Small Magician MINI -16ページ目

Small Magician MINI

奇術道具レビューブログですよ。

テイル・オブ・ザ・リング
(Tail of The Ring)



★現象
白いネズミのぬいぐるみを取り出します。これの演技をしたあと、ぬいぐるみをポケットにしまいます。
観客に指輪を借り、手に握ると指輪が消えてしまいます。ぬいぐるみを取り出すと、しっぽに指輪がひっかかっています。

★解説
 ヒューゴ・バランズエラ師の考案です(失礼なことですが、お名前の読み方に自信がありません)。
ぬいぐるみ自体はジュディ・ザ・マウスと同じ物です。

ジュディ・ザ・マウスもそうですが、このぬいぐるみには自分で綿をつめなければなりません。
薬局で売っているような脱脂綿でいいと思います。はじめ、それを知らないで「えらく薄っぺらいネズミだなぁ」なんて思ってしまいました。

しかし、このネズミ、正直なところあまり顔がよくありません。
少なくとも、日本人好みではないと思います。
デザインでいうならDPグループの「アクションアニマル ハムスター」(1400円 謎屋)のほうがいいです。

★相性のいいアイテム
リングフライト現象なので、まずはパペットとして演じるべきでしょう。
ただ、ネズミは人によっては拒絶反応があるので、注意が必要です。
ある女生徒の前でやろうとしたら、ぬいぐるみとわかっているのに本気で逃げられたことがあります。
また、このあとに他のマジックは演じないほうがいいと思います。
ジュディ・ザ・マウスの演技は、ダン・ギャレット師の「Close-up Connivery」「Kidshow Konnivery」にレクチャーがあるので、それを参照するのがいいと思います。

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
ミスターマジシャン 3200円 ○ 大阪
Hank Lee $25.00 ▲ アメリカ

★評価
技術 ★★★☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★☆☆

 
チェスボード・シルク
(Chessboard Silks)

★現象
繋がった白いシルクと黒いシルクを観客に見せます。
そのシルクをしごくと、一瞬でチェスボードのように黒と白のチェックのシルク二枚になってしまいます。

★解説
 考案者は不明です。

「繋がったシルク」のあたりでトリックがおわかりになった方もあろうかと思います。
自分で作るのは甚だ面倒でしょうし、そう考えるとこの値段($8.00)は手頃です。

ギミックの都合上、クロースアップよりはサロンくらいの距離が欲しいところです。

技術は不要ですし、練習もいりません。
これを綺麗に見せられるかどうかは、小手先ではなく演技のスタイルそのものにかかってくると思います。

★相性のいいアイテム
他のシルクの演技につなげるのは少し難しいかも。
わたしはシルクをまったくやらないのでわからないのですが、黒と白のレギュラーのシルクからスイッチできる技法があるのなら、
効果的かもしれません。

2005.5.16

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $8.00 ○ アメリカ

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★☆☆
小さな動物園

★現象
演者は両面に動物の絵の描かれた紙をだします。観客にこの動物のうちの一つを心の中で選んでもらいます。
演者は三枚の別な紙を見せながら、そのなかに覚えた動物がいるかどうかを尋ねていきます。
最後には、重ねた三枚の紙の中に観客の覚えた動物だけがあらわれます。

★解説
 考案者は不明です。マジックランドオリジナルなので、小野坂東師かと思います。

上の現象説明から、勘の良い人ならトリックはだいたい想像がつくと思います。
ですが、そのための用具を作ることを思えば、購入したほうが早いでしょう。

技法はまったく必要なく、練習らしい練習も不要です。
応用力のある人であれば、あらかじめ観客の選ぶ動物を「予言」することも可能になるのではないでしょうか。
というか、単品だとクライマックスに欠けるので、それくらいしないと面白みが足りないような気もします。

★相性のいいアイテム
小ネタだと思います。
が、上に述べたように、他の用具等と組み合わせてクライマックスをきちんとつくれば、
予想外に効果的な用具となりうるポテンシャルを持っています。

2005.2.12

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
マジックランド 840円 ○ 東京

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★☆☆


冬季積みマジ解消企画、というわけでもないのですが、少し前に発売されたキューブの奇術道具をご紹介。

ふじいあきらさんといえば、多少なりとも奇術に触れているひとなら知らぬもののないパフォーマー&クリエイター、そして谷英樹さんもまた、京大奇術研究会が誇るアマチュアのクリエイターです。

わたくしごとですが、以前に谷さんの"Tiny Hidden Keys"を読んで、「そんなに難しいことをしているわけでもないのに、えらく不思議」かつ「プロのマジシャンとは何かちがう解決の方法」に感じ入ったことがあります。

さて、この商品ですが、少し自分で細工をする必要があります。といっても、ペンとのりで簡単な作業をするだけです。
ただ、ちゃんと解説をみてからじゃないと、ギミックを汚したりすることがあります。というか、汚しました。
演技に使っている紙箱を、スペアでもう1つつけてくれたらよかったのに……と思わないでもありません。

手順も、そんなに難しいことをしてるわけではないのですが、不思議に見せるためには練習が必要です。
普段からキューブを触っているひとなら、そのあたりは簡単かもしれません。

なお、手順を間違えるとキューブをバラバラにしてしまうことがあります。添付のDVDにはキューブの戻し方については解説がありませんので、自力でどうにかする必要があります。
おかげで、時間をかければキューブを戻せるようになりました。
参考にしたサイトはこちらこちらです。


そして、この商品に触れることで、息を吹き返したトリックがあります。
以前に紹介した、ルービックス・ナイトメアです。

このトリック、手順が結構面倒でお蔵入りしていたのですが、コラボ・キューブの手順構成を応用すれば実演しやすいことに気づきました。
また、ルービックス・ナイトメアでも、コラボ・キューブに応用できそうな解説もあり、相乗効果がありそうです。
ダブル・ロックド・ボックス・ミステリー
(Double Locked Box Mystery)

★現象
演者は観客に指輪を借ります。代わりに、観客には小さな鍵を渡します
これを紙で包み、その紙包みに火を付けます。紙は一瞬で燃え上がりますが、指輪はありません。
演者は10センチほどの幅の木箱を取り出します。蓋には南京錠がかかっています。
先ほどわたした鍵で錠を開けると、さらに木箱のなかから一回り小さな木箱があらわれます。
この木箱を取り出し、箱を開けると、中から観客に借りた指輪が現れます。

★解説
 考案者がわからなくなってしまいました。先日、道具と説明書の整理をしたのですが、
そのときにこの商品の説明書をどこかにやってしまったようです。
わかり次第書き改めます。

いわゆるマギーボックスの演技ですが、箱の中に箱が入っており、不可能性が高いようになっています。
上に書いた演技は一例で、指輪を借りるのがはばかられるようでしたら、
500円玉にシールを貼って、それに何か目印を書いてもらってもかまいません。
紙包みの部分はファイアー・トラップの応用です。この商品には手順説明がありませんのでご注意ください。

難易度は極めて低く、練習も基本的に不要です。
角度その他の条件が整えば、箱を最初から外に出しておくことも不可能ではないでしょう。

わたしが購入したのはThe Magic Warehouseです。
インドからの輸入品らしいです。細工はそれなりにきちんとしてあります。
中身の箱を抜いて外箱だけでも演技ができますが、どうせなら中の箱も使ったほうが良いと思います。

値段は$32.00と格安です。ただし、重量がそれなりにあるので、送料が高くつくかもしれません。
他のものとまとめてお求めください。

なんとなく、マリック師が好んで演じるような雰囲気があります。

★相性のいいアイテム
他の演技と連続性があまりない気がします。
これだけをシンプルに演じたいところですが、しかし、単品だと現象として弱い。
ポイントとしては演者が怪しい動作をする場面がほとんどないということなので、
これよりも前に演者が積極的に動作にかかわるようなマジックをして、そのあとに持ってくれば、
演技全体に不思議さを印象づけることができるのではないでしょうか?
あるいは、小物を使ったマジックをして、その小物を消したあとにこの箱から出す、といった演技も考えられます。
◆レッド・シー・パスオーバー
◆ミニチョップ・カップ

2005.5.10

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
The Magic Warehouse $32.00 ○ アメリカ

★動画サイト
サイト名 動画形式
The Magic Warehouse avi
J.B.T.V avi(再生のみ)

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★☆
前回のエントリに続き、MULTITUDEのレビューです。

今日は、

1.Simple Card
2.Vision of the future
3.Mates
4.Out of this multiworld
5.Triangle
6.Sandwich
7.Tacto and impossible
8.Diprosopus
9.Biddenden
10.Zygosity

のうち、7以降についてのレビューです。


7.Tacto and impossible ★★★☆☆
 エスティメーションとスペリングのトリックです。

 観客に好きな数を言ってもらいます。その数のカードをカットして取り出します。

 観客にカードを覚えてもらって、それをデックの中に入れます。複数枚のカードをカットしてから観客に覚えてもらったカードを言ってもらうと、そのカードのスペルとカットしたカードの枚数が一致します。残ったカードのトップを見てみると、観客の覚えたカードです。

 悪くないんですが、演者側の負担がちょっと重い気がします。演技上はたいしたことをしてないのですが、演者側が結構大変なパターン。


8.The hand & The deck ★☆☆☆☆
 演者は目隠しをした状態で、さらに裏向きのカードを4箇所に配っていきます。時折、シャッフルをします。配り終えたカードを見てみると、4つのスートに分かれています。

 「それ、どこに売ってるんだよ」という器具を使って、カードに加工をします。手近なもので代用は可能ではありますが。加工は不可逆なので、行うことに躊躇します。そして、その加工に見合った現象かといえば、そうでもないような。


9.Diprosopus ★★★★☆
 観客に1枚のカードを選んでもらい、それをデックに戻します。戻したところのカードを見てみると、メイトカードです。

 非常にシンプルな現象です。技法もほぼ不要です。簡単で効果も高く、リセットも簡単。


10.Biddenden ★☆☆☆☆
 観客に1枚のカードを選んでもらい、それをデックに戻します。そのカードを当てます。

 現象の単純さの割に、処理が面倒っていうか。まあ、演じる機会はないよなあ、っていう感じです。


11.Zygosity ★★★★☆
 2組のパケットのうち、片方を観客に持ってもらいます。演者が先に1枚のカードを裏向きに出し、観客にもカードを1枚出してもらいます。これを繰り返していきます。カードを確認すると、ほぼすべてメイトカードです。失敗した組み合わせも、予言されています。

 面白いんですが、配ったカードが全部メイト、っていう前提がおかしいような気もします。せめて色がマッチする、くらいにしておかないと。ただ、そうすると別の問題もあるんですよね。

解説されている演技は、以下の通りです。

1.Simple Card
2.Vision of the future
3.Mates
4.Out of this multiworld
5.Triangle
6.Sandwich
7.Tacto and impossible
8.Diprosopus
9.Biddenden
10.Zygosity

このエントリでは、1から6までの紹介をします。
個人的なお気に入り具合を★で示してみました。もちろん、★の多いほど、気に入ったものです。

1.Simple Card ★★★☆☆
 その名のとおり、シンプルなカード当てです。正確には、観客の覚えたカードをデックの中に入れ、シャッフルしたあと、カットして出します。ちょっとした技法の解説もあります。


2.Vision of the future ★★☆☆☆
 観客にカードを1枚選んでもらい、カードケースにしまってもらいます。そのカードを当てます。

 悪くないトリックです。考え方がクレバーですが、余計な動作があって、そのあたりがイマイチ気に入りません。


3.Mates ★★★★☆
 2つに分けてパケットの片方を観客に持ってもらいます。好きなところでカットしたカードを覚えて、戻してもらいます。演者はもう片方のパケットのうち、1枚のカードを逆向きにします。2つのパケットのカードを開いていくと、演者が逆向きにしたカードと観客の選んだカードが一致しています。さらに、逆向きのカードは観客の選んだカードのメイトカードです。

 なかなかいいトリックなんですが、演者がパケットをドリブルしているので、観客のカードと同じ位置に裏向きのカードを差し込むこと自体は、解説されているトリックとは別にできてしまいそうな印象かも。クライマックスのメイトがマッチする現象自体はおもしろいですし、リセットも簡単なので、そのあたりが評価できます。


4.Out of this multiworld ★☆☆☆☆
 いわゆるOut of this worldに近い演技です。

 Out of this worldのいいところは、観客が好きに置いたカードの色が一致する、というものですが、この演技では、演者に観客の動きをシンクロさせる、という演出です。2人のパケットをシャッフルするわけでもないので、ギミックそのまま、という感じがします。せめて、観客が置いていくカードに演者のカードが引っ張られる、という演出にしたいところ。


5.Triangle ★★★★☆ 
 2人の観客にそれぞれカードを覚えてもらいます。デックをカットしてもらったあと、演者は一瞬で観客の覚えたカードを見つけ出します。

 現象自体はあまりよくないのですが、ここで使用されているアイデアが非常にいいです。このギミックは意外にあまりちゃんといじったことがなくて、こんなことができるのか、という発見が多いです。


6.Sandwich ★★★☆☆
 Triangleから続けて演技可能です。いわゆるサンドイッチ現象です。

 観客は演者の見ていないところでデックをカットし、好きなカードを見て覚えてもらいます。デックにTriangleで見つけ出したカードを差し込み、カットやシャッフルをすると、観客の覚えたカードが出てきます。


動画は4分ほどと、少々長めですが、飛ばし飛ばしごらんください。
購入してから1年近く放置していたのですが、正月の休みに「積みマジを消化するか」とばかりに引っ張り出してきたのですが、これが思った以上に面白く、内容も充実していたため、複数回に分けて紹介しようかと思います。
ほったらかしてたのを後悔する道具です。

ただ、初めて奇術にふれるひと、あるいはカードマジックやギミックについての予備知識のないひとには向かないかもしれないので、まずはそのあたりの確認からしましょう。

本商品は、ギミックデック(これくらいは言ってもいいでしょう。バイスクル対応です)と解説DVDで構成されています。
ギミックデックは、実はそのままでは使えません。自分でカスタマイズする必要があります。
しかし、そのカスタマイズ方法は、予備知識がないとDVDだけではわかりづらいかもしれません。

実は、解説DVDには補足説明、としてはかなり手厚い説明書(pdf形式)が入っています。
adobeのacrobatかacrobat readerが入っているパソコンであれば、当該のpdfファイルを読むことができます。
そのpdfの9ページにギミックのセットアップについて説明があります。
また、続いてのページでは演技に使用する技法(といっても、カードマジックの基本的なものですが)についても解説されています。

この商品で使用するギミックデックは、機構自体はクラシックです。また、アレンジについてもたしかTitanasが方向的に似たようなことをしていました。
が、そのアレンジされたデックを用いた手順は、かなりクレバーです。
現象は独立していますが、連続して演じることも可能です。ただ、カード当てが多いので、演技としてはくどいものになりそうですが。

国内で販売されているサイトの解説を見たら、「デックは手渡して調べさせることができます」とありました。これはちょっと無理がありそうです。また、「シャッフルした状態でも演じることができます」という説明文も、間にいくつか言葉を補わないと無理じゃないかな。
年が改まったのに、先月のまとめの抜き出しを忘れてました。
作ったまとめはこちらから。

The World's First Mind Reading Tee Shirt!


リチャード・ワイズマン考案のTシャツトリック。
方向性としては、テンヨーで以前に販売された、佐藤総さんの商品を思い出します。


Scarlet Monte Red


モンテの手品は、身につけたいと思いつつ、一度覚えてもしばらくすると忘れるんですよね。


FingerTration


Bumaの商品だけど、フェザータッチでは扱わず。日本円だと演じにくいタイプのギミックなのかな。


Lynx Blackboard


先日、とある席でも話題になった一品。
テレビなので、この白木っぽいフレームの黒板が出てきたら、「ああ、あれを買ったんだ」と思いそうです。


というところで、また来月。今年もよろしくお願いします。


見たままの現象です。
ポストカードの自由の女神が一瞬で消えます。
フィギュアはランダムなので、演出は自分で考える必要があります。
フィギュアのケースの中に、演技に必要な小道具が入っていますので、フィギュアを使用しない場合も、中を開ける必要があります。

演技後、カードを手渡しさせることはできませんが、裏表を見せることはできます。
技法は不要です。
ただし、演技前はちょっと不自然な状態から始まります。
ギミックはかすかに作動音がなります。気になるひとは気になるかも。

ギミックは丁寧に作られています。
消耗品ではありませんが、劣化はするかも。
ギミックが壊れた場合は、利用しているマジックショップで修理のための道具を購入してください。