Small Magician MINI -29ページ目

Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

オフィス・ファンタジアのワンコインマジックシリーズにある商品です。
ワンコインで年齢当て……というと、なにかのおまけに付いてくるような商品を想像してしまいそうです。
それもあながちまちがってないのですが、よく出来ています。



まず、計算がいりません。
ほぼセルフワーキングなので、すぐに演じられます。
道具を見ても、「たぶんそうなる仕掛けがあるんだろうけど、よくわからない」(機械に疎いひとが、テレビやラジオの中身をみたときのような気分)という感想を抱きます。

そして、なにより、不思議。
いい道具です。
クインテット・ボックス
(Quintet Box)

★現象
  100円玉にサインをしてもらいます。観客に借りたものでもかまいません。これを一瞬にして消します。そしてポケットから小さな赤い箱を取り出します。
箱の中にはまた箱が入っています。さらに、その箱の中には箱が…そして最後の箱を開けると、サインをしてもらった500円玉が。

★解説
 テンヨー製品のアレンジは吉沢卓弥師です。オリジナルの考案者は不明です。

海外では「Spellbinding Boxes」という名前で販売されています。
テンヨー製品はプラスチック製ですが、海外製品は真鍮(?)です。
見栄えとしては、こちらのほうがよいでしょう。

なお、現象説明で「これを一瞬にして消します。」としたのは、ギミックでそうなるのではなく、テクニックでそうしなければならない、ということです。
消し方はなんでもかまいません。
『入門シリーズ コインマジック』や『コインマジック事典』等を読んで習得してください。
なので、下の「技術」は、このテクニックの難易度を含みません。
ご注意ください。

★相性のいいアイテム
インパクトのある現象です。コインマジックを一つ二つしたあとによいでしょう。
ただ、この商品は100円玉サイズくらいを使うので、ハーフダラーなどはあまり向きません(できないことはないのですが)。
ましてや、ワンダラーは無理です。
なので、ハーフダラーを使ったコインマジックと組み合わせるのは少し難しいかもしれません。

2004.10.26

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Special Magic Dealer's Shop 840円 ◎ 大阪
THE MAGIC WAREHOUSE $35.00 ○ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★★☆
以前に販売されていたのを買いそびれたので、これを機会にいくつか買いだめしました。
今回はコンプリートセットもあわせて購入。

この商品、意外に安くて、ホントにこの値段でいいの?と思ってしまいます。
在庫が継続すれば、「あとちょっと買えば、送料無料」というときなんかに買ってしまいそう。

演技としては、ブックテストが一番向いていますが、たとえばあるカードがデックの何番目にあるか、といったこともこっそり知ることができます。
また、お手伝いの観客になんらかの情報を伝えるときなどにも使えるでしょう。

作動の音はそこそこしますので、静かな環境だと使いづらいかもしれません。
インポッシブル・マトリックス
(Impossible Matrix)

★現象
三枚のコインの上にカードをかぶせます。一瞬のうちに一枚のコインが消え、別のカードの下にあらわれます。
このようにして一枚ずつコインが瞬間移動します。



★解説
 John Kennedy師の考案です。

シンプルながらおもしろい仕組みです。
コインマジックにしては安いので、どういう仕組みかと思っていたのですが、品物を見て納得しました。

ただ、仕組みを知ってしまうとイマイチ人前で演じる気になれません。
仕組みの部分と連動する動作が気になるからです。

★相性のいいアイテム
他のコインマジックを演じたあとに演じるべきでしょうか。
ギミックを別のものに作り直せば、ギミックを取り除くのも容易です。

2004.5.12

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Magic Pro Shop $12.95 ◎ アメリカ
Hank Lee $10.00 ◎ アメリカ
謎屋 2500円 ○ 大阪

★動画サイト
サイト名 動画形式
Penguin Magic mov.wmv

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★☆☆

 
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★現象
演者は観客に二十枚足らずのカードを見せます。
まるでボードゲームのカードのようで、それぞれのカードには髑髏や旗といったマーク、
あるいは赤や青の丸印が描かれています。
観客にそのような特徴のひとつを選んでもらいます。
しかし、それは演者によって「予言」されていたのです。

★解説
Menny Lindenfeld師の考案です。

トリックのオリジナルはエキスパート・デックのHaim Goldenberg師だそうです。
解説書によればGoldenberg師のオリジナルの欠点を改良し、より強い印象を与えることができるものだ、
となんだかGoldenberg師に失礼なことが書かれています。
自分が考案したものに、こういう書き方をされたら、わたしなら少なからず気分を害します。

そういった印象に原因があるのかないのか、正直、「確かに賢いとは思うけど、面白くないしさほど不思議でもない」
という、悪い意味でのメンタルマジックの典型になってしまっていると感じられてしまいました。

演技は簡単で、リセットもすぐにできます。
が、それ以前の問題が克服されていません。

現象の説明では「Mind Reading」となっていますが、その演出だと無理があります。
「Prediction」じゃないと不自然でしょう。

解説書はさほど難しい英語で書いてるわけでもないうえに、イラストもあるので、
高校程度の英語力があれば易々と理解できると思います。
が、このレビューを読んだあと、この商品を買おうというひとはまずいないような気がしました。

カードは紙製で、ほどほどの作りです。
お世辞にも「道具は綺麗に作ってあります」とは言えません。

近いうちに「面白くも不思議でもないトリックがあるんだけど、演じてみていい?」と
手品人の集まりで試してみようと思います。

★相性のいいアイテム
実験的に演じてみて、そのあとは多分お蔵入りです。

2006.12.1

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $18.50 ○ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★☆☆☆☆
非常にきれいな作りのフォーシングバッグです。
色はたぶん、黒だけです。
外側はつや消し、内側はやや光沢のある、柔らかいナイロンのような生地です。

フォーシングバッグなので、使い方次第でどうにでもなるのですが、この商品のポイントは中に手を入れてもらうときに違和感がない、というか、不審に思われる可能性が少ないことです。

たとえば、白いボールを3つと黒いボールを1つ袋の中に入れて、4人の観客にボールを1つずつ取ってもらい、その色を当てる、という演技をするとします。
フォーシングバッグについてご存じの方ならわかると思いますが、なんというか、普通のフォーシングバッグだと都合の悪い場面がありますよね。あれが解消されます。
別の難点が生じなくもないのですが、それはわずかな工夫で回避可能です。

ただ、フォーシングバッグをそのまま使う演技って、いまいち冴えないというか、おもしろみが少ないので、演技の一部として使用したいところではあります。
1/3の奇跡
 

★現象
  封筒を観客に示します。そしてダイヤの7.8.9のうち、一枚を心に思ってもらいます。
そして封筒を開くと、三枚のカードが入っていて、観客の思ったカードだけが表をむいています。このカードだけが赤裏のカードで、残りの二枚は青裏の白い(ブランクフェイス)カードです。

★解説
 岸本道明師の考案です。
カタログにはありませんが、ひょっとしたらATTOで販売してくれるかもしれません。
わたしは阿倍野近鉄百貨店にある、師のディーラーブースで直接購入しました。

現象としてはB’ウェーブによく似ています。しかし、B’ウェーブでのストレスを解消している、一種の「改案」であるといえます。
(その分、また別のストレスが発生してしまっている感があることも否めませんが)

★相性のいいアイテム
現象はB’ウェーブとほぼ同じなので、演じる状況もやはり同じといえるでしょう。
ただ、こちらは封筒という小道具を使うので、その封筒が現れるのに丁度いい状況設定をつくるといいかもしれません。
例えば、ブッダ・ペーパー・ミステリーの中から取り出すとか。
◆ブッダ・ペーパー・ミステリー

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
阿倍野近鉄百貨店7F ディーラーブース 1500円 ○ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★★☆


観客に入れてもらうものは、一定の条件であれば何でもかまいません。
スマートフォンくらいなら問題なく演じられると思います。

先日、うちで忘年会をしたときにこの商品の話題になったのですが、演技しやすくするために少し改善が必要だ、という話になりました。
このまま演じると、演技の途中で事故が発生しかねません。

ギミックは、意外に類似品をみたことがなくて、なかなか悪くないものです。
消耗品ではありますが、一部は容易に、一部はちょっと面倒ですが、交換が可能です。
さて、気を取り直して、いよいよ過去3年に購入したアイテムのなかから、ベスト3を発表します。

3位は同着で2点あります。
別に点数化して順位を決めているわけでもないのですが、自分のなかで「これとこれは同じランクだな」と感じたので。

3位・ノストラダムスの箱http://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11443282766.html

3位・Jumbo X-ray Envelopehttp://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11935055776.html

同着3位のひとつ、「ノストラダムスの箱」は、かつて別の名前で商品化されていたものがリメイク販売されたものです。
値段もそこそこのものですが、満足度もそれに見合ったものです。

もちろん、こんな面倒な道具を使わずとも、もっと面白い手品があるのは知っています。
知っていますが、それでも、不可能性のより高い手品道具があったら買わずにいられない、というのがギミック愛好家の業というものです。

同じく3位の「Jumbo X-ray Envelope」は、Astorお得意のプラスチック製品です。
わたしはAstorの商品が好きで、気に入ったものは買うようにしています。
ただ、Astorの道具は大きいものが多くて、演じるのにかさばることもしばしばなのですが、この道具についてはA4サイズ以下と、比較的コンパクトです。
なのに、サロンのようなところでも十分はっきり見せられる。ちょっと値段が高めですが、その値段で同じものを作れ、といわれても、作れません。


続いて、ベスト2位。

2位・Psychic Cardshttp://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11902146452.html


こちらも、プラスチック製です。原材料に対するフェティシズムはないのですが、不可能性の高いメンタルマジックを演じられるところ、類似ギミックがないわけでもないものの、それらよりもいくつかの点ですぐれているところなどを勘案して、2位としました。

こちらも、値段は少し高めです。
が、どうでもいい道具を複数買うよりは、満足度も高いと思います。
紙ではないので、消耗もしません。


そして、最後に1位の発表です。





1位・マジックバタフライhttp://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11931882739.html

予想通りというか、やはりこの道具ですね。
今年、機会があっておもちゃショーに行ったとき、プロトタイプの実演を見てから、この道具に早く触りたい、と思い続けてました。

考案は、ご存じ佐藤総さん、日本の奇術界が誇る才人です。

仕掛けは、前例がまったくないわけでもないのですが、ある工夫によって、それを推測させることを難しくしています。
しかも、それが現象の不思議さを高める効果があるとなれば、言うことがありません。

Magic Cafeでは"Very Tenyo."と評されていました。
このトリックがテンヨー的であるかどうかは判断の分かれるところでしょうが、今後のテンヨーにあって、佐藤さんが新しい世界を切り拓いていく、佐藤クオリティがテンヨーのスタンダードとなることを楽しみにしています。


といったところで、2011~2014のベストトリック紹介は終了です。
次は2017年か2018年の年末に。

みなさま、良いお年をお迎えください。
というわけで、ベスト3発表の前に、この3年間で買ったものの中から「これはないだろ」というワースト商品を発表します。
ひょっとすると、ベストよりもこのワーストの方が楽しみという方も?

なお、個人の感想に基づいていますので「いや、自分はこれ、むしろベストなんだけど……」といったことがあっても、ご容赦ください。
国内で販売してる商品はないと思うので、その可能性は低いと思いますが。


ワースト3・Sync 3http://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11849964631.html

道具自体は「まー、こんなもんだよねー」という代物。カードは丁寧にできてると思いますよ。
しかし、よくよく動画を見てみたら、なんでこれを買ったのか……と思いました。
トリックはそのままですよね。

ワースト選出のポイントその1は、値段です。
カードと小物のセットで、35ドルって。
20ドルそこそこが適正価格だと思います。まだ円高の頃だったからよかったものの。

ワースト選出のポイントその2は、解説URLが死んでたことです。
ウェブで動画を公開するタイプの商品は、これが困るんですよねー。


ワースト2・Redonkuloushttp://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11593077860.html

こちらの商品は、なんといってもクズみたいなトリックと、それに見合わない値段です。
いやー、びっくりしました。
値段は60ドルで、そりゃ10年以上も手品道具を買ってれば「値段と商品のクオリティが正比例するわけじゃない」ことくらい知ってますけど、これはひどい。

解説されているトリックは一つだけ、無駄にデカいパッケージの中に入ってるのは、実質、解説DVDのみ。
プロモーションで公開されている動画は、実際の演技の大事な部分を省略してる、と。

実はその後、たぶんこのトリックのアレンジであろう演技を実際に見る機会があったのですが、なんかビミョーで。有り体に言えば、長々と演技する割には面白くなかったんですよね。


そして、お待ちかねのワースト1はこちら!


ワースト1・The Envelope Pleasehttp://ameblo.jp/beesmallbee/entry-11536906520.html

びっくりするくらいゴミ!何しろ、「エンベロップ」と書いてるわりに、封筒は全く関係ない。
そして、プロモーションで解説されている現象説明と商品自体の現象がまったく別!
さらに、トリック部分も色々ひどい。
どんだけひどいかは、リンク先のレビューをご覧ください。

過去3年どころか、これまで購入してきた道具を振り返っても、指折りのゴミです。

と、妙に興奮したところで、明日こそ、ベスト商品の紹介です。