Small Magician MINI -27ページ目

Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

アイ・トゥ・アイ
(Eye to Eye)

★現象
演者は小さなボールを観客の一人に渡し、誰か一人、どちらか片手に握ってもらいます。
演者はもちろん、誰がどちらの手に握ったのかを見ません。
観客たちに両手を突き出してもらいます。
演者は拳に触れることなく、誰がどちらの手に握ったのかを当ててみせます。

★解説
Charles Gauci師の考案です。

道具を見て、説明書を読んでも、1分くらい、意味がよくわかりませんでした。
頭が?でいっぱいになったとき、ためしに自分がボールを握ってみたら、
ようやく意味がわかりました。

仕掛けの大枠の部分は目新しいわけではないのですが、
核心は非常にクレバーです。
メンタルマジックがあまり好きではないミスターマジシャンで取り扱っている理由が
よくわかりました。

ただ、わたしの購入した道具は、実はあまりうまく機能しません。
他の道具がどうなのかはわかりませんが…
いずれにせよ、ボールが気にくわないので作り直そうかと思っていますので、
そういう意味では問題ありません。

師にはさらに「ボディ・ランゲージ」という道具もあるようで、
ミスターマジシャンでは併用を勧めています。

難易度は非常に低く、ルールさえ理解すれば、すぐにでも使えると思います。
また、「指輪タイプ」というのもあるようです。

★相性のいいアイテム
演技のスタイルから、当然、複数の観客との距離が近いトリックで、
テーブルを必要としません。
同じ状況のトリックとしては、パーフェクト・クリップボードSやオッドボールがあります。
◆パーフェクト・クリップボードS
◆オッドボール

2008.11.11

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 4900円 ○ 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★☆☆
ワイルド・ビル
(Wild Bill)

★現象
観客から一枚、お札あるいは名刺を借ります。当然、事前に何かをセットすることはできません。
これを何も左手の指先に乗せます。
すると、音もなくそれは回転し始めます。
最後は、もちろん借りたものを観客に返すことができます。

★解説
Tim Star師の考案です。

いわゆるホーンテッドビル現象ですが、機構はこのタイプのトリックによくありがちなものとは大きく異なります。
むしろ、よりプリミティブな方向に近づいた印象です。

最初、動画で見たときは大変に不思議で、勝手に従来のものと同じギミックだと思いこみ、
その仕掛けを考えてしまったのですが、思いこみでした。
これまでのギミックよりも、より手軽に演じられると思います。
予想外のミスも少ないでしょう。

ただし、日本円の札で演じるのは多少面倒があるかもしれません。
二つ折りの財布から出された札だと、非常に面倒です。
また、名刺の場合だとギミックは露出しないものの、ハンドリングがぎこちなくなってしまいます。

技術的な難しさはないのに実演は結構難しい、というやっかいな代物ではあります。
ハンドリングはなかなか巧みで、シンプルで不要な動きが少ないです。
ただし、肝心な部分の手つきだけが問題な気もします。

状況としては、回りを囲まれていてもさほど困ることはないと思います。
座ってでも立ってでも演じられます。

★相性のいいアイテム
方向性としてはスプーキー・キーに近い気がします。平行して演じることは
おすすめできませんが。
ただし、スプーキー・キーの場合は道具自体に神秘性があるのに対し、このワイルド・ビルは
そのような神秘性よりも、日常にあるものを使うあたりにその魅力があります。
となれば、バットあたりにつなげるとか、あるいはホット・リードからつなげてくるとか、
そういった展開がよいかと思います。
◆バット
◆ホット・リード

2007.6.15

★動画サイト
サイト名 動画形式
Creation by Star wmv

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Magic shop UK £12.99 ○ イギリス
Stevens magic Emporium $22.50 ○ アメリカ
Creation by Star $19.95 ○ 不明

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★☆☆


あまり上手な手つきではありませんが、現象には変わりありません。
観客に好きに選んでもらったカードが予言されている、というのが基本現象です。

また、選んでもらったカードをデックに戻して、シャッフルしてから好きな数字を言ってもらい、それを見てみると観客の選んだカード、という手順も演じられます。
もちろん、同じカードはほかにありません。

ずいぶん古いトリックですが、なぜか今まで手に入れていませんでした。
先日、謎屋へ行った折、棚に並んでいるのを見て「ここで買わないと、二度と買う気にならないかも」と思い、購入しました。

カードは、なんというかねっとりした手触りで、裁断はかなり粗いように感じられました。
リフルシャッフルなんかも、カードが傷みそうで、あんまりやりたくありません。

動画でも、ちょっと不自然な手つきというか、必要以上に力が入っているところがあります。
もっとナチュラルに演じられる演出例を考えたいところです。
とはいえ、難しい技法は不要ですし、カジュアルに演じることができます。
ただ、同じ観客を相手に、複数回演じるのは難しそうです。
【現象】
木製のプレートに、ネックレスが飾られています。
演者は観客に、数字ではなく模様の描かれたダイスを観客にわたし、ふってもらいます。
ダイスの目についての説明書きを渡し、そのダイスの目の意味を確認してもらいます。
ネックレスを引き上げると、そのダイスの目と同じ模様が描かれています。


「タイのみかめくらふと」ことMagic Wagonの商品です。
正直、Magic Wagonの商品はこのところハズレが多くて、「これが気に入らなかったら、もう買わないな」というつもりで購入しました。


うーん、もうMagic Wagonの商品は、いいかな。


トリックの部分に抵触するので細かいことは言いづらいのですが、工夫が甘いというかイマイチというか、「そこをもうちょっとどうにかしてくれよ」という気持ちになるのです。
このあたり、工芸品系の手品道具にはよくあるのですが、演技の途中に、どう考えてもなんかしてるだろう、と思わせてしまう動作が入るんですよね。
あと、作動音。

作りは丁寧なんですよ、確かに。
ですが、この、工夫の足りなさにがっかりさせられるのは、もうごめんです。
夢の紙幣製造機

★現象
演者は観客に、長細く黒いプレートを観客に見せます。
プレートは、枠に入っています。枠からプレートを抜きとり、これを示します。
プレートの表面には透明なプラスチックの板が扉のようについています。
板には一万円札の絵が白い線で描かれています。
板を開いて見せますが、中には何も入っていません。
これを枠の中に戻します。
そして、枠からプレートを引き抜くと、音もなく一万円札が現れれます。
もちろん、本物の一万円札です。

★解説
あかぬまとしを(赤沼敏雄)師の考案です。

三月末まで20%オフセールということで、購入してみました。

お金を使ったトリックはとかくウケるものですが、とくにそれが一万円札のように
大きい額のものならなおさらでしょう。
プレートの改めをするときに「これ、五万円で買いません?」というクスグリを入れたりしてもよいかもしれません。

用具としては非常にシンプルで難易度も低く、5分もあれば演じられるようになります。
動作にも怪しいところはほとんどりません。

★相性のいいアイテム
単に一万円札を出しただけで終わると、観客のは用具の怪しさに目を付けてしまいそうです。
となると、出してきた一万円札をビルスイッチで千円札にするとか、
そういったミスリードが必要になりそうです。
Visi-Billのビルスイッチはビジュアルで良いですが、Reserveに収録されている
TTを使わない手順もよいかと思いました。
◆Visi-Bill
◆Reserve

2007.4.1

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
トリックス 1570円 ◎ 大阪/東京

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★☆


現象はクラシックですが、トリックは新しい。


紹介の動画では、少しカットしているところもありますが、演技の中でさほど不自然に見えるところではありません。
手品人だと、気配というか、なんとなく追えてしまうところ、というくらいで。

非常に美しいトリックです。
さほど難解な技法が必要なわけでもありませんが、練習は必要でしょう。
ただ、その練習は、一人で行うのが難しいもので、そのあたりが悩ましいところです。
奇術の練習会みたいなものをまわりの手品人と行う必要があるかもしれません。
その点、大学の奇術研などに参加してるひとは、有利ですよね。

付属のデックは、バイスクルではなく、フェニックスです。
赤デックですが、自分で用意すれば青デックでも演じることができます。

不満があるとしたら、なぜもう1枚のカードを足してくれなかったのか、というところでしょうか。
加えると、説明が煩雑になるためでしょうか。
しかし、それがあれば、もうちょっと演技の機会が増えるのに、という気もします。

とはいえ、トータルでよくできたトリックです。
サロンでこぎれいな演技をしたいひとにはおすすめです。
ミスレッド
(Misled)

★現象
いわゆるペンスルー現象です。折ったお札に鉛筆を突き刺します。しかし、鉛筆を抜いてもお札は破れていません。また、お札に鉛筆を挟みます。しかしながら、鉛筆はお札から溶けるように滑り落ちてしまいます。

★解説
  ティモシー・ウェンク師の考案です。

従来のペンスルー現象とは全く別の原理です。
第一の現象は今までのものと現象としてはあまりかわりませんが、第二の現象は「A.E」のように演じられます。二つの現象を演じられるわけです。

全然関係ありませんが、この商品の説明書、考案者の名前よりも「テレビでデビッド・カッパーフィールドが演じた!」っていう宣伝文句の方が大きく載ってるんですよね。いかにカッパーフィールドの影響力が大であるか、ということを知らしめています。

★相性のいいアイテム
ペンスルーですから、この演技の前にビルスイッチなどを演じるのもいいでしょう。
ビルスイッチは『クラシックマジック辞典Ⅱ』や「Visi-Bill」に解説があります。
演技は二段階なので、この前後にあまりこってりしたマジックを演じない方がいいと思います。

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
謎屋 3000円 ○ 大阪
フレンチドロップ 2300円 ○ 大阪
Hank Lee $17.50 ▲ アメリカ
THE MAGIC WAREHOUSE $17.00 ▲ アメリカ
Magic Pro Shop $12.95 ▲ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
Penguin Magic wmv,mov

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★☆
先日、紀良京祐さんが、アンビシャスカードのレクチャーノートを新たに販売なさったので、合わせていくつか商品を購入しました。
そのうちのひとつです。

以下、ショップの紹介ページより。


【現象】
演者は予言を取り出し、テーブルに置いておきます。
1組のカードをお客さんに混ぜてもらいます。
そのカードを4つに分け、それぞれを演者とお客さんで混ぜます。
4つのパケットを、お客さんの手で、全く好きな順番で重ねてもらいます。
演者が「この予言のマジックは少し変わっています。何枚目に何のカードがあるかを予言しておきました。」と言って、予言を開いて見てみると、予言に書いてある枚数目に、予言の通りのカードがあり、完全に一致しています。

○難しい技法や、○○○リフト等は使いません。手品をしている方なら、よく使う方法くらいです。
○デックの中には、予言と一致するカードは、1枚しか入っていません。
○同じデックで普通にマジックが出来ます。なので、いろんなカードマジックを演じた後に、このマジックを演じてもらっても、何の問題もありません。
○何かを加えたり、取り除いたり致しません。
○予言自体や予言のカード、または数え出したカードをスリ替えたりしません。
○このマジックは、凝った仕掛けなどはありません。原理と巧妙さで出来ているマジックです。

以上、引用です

予言も封筒も大好きで、以前から気になっていた商品でしたが、知ってしまっていいのか迷って、買いそびれていました。

ずいぶん前に販売された商品ですので、すでにウェブ上にレビューもあります。
わたしが付け加えることなどないようにも思いますが、購入して満足度の高かった商品ですので、いささかの言葉を加えて紹介しておきます。

機構というか、トリックとしては、大きく2つのポイントがあります。
それらが掛け合わされて、非常に効果の高い現象を生み出しています。

封筒の使い方もクレバーで感心したのですが、個人的にはデックの運用の仕方に感銘を受けました。
そういう操作でそういう風にするんだー、みたいな。
演者の技術的な負担はほとんどなくて、さすがは紀良さん、といったところです。

マネーマシン
(Money Machine)

★現象
  プラスチックの箱の中にローラーがついています。これに千円札を挟んでローラーを回すと、一万円札になります。

★解説
 考案者は不明です。

ハンディサイズのマネーマシンです。様々な現象を演出することができます。例えば…
「これ、偽札検査機なんです。一枚千円札をお借りしてよいですか?これに挟んでください」
そして、でかでかと「本物」と書かれた千円札が。
「よかったですね。本物でした」
など。

★相性のいいアイテム
これを単品で使うよりは、先にお札を使うマジックを演じておいて、そのお札をスイッチするのに使うべきだと思います。
単品でも面白いですけどね。
なので、お札にサインをしてもらい、カップアンドボールを演じてから最後にレモンを取り出し、そのレモンからサインしたお札を出現させて、そのお札を綺麗にするためにこのマネーマシンを使用するとか。

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
謎屋 2000円 ○(◎) 大阪

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★☆☆
2月の終わりにずいぶんと暖かな日があって、その日から目がかゆくて、くしゃみが出て、鼻水に苦しんでます。
そろそろ薬局か耳鼻科に行かないと。

さて、恒例の悪の枢軸部ツイートまとめより、気になった商品をご紹介。


ENGAGED


まずはこちら。
シャレオツな現象ですね。
カードはもちろん消耗品でしょうが、ハートの4以外でも演じられるのかどうか。

そして、演じる人を選ぶ現象です。
「おしゃれなつもりでダサいひと」がドヤ顔で演じると、最低のトリックになります。


チャップリンステッキ


ステージマジックには興味のないわたしですが、かなり鮮やかにステッキがシルクに変化する様にみとれました。
年配の方の多いマジックサークルなんかで実演販売すれば、かなり売れるんじゃないでしょうか。
そういった空間や集団とまったく縁がないので、憶測です。


トライアングルホール


最近、物故したDean DillのDean Boxっぽいことのできる商品です。
正直、ボードのデザインはかなりダサいんですが、現象自体は好みです。
地味な現象ではありますが。
なぜ、もっとシンプルで小じゃれたデザインにしなかったのか。


Changeling


観客がなんか、ハイソっていうかセレブっていうか、なんかそんな感じですね。
それはさておき、現象は大変に好みです。
日本円でも演じられるのか(物理的な意味でも、法的な意味でも)が気になるところです。
国内ショップで扱いを始めたら、日本でも演じられるってことなのでしょう。


Tremble


昨年の夏に、David Stoneのレクチャーで、似た現象の売りネタを演じてるのを見ました。
ぶれるように現れるのは、ギミックの特性による「弱点」だったはずなのですが、それを演出として利用するあたりが非常に好みです。
(同じ機構だとしたら)

そして、Stoneの演じてた商品の名前が思い出せません。
最近も、とある同年代の手品人と話をしていて、固有名詞どころか日常的な抽象名詞すら思い出せない、という話になりました。

老いを感じる年度末。
ではまた来月。