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Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。



投票箱のような白い箱に色々と紙片を入れますが、自動的にスイッチされます。
箱はホントに真っ白な無地なので、デザインセンスのあるひとなら、外側をデコレーションすることも可能です。
作り方の解説はweb上の動画で行われます。
さほど長いものではなく、外国語であっても問題なく理解可能です。

一つだけ欠点があって、リセットがちょっと面倒です。
わたしはi-magicで購入したのですが、リセットについてのちょっとしたアイデアが紹介されていました。

折りたたんでもそこそこ大きいため、持ち歩きはちょっと面倒です。
タイニー・ボックス
(Tiny Box)

★現象
演者は奇妙な箱を取り出します。蓋がついてますが、横に板が張られていないので、
意味がなさそうです。中は空洞です。
しかし、蓋を開けると、中からスポンジボールが現れます。

★解説
三瓶米蔵師の考案です。

実は、すでに品切れです。
要望が多ければ、再販されるかもしれません。

二年近く前、2006年のミカメクラフトカタログを眺めていたとき、
心をわしづかみにされました。
「タイニー」というだけあって、サイズは小さいようでした。
現物は、ポーカーサイズのデックを前に置くと隠れるくらいです。

木製で丁寧に作られているらしいその道具が気になり、
しばらくしてから注文してみたのですが、残念ながら品切れということでした。
その後、The Trickeryで販売されていることを知ったのですが、
45ドルと高額で、送料も考えると8000円近くなるため、
購入を躊躇していました。

そして先日、ふと思い立ってヤフーオークションで探してみたところ、
見事にみつかりました。
しかも、元値(4000円)で。

そんなわけで、二年越しの思いがかなった道具なのですが、
大事にしすぎてあまり人前で見せる気になりません。
ただでさえ人前で見せないのに。

解説にはシルクを出したりすれば、なんてことも書いてあるのですが、
やはりスポンジボールでしょう。
おすすめは50ミリサイズだそうですが、
30ミリくらいで十分じゃないかと思います。

道具を扱うにあたって、特別なテクニックは必要とされません。
が、現象としては単発なので、ルーティンのなかで生かすべきだと思います。

スポンジボール自体はついていません。
お近くのショップでお求めになるか、テンヨーのスポンジボールセットなどを
お求めください。

★相性のいいアイテム
この箱を置くためのテーブルが必要で、なおかつ完全にクロースアップの道具ですから、
シチュエーションはかなり限定されます。
なるべくオープニングに近いところで演じる必要があります。
◆吸い付くグラス
◆ザ・ラストカード

2007.12.25

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Trickery $45.00 ○ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★☆☆
ダイス・チョップ・カップ
(Dies Chop Cup)

★現象
 ダイスカップから手に移したはずのダイスがカップから現れ、逆にカップに入れたはずのダイスが手から現れます。 

★解説
 Stephane Bourgoin師の制作です。

かなり良い出来です。カップ・白ダイス二つ・黒ダイス一つの構成です。
手順書もついてきますが、イラストはまったくありません。
なので、英語が得意な人か、もしくはチョップカップのルーティンをだいたい知っている人じゃないと、読むのは辛いと思います。
わたしはそのあたりのこともあって、ミスターマジシャンで購入しました。

ミスターマジシャンで購入した場合、このダイス・チョップ・カップの手順書だけでなく、John F. Mendoza師やGeorge Schindler師の手順などが解説されています。もちろん、日本語です。

さて、解説されている手順ですが、ちょっともたつく感じです。
筋としては「ダイスがカップにあるか、演者が持っているかを観客にあててもらう」ことになっているのですが、
そのダイスが単にカップか手か、ではなく、演者のポケットに入れるところがあるのです。
つまり、ダイスはカップ・手・ポケットの三カ所のどこかにあることになっているのです。
しかも、ダイスを持った手をポケットに入れて、さらにすぐに出したあと片方の手に渡すふりをしたり(何のためにポケットに手をいれるのか!)、と、
このあたりの不満をどうにか解消する手順を考えたい、と思いつつ、手順書をちょっと変えた程度のものしか考えられません。

うーん。

★相性のいいアイテム
綺麗な道具ですから、綺麗な、下品でないマジックといっしょに。
手順はどうしても長くなるでしょうから、トリに持ってくるのがいいでしょう。
オーソドックスに、カード・コインを演じた後に、と思うのですが。

2005.1.1

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 12000円 ○ 大阪
The Magic Warehouse $72.00 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★★☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★★★
ダイ・サイファー2
(Die Cipher 2)

★現象
真鍮でできたサイコロと円筒があります。
円筒には取り外しのできる蓋がついています。

まず、観客にこのサイコロと円筒を渡し、好きな目が上になるようにしてサイコロを円筒に入れて蓋をしてもらいます。
演者は観客の心を読んで、このサイコロの目を当ててみせます。

次に、観客自身にもわからないように、後手あるいは机の下などでサイコロを円筒に入れてもらいます。
演者はこの真鍮の円筒を透視して、サイコロの目を当ててみせます。

最後に、先ほどと同様に観客自身にもわからないようにしてサイコロを円筒に入れたあと、その円筒を黒い袋に入れてもらいます。
この状態でも、演者はこのサイコロの目を見事に当ててみせます。

★解説
 Chuck Leach師の考案です。

元々は「ダイ・サイファー」という商品があったそうで、その改良品です。
そのあたりもふくめて魔法都市案内さんに詳しい解説があります。

上に挙げた現象説明は一例で、解説書にはもう少しかわった演出法が説明されています。
上手く演じれば、透視や読心術ではなく、予言として演じることも可能でしょう。

かなりすばらしい道具です。
手渡してもギミックの存在に気づかれることはまずありません。
気づかれる可能性は、ある人曰く「50人に1人くらい」だそうです。
実際にはそんなにタネがばれる可能性は高くないと思います。

なんらの技法も用いません。
ただし、きちんと読み取れるようになるにはそれなりに練習が必要です。
とはいえ、それもさほど大変なものではありません。

わたしはこの商品をFields Magicさんで購入しました。
こちらの解説書には、元の解説書には書いていない、ある重要な事項についての記載があります。
それを知らないと、この商品を壊してしまわないとも限りません。

★相性のいいアイテム
メンタルマジックではありますが、前後にどんなマジックをもってきてもだいたいマッチするように思います。
シリアスに演じるのであれば、あとにマインズ・デックあたりをもってきて演技を終えてもよいでしょうし、
コミカルに演じるのであれば、まえにニュートンズ・ナイトメアなどをもってくると面白そうです。
◆マインズ・デック
◆ニュートンズ・ナイトメア

2005.10.17

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Fields Magic 2500円 ○ 大阪
Penguin Magic $25.99 ▲ アメリカ
The Magic Warehouse $28.00 ▲ アメリカ
Elmwood Magic $29.95 ▲ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
Penguin Magic wmv mov

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★★☆
ダイ-ア-ボリック
(Die-A-Bolic)

★現象
観客にサイコロを渡し、出た数字を演者に見えないようにして覚えてもらいます。
そのあと、サイコロの目がわからないように何度かふり直してからしまいます。
この状態で、演者は観客の覚えた数字を当てます。

★解説
 Lubor Fiedler師の考案です。
以前、テンヨーで販売されていたこともありました。

Fiedler師の道具は、なんだかすごく特殊です。
有名な「浮かぶ石」だとか「ブルー・クリスタル」だとか。
ひょっとすると、素材を見て、演技手順を構成する前に道具を作ってしまうタイプのクリエーターなのか、と妄想してしまいます。

この道具も、かなり特殊です。
類するギミックはちょっとおもいあたりません。
ポイントは、
・特定の目が出るわけではない。
・調べられてもまったく機構はわからない。
・当てるのは簡単だが、当てるまでが難しい。
と、いったあたりでしょうか。
繰り返せないこともないですが、多少躊躇されます。

手順は三つほど解説されていますが、どれもイマイチに感じられました。
道具の機構自体はかなり面白いだけにもったいない。
で、以下のような手順を考えてみました。

* * * * *

あらかじめ一通の封筒をテーブルに置いておきます。
演者は観客にサイコロを渡し、何度かふってもらって仕掛けがないことを確認してもらいます。
観客に演者の見えないところでサイコロをふってもらい、出た目を覚えてもらいます。
そのあと、サイコロをふり直して元の目がわからないようにしてもらってから演者はサイコロを受け取り、しまいます。
そして、演者は封筒を開けてから観客に覚えてもらった目を言ってもらいます。
封筒を傾けると一枚のカードが出てきます。
カードには観客が言ったものと同じ数字が書かれています。

* * * * *

なお、卸元のViennamagicのサイトをみると、バージョン2が販売されています。
ドイツ語なのでどのあたりが改善されたのかは不明ですが、「当てるまで」の難しさを軽減してくれているものだったらよいな、と期待しています。

★相性のいいアイテム
どういう手順に使うかによります。
基本的にはメンタルマジックとして演じるのが良いと思います。
とすれば、プリディクション・インボッシブルもしくはメンタルではありませんが、
まぼろし3+1など、ミニマルでさほど演技時間の長くないトリックが向いていそうです。
◆プリディクション・インボッシブル
◆まぼろし3+1

2006.8.23

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Hank Lee $29.95 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★☆☆
ソート・トランスミッター
(Thought Transmitter)

★現象
黒いメモ帳があります。メモ帳から紙を一枚取り、観客に簡単な文字や図形を書いてもらいます。
そして、その紙はメモ帳の中に挟み、メモ帳を閉じて演者に返してもらいます。
演者はメモ帳の中を透視して、観客の書いた文字・図形を読み取ります。

★解説
 John Cornelius師の考案です。

メモ帳、というか財布に見えてしまうのはわたしだけでしょうか?
このあたりがちょっと、ネックといえばネックです。

演技としては上に書いたとおりのことができます。
覚えたカードを書いてもらっても良いですし、ESPカードでもかまいません。
多少複雑なものでも大丈夫です。

難しいテクニックや激しい練習などは不要で、演出の流れさえ理解できればすぐに演じることが可能です。

ミスターマジシャンのカタログでは「第二のパーフェクト・ペンになると期待されているものです」とあります。
たしかに、パーフェクトペンほどにコピーは出回らなかったにせよ、類似トリックとして「Mind Reader Wallet」が販売されています。
実はそちらの方がある面では使いやすかったりします。

★相性のいいアイテム
カードやその他マジックらしい小道具を使わないトリックです。
前後にそういった道具を使うものをもってくるのが良いと思います。
◆ジ・オープナー
◆ア・ワード・イン ・ア・ミリオン

2005.7.17

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 6800円 ◎ 大阪
The Magic Warehouse $38.00 ▲ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
J.B.T.V avi(再生のみ)

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★☆
なぜかわかりませんが、youtubeの動画が限定公開のモードになっているため、Steavens Magicの商品紹介ページをリンクしておきます。
動画は、リンク先でご覧ください。

商品は動画で使用されているもののうち、コップ以外はすべて含まれています。

トリックとしては、「だいたいこんなところだろうな」と思ったら、全くそのままで、そういう意味での驚きはゼロでした。
それにしては、約100ドルと高めですが、これは工賃とギミックを考えると、これくらいでも仕方ないかな、という気がします。

演技は、実はこの動画はちょっと狡くて、なんというか現象しか見せてないんですよね。
その前後がわからないわけですから、そのあたりはフェアじゃない。
この通りの演技を、たとえば友人と町中のレストランで食事をしたあとのひとときだとか、喫茶店のティータイムなんかで演じられるか、といえば、正直、結構しんどいと思います。

奇術道具は高ければ当たりの確率が高いかといえばそういうものでもなく、かといって安ければハズレの可能性も高く、つまり、だいたいハズレです。
ハズレを引きたくなければ、奇術道具を買わないのが一番なのですが、そうすると奇術の引き出しはなかなか増えない。
なので、もっともコストパフォーマンスがいいのは、評価の高い奇術書を買うことなんだろうとは思いつつ、読むのは面倒くさい……

そんなわけで、わたしの奇術の引き出しは、物理的には増えるばかりですが、内容は決して充実しているとはいえない状況だったりします。
セルフ・ライティング・ブラックボード
(Self Writing Blackboard)

★現象
演者は黒板に予言を書き付け、これを封筒に入れます。
観客に好きな数字を言ってもらいます。
封筒から黒板を取り出すと、その数字が書かれています。
封筒には黒板以外、何も入っていません。

★解説
Anton Corradin師の考案です。

師の商品にはほかに、コラディン・ボックスやアントニウス・ピウス・ボックス、
リンギング・カードケースなどがあります。
なんか、箱ばかりですね。

コラディン・ボックスはもちろん、アントニウス・ピウス・ボックスも細工が綺麗だったので、
この商品も期待していました。
幸い、期待は裏切られることがありませんでした。
また、このひとのギミックは個人的にかなりツボを押さえてくれることが多かったので、
そのあたりも楽しみにしていたのですが、それもおおむね満足できました。
「おおむね」としたのは、トリックの予想が大当たりだったからで、
これが予想外だったら大満足だったのですが。

ただ、手順には少し気にくわないところがあります。
上に説明したとおり、予言を書いたあと、黒板を封筒に入れます。
対手品人的には「言われたあとでギミックを使って書いたのではない」というエクスキューズになるのかもしれませんが、
書いただけなら封筒に入れなくても、裏向きで持っているとか、もっと自然な見せ方があるはずです。

想像してください。
紙に予言を書いて、それを封筒に入れてからカードを選んでもらったあと、封筒から予言の紙を出したら、
違和感がありませんか?
わたしはあります。
封筒を観客に持っていてもらうとか、そういう演出だったらわかるのですが。

なので、個人的には、こんな手順を考えています。

予め予言を書き付けた黒板、という設定で封筒に入れておいて、
一人目の観客に質問を決めてもらい、二人目の観客にそれに答えてもらう。
封筒から黒板を出すと答えが書いてある。
さらに、観客の前で予言を書いたあと黒板を封筒に入れないで裏向きで持っている。
三人目の観客に質問をしてから黒板を見ると、やはりその答えが書かれている。

まったく別のトリックになってしまっていますが、諸々怪しい部分はカバーできると思います。
ただ、この黒板で演じるのは、ちょっとしんどいんですよね…

さて、トリックとしての難易度ですが、かなり低めです。
解説はA4両面のものが一枚だけ、そして、それで十分だと思います。
英語が苦手だと、ちょっとしんどい部分があるかもしれませんが、
最初の商品の状態をみれば、だいたい理屈はわかると思います。

★相性のいいアイテム
普通のスレートのトリックがビザーマジック方面であるのに対して、このトリックは純粋にメンタルマジックです。
小さいスレートを作って演じるのでなければ、必然的にサロンマジックになります。
サロン向けメンタルマジックは、Richard Osterlind師のDVDなどにいろいろと解説がありますが、
敢えてギミックを選ぶのであれば、オッドボールやカンナビスなどいかがでしょうか。
◆オッドボール
◆カンナビス

2008.5.12

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 9900円 ○ 大阪
G.I.N. 10000円 ○ 大阪
Elmwood Magic $89.00 ◎ アメリカ
The Magic Warehouse $81.00 ◎ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
ミスターマジシャン wmv

 

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★☆☆☆
効果 ★★★☆☆
毎度おなじみ、twitterでの「#悪の枢軸部」まとめからの抜粋です。

Class 1


「自分が楽しいと感じるものは、すべてのひとが楽しいと感じるにちがいない」とは思ってないのですが、こういう現象に関しては、かなりのひとが楽しいと感じてくれるのではないか、と思っています。
ビデオダウンロードでの解説のみのようですが、服装の制約はあまりなさそう。


Marker


なかなかきれいに変わるなあ、と思いつつ、現象だけしか見せてくれてないので、その前後がどうなっているのか、ということの方が気になります。



Exquisite


フロートの王様、Losanderの新商品、しかもMichael Ammarとのコラボです。
ただ一点、浮かせる直前、布をかぶせた直後のカットが気になりますね。
グラスになにかギミックをしかけるのかもしれませんが、それでごちゃごちゃするのだとすると、魅力が褪せてしまいます。

といったところで、また来月。