向きになっている」というところにあると言えます。
それこそが、このトリックがメンタルマジックである所以だと考えます。
それ以外のカードがブランクフェイスであったり、選択したカードのみ裏の色が違う、という現象は、その本質を彩る演出という次元で捉えるべきでしょう。
とすれば、本質的な部分の変更――その時点ですでに「B’ウェーブ」ではなくなると思いますが――さえしなければ、あとは演出の次元の問題であって、メンタルマジックとしての本分を誤ることはない、と判断しています。

さらに追記:事実誤認についての自己批判
その後、「メンタルマジック」というもの自体にかかわるご指摘(ss_tmpさん)をいただきました。
「知覚できない筈のものを知覚する、というのがメンタルマジックmentalismの本質」であるという趣旨でのご指摘でした。
わたしはメンタルマジックを「超能力風のもの」として漠然と認識していたのですが、このご指摘をうけて、自分の認識不足を痛感いたしました。
さらに別の方(トヒさん)から、
>「メンタル(心理的な)マジック」と「サイキック(超心理的な)マジック」との違いなのかな。
>多分「(自称)超能力者がやって超能力として受け入れられること」の部分集合なのではないかなとか思ったり。
とご意見を頂くに至って、わたしの誤認は自ずから明らかになりました。

エルムズレイ・カウントを行っていてもそれはメンタルマジックとしての本分をはずれない、という認識のものであったのですが、
しかしながらこの行為によってこのトリックはメンタルマジックではなく、普通のマジックになってしまっていたのでした。
この点、不明を恥じるとともにご指摘いただいた方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
memo mind cards


イメージしか伝わらない動画ですね。

コンセプトとしては、「メンタリストが手品道具使うのってよくないよね」らしく、様々なイラストが赤と青の二色で描かれたカードです。
ちょうど、デック1組くらいの枚数です。
これで40ドルオーバーは、正直高いような気もしますが、仕方ないのかもしれません。

ただ、解説されているトリックがほとんどないのはいただけません。
現状では、選んでもらったカードのイメージを当てる、くらいです。
今後、この道具を解説したDVDも出す予定がある、という話ではありますが……

やっぱり、それでこの値段はないよなー。
レッド・ローバー
(Red Rover)

★現象
いわゆるカードアクロス現象です。
観客にデックから20枚のカードを出してもらいます。カードがすべて異なることを確認してもらいます。
そのうちの10枚を演者が持ちます。
残った10枚のカードを観客に見せ、好きなカードを一枚、心に思ってもらいます。
改めてそのカードの枚数を数えると10枚あったはずが9枚しかありません。
そして演者の持っていたカードを見ると10枚だったはずが11枚になっています。
観客に、心に思ったカードを尋ねてから9枚のカードを見てみると、そのカードが消えています。
演者の持っている11枚のカードにそのカードがあります。

★解説
Dan Harlan師の考案です。

効果が優先されるか、演じやすさが優先されるか。
カードアクロス、あるいはプリンセスカードトリック型の商品はいくつかありますが、
常に問題になるのはその点だと思います。
前者を優先したものがレッド・シー・パスオーバーであり、後者を優先したのがこの商品でしょう。

同種のトリックとしては他に、ダブルクロスド等があります。
なぜかカードアクロス型の現象が好きで、もう買う必要もないんじゃないか、と思いながらついつい購入してしまいます。
類似商品と比較したところ、ストレンジ・トラベラーズと難易度としても現象としてもほぼ同じように感じました。
よって、どちらか一方を持っていれば良いと思います。

★相性のいいアイテム
演技のなかではシメに使うべきであろうと思われました。
前にもってくるとすれば、あまり派手すぎないもの、ア・ワード・イン ・ア・ミリオンや
スプーキー・キーのようなものが良いでしょうか。
◆ア・ワード・イン ・ア・ミリオン
◆スプーキー・キー

2007.2.4

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $12.00 ▲ アメリカ
Elmwood Magic $14.95 ▲ アメリカ
ミスターマジシャン 2000円 ○ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★☆


道具は5枚のカードと1通(?)のプラスチック製封筒のみで構成されています。
そのほかには何も使いません。

技術は不要、演技そのものについても練習はほとんどいりません。
面白く演じられるかどうかは、また別の話です。

考案者は「ラストカード」「トリオ」などで知られるAstorです。

この手の黒いプラスチックの加工とメンタルマジック的演出はお手の物の彼です。
仕掛けも、ギミック厨房の心をくすぐります。

あるところで某クリエイターさんに見せたところ、「(透視する対象を)演者が触るのって、不可能性が下がりますよね」とのコメントを頂戴しました。

たしかに、そこは難しいところ。
触らない場合は観客に仕掛けがバレるリスクが高まるし、触ると不可能性が下がるし。
「触らなくてもよくて、観客にばれるリスクが低いトリック」の商品があればいいのですが。

なお、この商品についてくるカードですが、先に紹介した「シンボライザー」添付のベルベット製袋がジャストサイズです。
まるであつらえたくらいにぴったり。
レッド・ソウト
(Red Thought)

★現象
観客に五枚のESPカードを見せます。カードの模様は黒です。バックはすべて青です。
紙と赤のペンを渡し、五つのマークのうち、一つを描いてもらいます。
カードを見てみると、観客が描いたものと同じカードは模様が赤に変化しています。

★解説
El Duco師の考案です。

たとえ広義のそれであったとしても、これを「メンタルマジック」の範疇に入れるべきではないと個人的には思いますが、
El Ducoのオフィシャルショップではメンタルマジックのカテゴリに入っています。

さて、商品を見ての感想ですが、一言でいうと「がっかり」です。
実は、上の現象説明には嘘(に近い表現)が含まれています。
本来なら書くべきでないのかもしれませんが、商品の現象説明にもはっきり書かれていることですので、
敢えて書きました。がっかりしたのはもちろん、その「嘘」についてです。

そんなに高い商品ではないのですが、しかし、それなりのひねりは欲しいところです。
El Duco製の商品を購入したのは初めてなのですが、他の物も同じようなクオリティであるとすれば、
今後は購入を見合わせなければなりません。

また、手順構成にも無理があって、解決法は現実的でありません。
少なくとも、メンタルマジックにおいてしてはいけない動作をしてしまっていると思います。

★相性のいいアイテム
お蔵入りです。
同じESPカードの商品であれば、シンボル・クラッシュかプリディクション・インボッシブルをおすすめします。

2007.2.19

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Trickery $29.95 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★☆☆☆☆
Symbolizer


先日のMagic Warehouseの20%セールの折に購入しました。
もっとも、この商品は最初から値引き対象でしたが。

現象としては、アウト・オブ・ディスワールド風メンタルマジック、とでもいいましょうか。
購入前に動画を検索しておけばよかったな、というのが正直なところ。

そんなに悪いトリックだとは思わないのですが、見せ方ががあまり好きじゃないんですよね。
最近も、これに類するトリックの商品を手にする機会があって、この商品よりももう少しひねりがありましたが、やっぱりイマイチだな、と思ってしまいました。

それと、一部のカードのバックが汚れていて、それで演技ができなくなるわけでもないのですが、そういうのもちょっとイヤだな、と思った次第です。

ただ、この商品に添付のベルベットの袋はなかなかきれいなので、これは別のトリックに使おうと思います。