マジシャンのマッチ箱
(Magician's Match Box)
★現象
リボンのかかった箱の絵が描かれたマッチ箱があります。反対側はシルクハットになっています。
マッチ箱からマッチを取り出し、シルクハットにおまじないをかけてから箱を閉めると、白い鳩のフィギュアが出てきます。
箱を見てみると、かかっていたはずのリボンがほどけています。
★解説
下村知行師の考案です。
2004年のマジックテイメント最新作です。
「手品してるの?鳩出してよ」と、手品人であれば誰しも一度は言われたことがあろうかと思います。
このマジックは、そういったシチュエーションを逆手にとったものです。
まさか、出てきた鳩を見て「銀鳩じゃないじゃん」とは言われないと思います。
さて、実はこの道具、実演を見ずに買いました。
それで、たまたま一緒にいたテジトロニカ。blogのたなかまさのぶさんに渡して、無理矢理演じさせてしまいました。
申し訳なく思っています。
たなかさんは数十分近くも悪戦苦闘したあげく、なんとか実演してくれました。
たなかさんはその日のことを
>テンヨーのクソなアイテムを演じさせられた最悪な日。
>たぶん、某アイテム批評サイトで批評されると思うが、
>考案者の名前の名字の部分をカタカナで書いたところで終わってしまうだろう。
と表現されています。
たしかに、テイメントのシリーズに入っているのに、扱いが難しい道具です。
いかにも壊れやすそうだし。
ただ、ちょっとしたコツをつかめばどうにかなりそうです。
わたしの感覚ですが、
・マッチ棒はあまりたくさん入れない。添付のマッチ棒(もどき)の1/2か1/3くらいで十分。
・鳩はあまり「奥」に入れない。
・リボンのかかった箱を見せたあと、鳩が出てきやすくするために軽くマッチ箱の手前を下にして叩く。
といったあたりがポイントかと。
仕組みは、なんだか忍者屋敷を彷彿とさせました。
下村師の考案によるトリックをあまり知らないのですが、全般にこんな感じなのでしょうか?
★相性のいいアイテム
かなり接近した距離でのクロースアップでしか使えません。
となると、平行して演じられるものは、そういう意味で限定されそうです。
あまりマジックらしいものではなく、小ネタを前後に重ねて、最後にちょっとしたものを演じるのがよいかと思います。
◆サムチップ・ブレンド
◆爆弾キューブ
◆ミラクル・ダイ・ボックス
2004.10.21
★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
Special Magic Dealer's Shop 1260円 ◎ 大阪
★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★★★☆☆
効果 ★★★☆☆
★2012年の追記
マッチ箱繋がりで。
商品のマッチ箱はプラスチック、マッチもプラスチックです。
おそらく。
というのも、ずいぶん前に手放してしまって、手元にないためです。
率直に言えば、ハズレネタだった、ということです。
そういえば、昨年の夏コミの前後だったかに、たなかさんに7年越しの仕返しをされました。