2017年第一回目の観劇は花組 雪華抄・金色の砂漠でした。
一回目からすごく良いもの見せてもらいました。大満足の公演でした。
まず雪華抄の感想からです。
日本物レビューが初めてだったので、日舞的なのが続くのかしら?眠くなったらどうしよう??と思ってたのですが、マツケンサンバ的な軽快な音楽のものも多く、とても楽しめました。
着物も華やかで、洋装だと衣装の色が違うとガチャガチャしてる印象になりますが、和装だと絢爛豪華ですね。2階席だったので全体を見渡せたのがまた正解だったのかもしれません。
手も足も顔も白塗りだったので、3番手くらいまでしか顔の判別ができませんでしたが、それでも楽しかったです!なんでショーがはじめなのか?とも思いまたが、観て納得。
このメイクして、着付けするのは時間かかりそうです。
ラインダンスがフィナーレに回されたりと変則的だったのも新鮮。もっと日本物レビューやらないかな?!年1回くらいは観たいです。
そしてミュージカルは金色の砂漠。評判の良かった「星逢一夜」の上田久美子(ウエクミ)先生の演出です。演者もとっても良かったのですが、表題に思わず書いたように脚本がすごかった。
今まで観劇した中で一番気に入っている脚本が小柳先生の2015年ルパン3世ですが、それと同じくらい気に入りました。
以下若干ネタバレ&長いです。ウエクミ先生を絶賛する文です。
話は昼ドラにありそうなドロドロで結構強引です。でもストレスなく観劇できるようとても巧く処理をしています。
例えば「王の子どもに異性の特別な奴隷をつける」という設定あるのですが、「昔からのしきたりで、しきたりとはそういうものです」というセリフを入れたり、第3王女の奴隷は王女が嫌いという関係を入れることで、「まぁ、そうか…」と納得いきます。そもそもパンフにも書いてある通り現代日本と縁遠い古代砂漠が舞台なので、何となくありだな…と思ってしまうのもありますが、突っ込みどころはセリフやキャスティングで拾って、「???」という感覚がなく集中して観劇できます。
さらに対比もわかりやすいので人間関係に「??」となることもありません。
第一王女、彼女の特別な奴隷、王女の結婚相手は全員勝気。一方、それに対比する第二王女側は全員心優しい。人間関係がとても分かりやすい。
そして斬新というわけではないですが、序章と結末をきれいに結んでいます。プロローグから本編への入り方もすごく自然。途中も無駄と思われるシーンが一切ないので、ダレることもないです。
ウエクミ先生、相当賢いです。
そしてこれは好みの差だと思いますが、女性の脚本家のシビアさが良かった。
主人公が敵を討って、王女様と結ばれたね!家族仲良く新しい王国を始めよう!!めでたしめでたし☆といかない手厳しさ。一見問題なさそうな、第二王女カップルですらハッピーエンドではありません。愛憎と情が入り混じって女性ならではの感覚だと思います
本当に「お見事!」な脚本・演出でした。
さてキャストごとの感想です。
明日海りお(みりお)…ギィ役
第一王女と一緒に育てられた特別な奴隷。超勝気な王女に恋します。そして彼自身も勝気でプライドが高い。そもそも顔だちがキレイだし、ミーマイのビルがやたら可愛かったので、かわいい役が合うのかと思ってましたが、屈折した役がとてもよかったです。かのちゃんとのシーンもとても官能的でした。今まで観たみりおさんの中でピカイチです。
花乃まりあ(かのちゃん)…王女タルハーミネ役
みりおさんが恋する、赤いへそ出しドレスの似合う王女役。終始強気で、王家のアムネリス様をもっと強烈にした感じです。可愛げがまったくないなかで、ふと感じさせる(見せるというか感じさせるが正解な気がします)女らしさがよかった。かのちゃんも今までの中で一番だったと思います。花エリザのときは正直、うーん…といった感じだったエトワールも、うまくなってたので驚きました。退団も残念、もう少し続けると思ってたのですが。。。
仙名彩世(ゆきちゃん)…アムダリヤ役
みりおさんの実の母。苦悩の人です。ヴィンディッシュ嬢もリンカーンの嫁も公爵夫人もうまかったけどやっぱり上手い。今回一番驚いたのはロケットでした。踊りもできるのか!
さすがです。次期トップおめでとう!
リンカーン観たときにトップになってほしいなぁと思ってたのですが実際なってびっくり。専科コースだと思ってました。みりおさんとどんな舞台をみせてくれるか楽しみです。
芹香斗亜(キキちゃん)…ジャー役
第二王女の奴隷。みりおさんと対になる役でストーリーテラーでもあります。
優しくて理性的な役。奴隷だけど卑屈でもなく、どことなく育ちもよさそうで、キキちゃんも今回当たり役だったと。ショーもとてもよかったです。背が高くて、切れ目でどちらかというと丸みがある輪郭なので日本物の恰好がすごく似合ってました。
天真みちる(タソ)…ゴラーズ役
第二王女と結婚するおっちゃん。スチール写真だけ観るとお笑い担当の面白商人かな?!と思ってましたが、すごく人の良いおっさんでした。第二王女もジャーも彼なら愛せます。笑える箇所でしっかり笑いをとりながら、どっからどうみてもおっさん。20代?女性とは思えません。タソ上手いです。さやかさん(美城さん)の跡継いで専科で活躍してくれないかな。
鳳月杏(ちなつ)…ジャハンギール役
タルハーミネの父、王様役です。みりおさんやらキキちゃんやらカレーやらイケメン揃いの中でも今回一番目を引いたのがちなつさんでした。歩くだけでなぜか高圧的な雰囲気かもしだしまくりです。スチール写真より全然ステキでした。カッコいい!!
とても長くなりましたが、2017年良い観劇でスタートできて幸せです。
今年も良い作品にたくさん巡り合えますように。